ドール No.3
著:小松郁
3.
そこには日常と非日常が交錯している。
世界は錯乱しているのだ。
これは誰が決めたことでも無い。
むしろ誰にも決められない世界の約束なのだ。
集結していくものと分離していくものとその渦中で彼女たちはその存在を全うする。
いやね、僕はただ君のような人を求めていたんだよ。
男たちはその場限りの口だけの約束をする。
そんなものに相手するのは彼女たちにとってただの娯楽にすぎない。
そうですね、私は貴方にお仕えしても良いですが貴方にはその資格は配給されていません。
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