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FTMとは何?セクシュアリティの説明

この記事では、FTMとは何か?について、用語の意味や、FTMと呼ばれる人たちの特徴を話しています。


まずは、セクシュアリティについて説明します。

性自認と性指向の違い


セクュアリティは、自分の性のアイデンティティを指します。

これだけだとわからないので、性別を3つの要素に分けます。

生まれの性別:染色体によるもの

性自認:本人が自覚している性別

性指向:さらに恋愛対象と性対象に分かれる。どの性別の人に向かうのか?

生まれの性別


生まれの性別は、染色体の性別です。

染色体検査でわかります。

XXなら女性、XYなら男性です。

身体を治療しても染色体は変わりません。一生同じです。

中にはインターセックスといって染色体異常の状態の方もいます。

インターセックスのくわしい説明は割愛するので、知りたい場合は検索でお調べください。

性自認

性自認は、本人が自覚している性別です。

意識したり考えたりして、意図的に性別を自覚しているわけではありません。

なんかよくわからないけどその性別を自覚している、というのが合ってると思います。

生まれの性別が男子、性自認も男子なら、純男(すみお)です。

生まれの性別が女子、性自認も女子なら、純女(じゅんめ)です。

トランスジェンダー(Transgender)は、生まれの性別と性自認が一致していない人たちを指します。

生まれ女子、性自認は男性のトランスジェンダー男性は、FTM(Female to male)です。

生まれ男子で性自認は女性のトランスジェダー女性は、MTF(male to female)です。

中には性自認が不明の方がいて、FTXやMTXといいます。
XはXジェンダーといわれています。

FTMは、僕は男と自覚しているのになぜ女性の身体なんだろう、おかしいなあ、と身体に違和感や嫌悪感を感じます。

身体の違和感や嫌悪感をなくすため、自覚している性別に身体的特徴を近づけるために治療をしています。

FTMの治療については、下記の記事をご覧ください。

性指向

性指向は、対象とする性別です。

さらには恋愛対象と性対象が別の方もいます。

対象とするのは、相手の生まれの性別ではなく、性自認となります。

異性愛はヘテロセクシュアル

両性愛はバイセクシュアル

同性愛はゲイまたはレズビアンです。

異性愛はLGBTQ当事者の間では、ノンケ(その気がない)と言われることがあります。

生まれ男子、性自認男子、性指向が女子なら、純男でヘテロとなります。

純男さんの性指向が女子とFTMだった場合は、純男でバイということになります。

生まれ女子、性自認男子、性指向も男子なら、FTMでゲイです。

性指向が男子というのは、純男かFTMとなります。

また、恋愛と性対象が別というのは、恋愛対象は異性だけど、性対象は同性も入る、といったケースもあります。

FTMで恋愛対象は女子だけど、性対象は男女両方でバイというケースがあります。

サイトにくるFTMはこのケースが多いです。

彼女はいるし、恋愛は女性が好きだけど、対局は純男さんともする、という人たちです。

本人の中では、恋愛と対局をはっきりとわけています。

僕はゲイなので、恋愛対象も性対象も男性に向かうのですが、対象は純男さんでもFTMでもどちらでもよいです。

純男さんの場合は、恋愛は女性が好きだけど、対局はFTMともする、という人たちがサイトにいる、ということになります。

そして、純男ヘテロ、純女ヘテロをのぞく人たちのことを、LGBTQと総称します。

ちなみにQはクエスチョニングで、セクシュアリティが不明な人のことを指しますが、僕自身はQの当事者さんに会ったことはありません。

Qの方は外見ではわからないので、カミングアウトしてもらう必要があります。

区別して受け入れ合う


ここまでついてきていますか?

セクシュアリティを深掘りしていくと、いろいろ分けることができます。

男性だから女性が好きなのが当たり前という時代は終わりました。

これは、日本だけではなく、アメリカ、ヨーロッパといった世界レベルでの話です。

アメリカにもヨーロッパにも、FTMをはじめLGBTQの人たちがいます。

時代は進むものなので、後戻りはしないでしょう。

セクシュアリティは多様で複雑なので、違うから差別するのではなく、区別して受け入れ合うのが理想です。

セクシュアリティの話はどこでも習わないですし、FTM当事者でもわかりやすく説明するのが難しい場合があります。

セクシュアリティを説明できなくて誤解を受けたり、偏見を受けて傷ついたり、苦労をしています。

今回の話を通じて、あなたに関係ある部分だけでも知って、理解していただけたら、セクシュアリティが違っても共生していける社会がくることを願います。


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