ずっと知りたかった曲を、ラジオが教えてくれた

こんばんは、ゆのまると申します。


私が働いている職場では、作業中はラジオが流れています。

誰が合わせたのか、選局はいつもTOKYO FM。学生時代によく聞いていた局で、手を動かしつつも、耳はなんとなくラジオに意識を向けています。

今日も、せっせとお仕事をこなしていると、聞き慣れた曲が流れてきました。

(えっ。これ、『イルマーレ』の曲だ!)

キアヌ・リーヴスとサンドラ・ブロックが共演したラブストーリー、『イルマーレ』。中学生の頃に初めて観て以来、私にとってとても大切な作品です。

(以前、その熱い思いを書いた記事がこちら。今読むとちょっとトガッていて恥ずかしいですが……)


ラジオから流れてきたのはたしかに、優しくどこか切ないあのメロディー。映画は何度も観たのに、その曲名を知る機会は私の中で失われたままだったのでした。

パーソナリティさんの曲紹介に耳を澄ませ、帰宅してから番組ホームページのオンエアリストをチェック。こうして十何年か越しに、私は大好きな映画で流れる最も印象深い曲を、自分の中で一致させることができたのでした。

それは、キャロル・キングの「It's Too Late」という曲です。

私としては映画のワンシーンで流れる曲、という知識しかなかったのですが、調べてみるとこの曲が収録されたアルバム「つづれおり」の売上げは驚きの2500万枚以上。この記事を読んでくださっている方の中では、ごく当たり前に知られた歌手かもしれませんね。


今時、調べようと思ったら指先ワンタップでなんだって知ることができます。

しかし、知りたかったことを予期せぬタイミングで知れたこと――これには、自発的に調べる以上の興奮が伴いますし、そのぶん深く海馬に焼き付けられるような気がするのです。

自分の興味に従って収集するネットの情報と違って、ラジオや新聞といったメディアはあらゆることを私達に教えてくれます。時には知りたくなかったようなことも含まれますが、それ以外のほとんどは、視野を広げ知識を与えてくれる情報だと私は思っています。

ラジオが起こしたサプライズの再会に、オールドメディアの良さに改めて思いを馳せた出来事でした。

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箱崎ゆのまる
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