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音楽の杜がおススメするハードロック

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人生の大半を音楽に注いできた「音楽の杜」がおススメするハードロックの名盤集
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2022年8月の記事一覧

Deep Purple「Deep Purple in Rock」(1970)

世紀の名盤! 私が所有している「In Rock」は25th Anniversary Edition盤ですが、とにかく音が鳥肌が立つくらいの臨場感で、当時のサイケ感覚溢れるハードロックが堪能できます。 また例によってアマゾンではこのアルバムを★一つ評価としている方がいらっしゃいますね。 >どの曲もまだ未完成なのに、とりあえず録音してしまったという印象・・・ 人の評価なんて十人十色ということを改めて認識させられました。 本作発表前のパープルはジョン・ロード(Key)主導の時期

Humble Pie 「Rockin' The Fillmore」 (1971)

今回はハンブル・パイの熱いライヴアルバムです。1971年発表。 本作が収録されたフィルモアとは、サンフランシスコにあったライブハウスのこと。60年代の音楽シーンでは、たびたび登場してきた有名なライブハウスですね。プロモーターのビル・グラハムが、自身がプロモートするバンドを登場させたことに端を発し、その後相次いで有名ミュージシャンがここでライヴを行います。 ここで収録されたライヴ・アルバムも実は結構あったりします。オールマン・ブラザーズ・バンド、クリーム、マイク・ブルームフィー

The Who「The Who by Numbers」(1975)

今回はザ・フーを採り上げます。ザ・フーのアルバムというと名盤揃いですが、その中でも7枚目のスタジオ・アルバムの「The Who by Numbers」はかなり地味で、結構スルーされている方も多いのではないでしょうか? 私もその内の一人で、2年以上前のブログ仲間の方の記事で、ようやくその存在を再認識した程度です。ただこのアルバム、やっぱり侮れませんし、ザ・フーのファンのみならず、やはりロック愛好家は耳にすべきアルバムじゃないかなと思ってます。 私の40年近くに亘る愛読書、ロー

Led Zeppelin 「Physical Graffiti」 (1975)

1973年、ZEPとマネージャーのピーター・グラントは、アトランティック・レーベルとの契約が切れたことを受け、新たに自らのレーベル、スワン・ソングを設立します。本来であれば、自らのレーベルからの第一弾はZEPの新作で・・・というのが理想ですが、そんな矢先にベースのジョン・ポール・ジョーンズ(ジョンジー)が脱退を申し出ます。そんなドタバタ劇があったもので、スワン・ソングの第一弾はZEPの作品ではなく、実はあの名作、バッド・カンパニーのデビューアルバムなんですね。 で、ジョンジ

Cheap Trick「Cheap Trick」(1977)

チープ・トリックが来日します…。すごく気になる…。 ということで今日はチープ・トリックのアルバムをご紹介致します。 かなり地味なイメージのデビューアルバム。でも意外とこのデビューアルバムが好きだという方も結構いらっしゃるかもしれません。明らかにセカンド以降の作風とはちょっと違う、かなりダークでパンキッシュな作風ですね。 チープ・トリックは1973年、バンド・メイトだったリック・ニールセン(G)とトム・ピーターソン(B)が、バーニー・カルロス(Ds)とランディ・ホーガン(V

KISS「Lick It Up」(1983)

突然飛び込んできたキッスの来日話…。 これで見納めと2019年12月の名古屋公演に参戦したのですが、まさかまさかの大千秋楽って一体何なんでしょうかね(笑)。一夜限りの来日公演、そもそもホントに一夜限りなのか?? って勘繰ってしまいます(前回のライブレポートはこちら)。 2019年に参戦したライブでは、メタル時代のキッスの楽曲に感動し、そのきっかけとなった1982年発表のアルバム「Creatures of the Night」をご紹介致しました。なので今回はその次作、そして仮