夫はエスパー
こんばんは、ゆのまると申します。
夕方パートを終えて帰宅し、浴室で洗濯物を干していた時のことです。
今日のお夕飯はスーパーのお弁当とインスタント味噌汁。今朝の冷え込みが強かったせいか腰がつらく、とてもキッチンに立てる状況ではなかったので手抜きさせてもらうことにしたのです。
靴下をピンチハンガーに干しながら、
(そろそろお湯沸かそうかなぁ)
と考えていると、仕事着からスウェットに着替えた夫がひょっこり顔を覗かせ、「お湯沸かそうか?」と聞きに来ました。
まだ何も言っていなかったのに、とびっくり。よろしく、と応じると夫は「はいよー」とキッチンに向かいました。
洗濯物を干し終えた私は、「どうして何も言ってないのにわかったの?」と聞いてみました。
するとお箸やコップを並べていた夫は、
「んー、だって朝から腰痛いって言ってたからお味噌汁作るの厳しいかなって。寒いからあったかいもの飲みたいし」
そう事もなげに答えました。曰く、カードゲーマーたるもの二手三点先を読むくらい造作もない、うんぬんかんぬん。まぁそれはちょっとよくわかりませんが。
我々の間では、「伝えたいことは言葉で伝える」が何より重要な決まりです。
それはもちろん結婚して丸三年経つ今も忘れていないのですが、近頃は言うより先に夫が行動してくれることが増えました。買ってきた食材を冷蔵庫に入れたり、たたんだ洗濯物を片付けたり。一つ一つは小さなことでも、一緒に暮らし始めた頃から考えると大変大きな進歩です。
これでも同棲したての頃は私も世話を焼きたい盛りで、なんでもかんでも一人でやろうとするところがありました。
しかし、我々の生活リズムも固まり、私もパートを始めたりするうちに、しだいに一人で頑張るのはやめようと思うようになりました。結局、二人で手分けした方が効率がいいですし。
最初は小さな「お手伝い」から。
私のやり方を見せ、手順と理由を説明したうえで、同じようにさせてみる。もちろん、「〜してくれてありがとう」と伝えるのも忘れてはなりません。
言うまでもなく、夫は立派な大黒柱として我が家を支えてくれています。でもその他の生活の細々とした部分でも、しっかり協力してくれる理想的なパートナーへと進化を遂げてくれました。
「似た者夫婦」という表現がありますが、最近は雰囲気や話し方だけでなく、ちょっとしたリアクションまで一致するようになってきました。
動画を見ている時に笑うポイント、「そんなぁ」「えぇー」などの鳴き声(?)など、かなりの確率でシンクロしています。これは似た者どころでなく、生き別れの双子なのではと勘繰ってしまうほどです。
同じ生活時間で寝起きし、だいたい同じものを食べ、同じ部屋で過ごす。これが暮らしを共にするということなんだな、としみじみ感じますね。
数手先を読む夫の能力に甘えそうになる今日この頃ですが、これからもしっかり伝え合い、そして「ありがとう」を欠かさずに、我々の暮らしを守っていきたいなと思うのでした。おしまい。