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この想いを届けるために「ランウェイショー」を立ち上げた
顔も名前も知らない誰かに、私は伝えたいことがある。
今人生に悩む人へ。「このままでいいのか」と自分の人生に漠然と不安を抱えている人へ。
私がずっとそうだった。
毎日のように自分自身に葛藤していた。
私はいろんなことにチャレンジしても続かなくて、高卒で働き出して社会人6年目になってもコレと言えるものがなく、もちろん誇れるようなことも一つもなかった。こんな風になんとなく時間だけが過ぎていくのかなぁと感じていた。やりたいことをすぐに初めてはまた新しいことに興味が出る。なんとなく違うなぁと感じまたすぐに転職をする。そんな繰り返しだった。
「自分ならなんでもできる」とずっと思っていたはずなのに、改めて今までの人生を振り返ってみれば、自信を持って堂々と自分を語れたことなど一度もなかった。
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私は本当にたくさんの人に「何がしたいの?」「どうなりたいの?」と言われた。そう思われても当然だった。私が一番 自分自身にそう思っていたから。
でも本当に答えが分からなくて当時はすごく苦しかった。正直何がしたいとかなかったんだと思う。何かになりたかっただけで、きっとその時はただ誰かに認められたかったんだと思う。
だから私はやりたいこととか何を仕事にするとか考えるの疲れてしまった。私は、仕事とか関係なく自分が幸せな瞬間ってどんな時だろう、と考えた。
そしたらすぐに答えが出た。
人が感動する瞬間を作れたとき
すごくシンプルな答えに驚いた。でもすぐに答えが出たからきっとこれが私の幸せな瞬間なんだと思う。
その時に思った。
私は自分の肩書きや自分が何を表現するか、どう評価されるかを重視していたけど、私が本当に幸せを感じる瞬間はそこじゃなくて、“誰かの”感動だった。
私の幸せは“自分”より先に“誰か”にあった。目指していることと自分が幸せに感じることがズレていたことに気がづいた。私は、自分が何かを表現することや肩書きって手段なんだとその時に初めて気づいた。
「人を感動させるためなら手段は何個あってもいい」
そう感じた時に私は初めて自分の人生を認めてあげることができた。飽き性で何事も続かない自分にコンプレックスを感じてきたけど、いろんなことにチャレンジすることって悪いことじゃないかもしれない。私にとってはそれが正解かもしれない。私は「手段」と「目的」の違いについて理解することができた。私は「人を感動させること」を軸に生きていこうと思った。それが私の目的になった。
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私の生き方はそこから180度変わった。私は自由になった感覚があった。今まで人と自分を比べてばかりの人生だった。SNSから流れてくる友人の充実したライフスタイル、知らないところで活躍して輝いている同級生を見ては、自分に劣等感を感じていた。
表面的に見えているものや肩書きで人とずっと比べてきたけど、自分の軸を見つけたら、そんなこと全く気にならなくなった。みんなそれぞれに軸があるから、何が幸せで何がすごくて何が正解かなんてみんな違うんだと初めて思えた。
私は人生の軸を見つけて、自分が本当にありたい姿を知った。
今までは憧れていた職業が自分のやりたいことで、その肩書きが「自分がありたい姿」だと思っていた。でも実際はそうじゃない。そうじゃなかったから、何度もブレて気持ちが変わって何一つとして続けることができなかったんだ。私は表面的な部分にばかり目がいって自分自身に向き合うことをしてこなかったんだとその時に気づいた。
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今私が本当にありたい姿は「自分の人生に自信を持って、一歩踏み出すきっかけを作る人」であること。私は人生に向き合うことで自分の軸を見つけ人生を変えることができたから次は私がそのきっかけを作りたいと思う。
その手段として私はとある“ランウェイショー”を作った。
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私が作ったランウェイショーは“バースデーランウェイ”というイベント。
バースデーランウェイはモデルとして参加する人が思い描く未来の自分を当日のショーで表現する。
事前に行うモデルとの人生のヒアリングから、モデルは“自分の軸”を見つける。軸を見つけた上でモデルが“思い描く未来の1年”にテーマをつけて、そのテーマに合わせて衣装やヘアメイク、映像などの演出を全て作っていく。ファッションを見せるためのショーではなく、モデルの人生にスポットを当てたイベント。参加するのはたった5人。通常のランウェイショーのようにモデルが次々と歩いていくショーのイメージをはまるで違うコンセプトだ。
当日までの1年、モデルはエッセイの執筆を通して自分の人生に向き合う。過去の自分、未来の自分、言葉にならなかった葛藤苦しみ、過去の経験を通して誰かに伝えたい想いなど、言葉にして自分が本当にありたい姿を探していく。
バースデーランウェイは当日のランウェイショーだけが本番じゃない。当日までのモデルが人生に向き合う過程も含めてバースデーランウェイだ。
お客さんとしては“他人のランウェイをみるイベント”と思うだろうか。私は全くそうは思わない。参加するモデルと同じように人生に悩んだり葛藤したりしている人はたくさんいる。答えが出せないでいる人がいる。それでも一歩踏み出したいと強く願う人がいる。私もそうだった。
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モデルとして参加する人はモデルとして歩きたいから参加しているわけじゃない。自分の人生を見つめ直すために、未来の自分に向き合うため、表現するために参加している。そんな人の人生背景や想いを知り、未来に一歩踏み出す瞬間を見れるとしたら、私なら他人事とは思えない。自分の人生はどうか、と きっと自分自身に問うと思う。
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人生は選択の連続。毎回悩んでしまう。周りの目を気にしたり、自分がしたいことが分からなくなったりして。だから自分の軸を見つけて欲しい。自分だけの軸でいい。それが見つかれば人生の選択に迷うことなんてないし、その選択に自信を持って生きていくことができる。そしてその先に必ず自分の理想の生き方がある。
私は自分の実体験を持って感じたこの感覚を信じて、誰かに一歩踏み出すきっかけを作れたらという想いで挑戦をしている。
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【イベント詳細】
バースデーランウェイ
日程:2021年5月8日(土)
時間:開場 13:30 開演 14:00 終演 15:00(予定)
場所:ロームシアター京都 ノースホール
詳細決まり次第、公式HP・note・Twitter・Instagramにて公開いたします。
【Twitter】
ナカハラユウカ:https://twitter.com/yuukanakahara
バースデーランウェイ:https://twitter.com/BirthdayRunway
【Instagram】
バースデーランウェイ:https://www.instagram.com/birthday_runway/