見出し画像

8年後の応え

作者は、今年20歳を迎えました。
そのお祝いの式に小学校の恩師の先生にお会いして、8年前。12歳、小学六年生の私が書いたというお手紙を受け取りました。
その内容があまりにも、悲しかったのでここに、今からまた8年後同じようなことを書かないためにも記させてもらおうと思います。
『20歳になった私へ
まず、生きていますか?
私はあまり生きられる気がしていません。なので、まず書いてみました。
とりあえず生きていると仮定して、話を書かせてもらいます。
私は今、中学生になるのが怖くて仕方ないです。理由は、分かっているとは思います。きっと、中学生になっても、高校生になっても、大学生になっても、社会人になっても、付きまとうと思います。
治っていると思えません。だから、生きているとも思えませんでした。ごめんなさい。
今の私が将来なりたいものは、小説家です。文才はこの通り、叶うとも思えません。でも、書くことは好きです。
最後に今の私が感銘を受けた歌詞を書きたいと思います。
"幸せってなんだか不思議明日のこと好きになれる"(アヤノの幸福理論から抜粋)』
以上です。
私は、実は書き出しをずっと覚えていました。"生きていますか?"というこの書き出しを。
別に私は難病にかかっていて余命わずかで生きているか不安だという意味で書いたのではありません。
これは、貴方は自殺していませんよね?という意味での生きていますか?という疑問でした。
この当時、今も、未だに、私は困ったことがあってどうしようもない時、直ぐに自殺しようという考えがありました。
酷いいじめを受けていた訳じゃありません。物凄く苦しい出来事があった訳じゃありません。ただ、未だに私は生きづらいのです。
だから、生きていますか?と、聞いたのです。これに応えるのであれば、生きています、不健康に最底辺で生きています。
その後に書かれている、将来も、今のところ未来予知のように当たっていて、治っていません。ごめんなさい。
そして、作家には全くなれません。
だって、学もなければ、作家になることを学ぼうという意思すらないですし、なんの免許もなければ、働けてすらいないです。
そして、明日が怖くて仕方ないです。
幸せって、当時は思っていてくれていたことが私にとってどれだけ救いになったことか。
貴方は、数年後。
全てから逃げ出したくなって家出をするんですよ?
驚きですよね。
でもね、そこから変わりましたよ。
ここで終わる私じゃないんです。
もうすぐ自動車免許が取れます。
アルバイトにもいくつか応募し始めました。そして、叶うか分からないけど。
最愛の人を見つけます。
だから、ここに8年後の私に手紙を残します。
『8年後の私へ
生きていますか?
彼とは上手くやってるといいな。
今の私は、かなり迷惑をかけながらも必死に生きています。
もう死ぬ気なんて微塵もないです。
苦しくて暗くて怖くても、生きていきましょ。
明日が怖いけど、幸せってまた思えるように生きていきましょ。
私は私の事が大好きだよ。愛してるよ
それじゃ、またね』
以上、8年後の私からの応えでした。


いいなと思ったら応援しよう!