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幸せになるわけにはいかない

 虐待サバイバーのゆうかです。
 
 私は、大人になってからも、結婚してからもある思いに苦しんできました。
 自分でも気づくまで時間がかかる、複雑な思いでした。

 それは、「幸せになるわけにはいかない!」という思いです。

 父は、私が25歳で乖離性障害を発症してから、目が覚めたように、私に対する暴力と暴言をやめました。

 そして、人並みの父親のように、娘の幸せを願うセリフを言うようになりました。
 何度も懺悔の謝罪を受けました。

 けれど、私にとっては、自分が幸せになると、父が喜ぶという構図が、ムシズが走るほど嫌でした。

 私が幸せになってしまったら、父は自分がどれだけ私にひどいことしたのか、私がどれだけ苦しんでいても、父は忘れて、結果が良ければオッケーと思うのではないかと思うのです。

 この「幸せになるわけにはいかない!」という気持ちに気づいたのは、結婚してからだいぶたってからです。
 自分の中にずっとくすぶっていた、自分でも気づかなかった思いです。

 父を許したいと思いながらも、どうしても父を許せない自分がいるんだと思います。

 自分が幸せになっても、幸せであること否定しようとするのです。
 父への、そして両親への復讐のために。

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