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少しずつ集めたいの

おはようございます、ゆのまると申します。

今朝はなんだか早くに目が覚めてしまったため、まだ暗い室内でぽちぽち記事を書いています。


この週末、私はあることで悩んでいました。

それは、気になっているマンガを買い集めるか否か、ということ。ずっと前から興味があって、ここ数日ネカフェで読んでいたのがその作品でした。そして読み進めるうちに、「これは手元に置きたい」という気持ちはだんだん強くなっていきました。

既刊16巻。ネットで探してみると新品でも中古でも全巻セットが見つかりましたが、16冊のマンガというのは、即決するには本棚のスペース的にも金銭的にも難しいものがあります。断捨離を繰り返してもなお残り続ける書籍達で、本棚は常に上限いっぱいです。


お悩みポイントその1は、「紙か電子か」ということでした。

いくつかのwebコミックを読んでいますし、電子書籍で買ったこともあります。そのメリットはなんといっても、すぐ手に入りスペースを取らず、かつセールのタイミングを狙えばお得に購入できることだと思います。

けれども、これは早々にナシになりました。あくまで感覚的な問題ですが、私の中で「紙で手元に置きたい作品」のラインがあります。

表紙のデザインや色味が凝っていてカバー裏までじっくり眺めたいとか、好きなエピソードがたくさんあって何度も読み返したいとか。ストーリーよりも雰囲気が好みな作品に多いですね。ただ単に物語を追いたいだけであれば、電子という選択肢もあったかもしれません。


そしてお悩みポイントその2。「まとめ買いか少しずつ集めるか」。

先に述べたとおり、全巻セットで、しかも注文すれば明日にでも届く商品もありました。社会人になってからというもの、マンガの大人買いは何度かしたことがあります。少しだけ読んだことがあって結末が気になる作品や、ハマった作者さんの既刊などなど。自由にクレカを使えるのをいいことに、衝動に任せてぽちったのは一度や二度ではありません。

しかし、これは私の悪いクセなのですが、購入までに悩んだ時間が短ければ短いほど、買っただけで満足してしまう傾向がありました。マンガに限らず、CDや映像ソフトの類も。

「そこにあっていつでも手に取れる」ことに安心してしまって、いつしか部屋のオブジェと化し、やっと読んだと思ったらすぐに手放してしまう……。特にマンガは中古で探すことが多いのでそこまで懐が痛むことはないし、収納できなくなった物を処分するのは仕方のないことですが、あまりいい習慣ではないなと感じていました。


ところで、今回お目当てのマンガをざっくり説明すると、女子校を舞台にした群像劇です。ギャルやクールビューティー、学級委員長といったわりとステレオタイプな女の子達が多数登場し、かしましい彼女達の愛すべき日常が描かれます。

何か大きな事件が起きるわけではなく、読み始めた当初は顔と名前を一致させるのが大変だったのですが、個性的な彼女達のエピソードを読んでいくうちに、どんどん愛らしく、憎めない存在に見えてきました。

最初は「〇〇と△△」というふうにペアで登場することが多いのですが、他のクラスメイトや部活の先輩と接するうちにまた違った一面も見えてくるし、だからこそ特定の子の前でしか見せない表情にグッと来る。ただ賑やかなだけではない、繊細な表情やドラマチックなシーンがあちこちに散りばめられている、そんな作品なのです。

……そんな素敵な作品を一気に読んでしまうなんて、もったいないですよね。

彼女達の眩しい「日常」をドキドキしながら覗き見して、「はあぁ……」と余韻に浸っては、またこっそり続きを読む。どーんと全巻揃えるよりは、じわじわと近付く彼女達の距離と同じように、少しずつ集める楽しみも味わいたい。

ということで今回はまとめ買いではなく、ネットショップや本屋さんで、ちまちま買い揃えたいと思います。なるべく長く楽しみつつ、そしてできれば無職のお財布にも優しく。これから、あのかわいいジャケットが本棚に並んでいくのが楽しみです。


新品で、中古で、webで、レンタルで。マンガや小説を読む手段はぐんと増え、欲しい物はすぐ手に入るようになりました。読み物に限らず新しいコンテンツだって、次から次へと生まれています。

でもだからこそ、せっかく出会えた作品は大切に味わいたいし、お金のやりくりだってきちんと覚えていきたいもの。時間はあるけれどお金はない、物もあまり増やしたくない。そんな現状だから、見えてきた選択肢だなぁと思ったのでした。おしまい。


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