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音楽の杜がおススメするハードロック

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人生の大半を音楽に注いできた「音楽の杜」がおススメするハードロックの名盤集
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2022年1月の記事一覧

The Who「Tommy」(1969)

この作品が今から50年以上前の1969年の作品ということに驚いてしまいます。60年代後半から70年代にかけて、ロックは急速に変化を遂げ、多様化していきます。そしてザ・フーもその音楽を様式美化させ、ロックオペラであるトミーを完成させるのです。 当時はザ・フーはどう思われていたのでしょう。モッズを代表する荒くれモノといったイメージだったのでしょうか? しかしこのトミーは他のバンドとは明らかに一線を画す内容となってます。好き嫌いは別にして、多くの形式的な音楽評論家連中も唸らせたの

Queen 「Sheer Heart Attack」 (1974)

数年前に大ヒットした映画「ボヘミアン・ラプソディ」でクィーンを知った若い世代の方々も多いと思いますが、個人的には「やっぱりクィーンはパンキッシュだった初期がいいなあ」と思っちゃいます。 特にこのサード・アルバム、内容もさることながら、ジャケットがロックしていてカッコいい! クィーンのアルバムジャケで、メンバー全員が写っているものは実はあまりなく、そういった意味では本作、ジャケ、内容とも素晴らしい作品です。 前作「QueenⅡ」から1974年2月にシングルカットされた「Se

Loverboy「Get Lucky」(1980)

3連休の真ん中、明日は天気悪そうなので、お出かけは今日した方がよさそうですね。 さてさて、1980年頃から洋楽を聴いている私にとって、このバンド、というかこのヒット曲はとても新鮮でした。それがラバーボーイの「それ行け!ウィークエンド」です。今思うと、とても気恥ずかしくなる邦題ですが、楽曲自体はこの愛らしい邦題からは想像も付かない商業ロック。 そしてこの楽曲が収録されていたのが本作。これまたジャケットが印象的です^^。 ファンの方には失礼ながら、今聴いてもラバーボーイってB

Michael Schenker Group 「MSG」 (1981)

学生時代はよくマイケル・シェンカー・グループを聴いてましたね。 マイケル・シェンカー・グループ…大好きでした。ちょうど洋楽を聴き始めた頃、彼らのサードアルバム「Assault Attack」の中の「Dancer」って曲がヒット中で、マイケルのギタープレイ、グラハム・ボネットのハイトーン・ヴォーカル、そして何よりキャッチーなメロディが私の心を鷲掴みにしたのでした。 その「Dancer」での唯一の不満が、当時の私のアイドル、コージー・パウエルがドラムを叩いていないこと。コージーは