【遊戯王デッキ紹介】ダグザ型スクラップオルフェゴール
こんにちは、ゆうづきです。皆さんはオルフェゴール、使ってますか?私はOCGでの実装から縁があり使い続けております。最近マスターデュエルでスクラップオルフェゴールを自分なりにチューンして使うようになったので、備忘録的にその紹介をしたいと思います。DCとか全く関係ないよ。
マスターデュエルでの構築
長々とした前置きを置いてもしょうがないし得意でもないので早速構築を置いておきます。なお著者はランクマほとんどやらない人なので金帯にいます(2023年3月現在)。環境に刺さるなんて思わないで。
このデッキの目的
このデッキは、「アーティファクト・ダグザ」から「デスサイズ」を飛ばして相手ターン中にそれを起動するデッキになっています。
では初動紹介。このデッキには、初動のカードが現在15枚投入されています。実際はもう少し増やせるけどね。
初動A「スクラップ初動」
該当カードは以下4種類。
「スクラップ・リサイクラー」:機械族を墓地に送れるやつ。ここにアクセスするのが目的。
「スクラップ・ラプター」:リサイクラーに触れる数少ないカード。実質的に召喚権を消費しないので使い得。
「化石調査」:恐竜族のサーチカード。ラプターを引っ張ってくる。
「スクラップ・エリア」:スクラップチューナーをサーチ。ラプターを引っ張ってくる。
正直「スクラップ・リサイクラー」にアクセスできればなんでも良いです。1枚から動けるのがこの辺だったという話。
初動B「墓地肥やし初動」
スクラップ初動以外にも、何枚か単体で動けるカードを入れています。
「終末の騎士」及び「増援」
「宵星の騎士ギルス」
「おろかな埋葬」
どれも墓地肥やしによって「オルフェゴール・ディヴェル」を落とすことが目的です。特にギルスは、先攻では自分でリンク2相当になることができるので他のカードとは別格です。
展開補助カード群
「閃刀機-ホーネットビット」及び「閃刀起動-エンゲージ」
「俊足のギラザウルス」
妨害によって展開が伸び悩むことが考えられるときに真価を発揮します。ギラザウルスは、化石調査からサーチ可能なので採用しています。先攻ならデメリットも気になりません。
ここからは展開ルートの一例を紹介します。カード名称を一部省略している場合がありますがご了承ください。また、「1枚から動く」ということがコンセプトでもあるので、最低限の手札からのスタートになります。
展開①:スクラップ・リサイクラーのみ(+手札コスト1枚)
リサイクラー通常召喚。「ジェット・シンクロン」を墓地へ。ジェットを自身効果で蘇生して「スクラップ・ワイバーン」をリンク召喚。
ワイバーン効果でリサイクラーを蘇生して破壊、デッキから「スクラップ・ゴーレム」を特殊召喚してワイバーンを破壊。
ゴーレムの効果でリサイクラーを自分場に蘇生。「オルフェゴール・ディヴェル」を墓地へ。そのまま場の2体で「アーティファクト・ダグザ」をリンク召喚。
ディヴェルの効果で「宵星の騎士ギルス」をデッキから特殊召喚。ギルスの効果によって「オルフェゴール・トロイメア」を墓地へ。この際、場にいるダグザの効果が起動可能、「アーティファクト・デスサイズ」をセット。
墓地のトロイメアの効果で「星遺物ー星杖」を墓地に送り、その効果によって除外されているトロイメア(もしくはディヴェル)を特殊召喚。
場のダグザを使用して「オルフェゴール・ガラテア」をリンク召喚。ガラテアの効果で星杖を戻して「オルフェゴール・バベル」をセット、発動。
ガラテアの上に「宵星の機神ディンギルス」を重ね、除外されているディヴェルを素材に加える。のち、場の2体で「捕食植物ヴェルテ・アナコンダ」をリンク召喚。
アナコンダの効果で「デステニー・フュージョン」を落とし「D-HERO デストロイフェニックスガイ」を融合召喚。
以上で、場にバベル、アナコンダ、デスフェニ、セットのデスサイズ、墓地にディヴェル、トロイメア、ガラテア、ディンギルスの状態となります。3妨害程度なので、まあまあといったところ。刺さるかどうかは相手次第です。
注意点として、墓地のオルフェゴールカードの効果を使用した後、そのターン中は闇属性しか出せなくなり、デスサイズを出すことができなくなってしまいます。デスフェニの妨害から先に使用しなければならない、という難点を抱えています。それと、ジェット・シンクロンを初手で引いているとこの展開が不可能になるということも付け加えておきます。
展開②:終末の騎士のみ
終末通常召喚、効果でディヴェルを墓地へ。ディヴェル効果でトロイメアと特殊召喚。場の2体でガラテアをリンク召喚。
墓地のトロイメア効果で星杖をデッキから墓地へ送り、星杖の効果によって除外されているトロイメアを特殊召喚。
ガラテアの効果で除外されている星杖をデッキに戻しバベルを発動。ガラテアをディンギルスへエクシーズ召喚させ効果でディヴェルを素材に。
場の2体でアナコンダをリンク召喚し、効果でデスフェニを融合召喚。
これでデスフェニと墓地のディンギルスで2妨害。初動Bのみのパターンだとこれぐらいシンプルなものになります。
展開③:宵星の騎士ギルス1枚or初動B+展開補助計2枚
ギルス1枚からの展開を紹介します。終末+ホーネットビットなどでも同様の展開が可能です。
ギルス通常召喚、ディヴェルを墓地へ。ギルスの起動効果で互いの場にトークンを生成。ディヴェル効果でトロイメアを特殊召喚。
トロイメアとギルスでガラテアをリンク召喚。墓地のトロイメア効果で星杖を墓地へ。星杖を除外してディヴェルを特殊召喚。
ガラテア効果で星杖をデッキに戻しバベルをセット、発動。ガラテアをディンギルスへとエクシーズ召喚(メインモンスターゾーンへ)しトロイメアを素材へ。
場のトークンとディヴェルで「I:P マスカレーナ」をリンク召喚。
このルートではダグザを経由することができないため、マスカレーナによる妨害が主軸となります。墓地にディヴェルが存在しているため、リンク2から4まで出すことが可能。「トロイメア・ユニコーン」や「トポロジック・ボマー・ドラゴン」あたりがおすすめ。素材持ちのディンギルスが場に残ったまま相手ターンに移るので、全体破壊含めすべての破壊をディンギルスの素材1枚で肩代わりできます。
ボマー・ドラゴンは、いわゆる【バベルボマー】達成のためのものです。ディヴェルで「オルフェゴール・スケルツォン」を出しマスカレーナとディンギルス共々素材にしボマー・ドラゴンを出します。素材として墓地に送られたスケルツォンを使用することでボマー・ドラゴンの効果を起動し、相手場のメインモンスターゾーンのカードをすべて破壊し展開を止められます。
ホーネットビットを使用する展開の場合、盤面にモンスターが1体増えるので、ボマー・ドラゴンの効果を2回起動することができます。
OCGでの構築
ご存知の通りOCGではアナコンダが禁止であり、デスフェニを出張させることがほぼ不可能となっています。しかしながら、デスフェニに替わる存在、「相手ターン中に破壊効果を出せるモンスター」を使用すれば良いだけのことです。
ということで構築バーン
MD勢の方には見慣れないカードがありますね。そう、「閃刀姫-アザレア」です。
特殊召喚成功時に場のカード1枚を破壊するという効果を持つリンクモンスターで、まさに探し求めていた逸材。マスカレーナで相手ターン中に出してしまえば良いだけのことです。
展開:スクラップ・リサイクラーのみ(+手札コスト1枚)
MDでの展開ルートと若干異なります。
リサイクラー通常召喚。ジェットを墓地へ送り、自身効果で蘇生、ワイバーンをリンク召喚。
ワイバーン効果でリサイクラーを蘇生、破壊。デッキからゴーレムを出してワイバーンを破壊、ゴーレムでリサイクラーを自分場に蘇生。
リサイクラー効果で星杖を墓地へ。場の2体で「星鍵士リイヴ」をリンク召喚。起動効果で「星遺物を継ぐもの」をセットし発動、ゴーレムを蘇生。ゴーレム効果でリサイクラーを蘇生。リサイクラー効果でディヴェルを墓地へ。
リサイクラーとゴーレムでダグザをリンク召喚。墓地のディヴェル効果でトロイメアを特殊召喚。トロイメアとリイヴでガラテアをリンク召喚。
墓地のトロイメアを除外してスケルツォンを墓地へ。墓地の星杖を除外して除外されているトロイメアを特殊召喚。ガラテアの効果で星杖をデッキに戻しバベルをセット、のち発動。このタイミングでダグザの効果によりデスサイズをセット。
ガラテアを使いディンギルスをエクシーズ召喚、効果により除外されているディヴェルを素材に。場のディンギルスとトロイメアでマスカレーナをリンク召喚。
これで相手ターン中にアザレアをリンク召喚することでデスサイズを起動することが可能になりました。MDでは最終的にアナコンダデスフェニをする都合上リンク2相当の展開をするだけで済んでいましたが、OCGではマスカレーナ+光or闇モンスターと、リンク3、4相当の展開をしなければなりません。なので星杖を落としリイヴを出すというルートを取ることでスクラップ展開を横に伸ばすことができるようになりました。
ちなみに、リイヴを場に残したまま展開することも可能で、その場合はディヴェルでデッキから出すオルフェゴールをギルスに変更してトロイメアを墓地に送ります。こうすることでダグザの効果を起動し、ダグザをリンク素材にすることができます。
MD構築との違い
スクラップ初動の枚数が増えました。
「グラウンド・ゼノ」は恐竜族チューナーをデッキからサーチするカードです。恐竜族チューナーといえば、そうです「スクラップ・ラプター」ですね。しかも手札を破壊する効果までついているので、ダブついたオルフェゴールやジェット・シンクロンを捨てるのに役立ちます。これでスクラップ初動が15枚積めるように。最終的にはオルフェゴールの最大初動枚数は以下のようになります。
リサイクラー、ラプター、化石調査、エリア、グラウンド・ゼノ:5種3投計15枚
終末の騎士1枚
増援1枚
マスマティシャン3枚
ギルス1枚
おろかな埋葬1枚
というわけで初動が22枚になります。そんなに入れてどうすんだという話はさておいて。
想定される質問集
Q:MDの方にはリンクリボー入ってるけどOCG構築の方にはなんで入ってないの?
A:MDだとジェット1枚からアナコンダに繋げられて1妨害置けるんですが、OCGでは禁止ですし、グラウンド・ゼノとかいう最強初動を手に入れたので関係なくなりました。グラゼノあれば何引いても手札事故になりません。
Q:OCG構築のダークロウってなんで入れてるの?
A:嫌がらせ枠です。…冗談です。初動を引けなかった際チェンジセカンドでディヴェルを墓地に送り、無理やりにでもオルフェゴール展開をするためです。あと一部の手札誘発を機能不全にしたり、とか。まあうららは止められないんですけどね。
Q:MD構築のデスフェニ素材のモンスターってなんでディスクとダッシュガイなの?
A:ディナイアルとディアボリックが割りと主流ですが、そこまでして展開伸ばすようなもんでもないかなぁと思ったので。あとディスクガイでドローするの楽しい。まあその辺はお好みでどうぞ。
Q:スクラップエリア2枚しか入ってないけど?
A:デッキ枠の都合、化石調査かエリアを計5枚にするかなぁということでエリアを減らしました。ギラザウルスあるから化石調査は残しておきました。
Q:先攻取られたらどうすんの?
A:知らん。
おわりに
ということでダグザ型スクラップオルフェゴールの紹介でした。デッキ名募集してます。スクラップ展開はいろんなことに応用可能ですので、ぜひ持ち帰って頂きたいなと思ってます。
おまけ:オルフェゴールと私
オルフェ、私にとって思い入れのあるテーマです。昔話をさせてください。あれはOCGでオルフェゴールが実装された日、要はパック発売日でした。もう5年近く前になりますか…
カードショップにて、よく見知らぬおじさんに、「パックを剥くのを手伝ってほしい」と言われ、特に疑うことなく一緒に開封していました。中にはもちろんオルフェゴールのパーツが。ですが当時特に新しいデッキを組む余裕もなく、すでに所持していたインフェルノイドで割りと満足しており、特になんとも思っていませんでした。するとそのおじさんが、「よかったら上げるよ」とオルフェゴールのパーツを私にくれました。今考えてみるととても疑問に思う行為なのですが、特に疑うことなく関連カードを頂きました。ガラテア、ディヴェル、ロンギルス、そしてレリーフのオーケストリオン。それ以降せっかくだから組んでみようということで他のカテゴリ外のパーツをストレージからかき集め、なんとかデッキにし友人と遊んでいました。当時の環境に食い込むほどだったので当然の如く彼らから嫌われるデッキになりましたが…。
それからというもの、環境でオルフェゴールの活躍が目立つようになり、それに伴って終末の騎士が制限になり、ディヴェルもガラテアも制限となり、ギルスが実装されてもすぐ制限になり、厳しい時代を送ってきました。特に終末の騎士の制限発表を受けた時とても悲しかったです。開いた口が塞がりませんでした。それでもめげずに使い続けています。オルフェゴールの無二のデッキ運用方法、とても好きです。インフェルノイドと似たようなところがあるのもとっつきやすかった一因だと思います。
以上、オルフェゴールの思い出話でした。いずれまたあのおじさんに合ってお礼が言いたいです。