嵐を呼ぶオンナ
こんにちは、ゆのまると申します。
すでにお盆休みに入られている方もおいででしょうか?私のパート先は来週の火曜日までお休みで、今日も普通に仕事な夫を横目に、のんびり過ごさせてもらっています。
久しぶりの行動制限のない夏休み……かと思いきや、突如発生した台風8号のニュース。実家の方が初盆なので明日あさってと帰省するつもりだったのですが、天気予報をにらみつつの移動となりそうです。
しかし、台風のニュースを聞いて私が抱いた思いは落胆などではなく、「あぁやっぱりな」という諦念だったのでした。
晴れ男、雨女といろいろいますが、私は圧倒的に「嵐を呼ぶ女」です。
振り返れば、最も古い記憶は小学生の頃。小学校高学年の修学旅行で、富士吉田方面に出かけた時のことでした。
まずは湖で遊覧船に乗るはずが、当日の天候は濃霧。そのあたりはだいたい晴れで、遊覧船が休航になるほど悪天候になるのは珍しいと、添乗員さんも首をひねっていました。
翌日は富士急ハイランドで遊ぶことになっており、着いた時は抜けような青空だったのに、だんだんと怪しい雲が……。にわかに雷雨となり、乗るのを楽しみにしていたアトラクションは軒並み休止となってしまいました。
次は、中学にあがってからのスキー宿泊。
初めてのウインタースポーツということで、おっかなびっくりインストラクターさんに教わっていました。徐々に慣れてきて、リフトに乗ってみるとまたもや天気が急変。視界がほぼゼロになるほど吹雪いてきてしまい、初心者コースを下りながら「私もここで終わりか……」と14年の生涯を振り返りました(なお無事にロッジに戻れました)。
まだあります、高校の修学旅行のこと。
私の高校では毎年沖縄に行っていて、初めての飛行機、初めてのマリンスポーツと非常に楽しみにしていました。バナナボートに乗る時間があったので、友人とスクール水着でない、かわいらしい水着も買いに行きました。
ところが、10月と台風シーズンは終わっているはずなのに、やはり台風襲来。
初めて見た沖縄の海は、吹きすさぶ風を受けて真っ黒に染まっており、海の恐ろしさを肌で感じました。当然マリンスポーツは中止となり、代わりに貝殻や星砂を使った置き時計作りのアクティビティを行いました。
ちなみにこの頃、新型インフルエンザが大流行しており、修学旅行先でもクラスターが発生。ホテルや飛行機で蔓延しまくり、私の学年は修学旅行から帰ったあと学年閉鎖となりました。もれなく私も感染。新調した水着の出番はないしインフルにかかるしで、散々な修学旅行でした……。
その他、入学式や卒業式などのイベントが雨なのは日常茶飯事、運動会も何度雨天延期となったことか。しかしここまでなら、「晴れ男晴れ女が少ない学年だったんだな」と思い込むことも難しくはありません。
もしかして私が原因なのかも。そう思い始めたのは大人になってからのことでした。
根っからのひきこもりの私は、望んで外出することはあまりありません。しかし、社会人になると、それなりに同期や友人に遊びに誘われる機会もありました。
前の会社にいた頃、ラフティングをしに行こう、という話が同期の間で出ました。
ラフティングとは、ライフジャケットを身に着け、ガイドさんが同乗したボートで川下りを楽しむ遊びです。都心からは離れますが、埼玉の方まで行くといくつかプレイスポットがあるので夏休みを合わせて行こうという計画でした。
あれは9月に入ってすぐの頃でしたでしょうか。夏の盛りはすぎたものの、長引く残暑にうんざりしていました。ラフティングなんて、自分では決して行く気にならないけれど、まぁ一度くらいやってみてもいいか。そんな気持ちで私も参加しました。
ところが、いざその日が近付くと埼玉は季節外れの大雨に見舞われました。
この時期はラフティングにも最適ということで、予約競争を勝ち抜いて予約したのに、いざ行ってみると清らかなはずの川はすっかり泥水に。ごうごうとすごい勢いで流れていました。
ラフティング中には、浅瀬のスポットでみんなで川に飛び込むところを写真に撮るイベントがありました。本来、青空をバックに川に飛び込む爽やかな絵面になるはずなのに、みんな恐怖でひきつった顔。初めてのラフティングは、ちょっとしたスリルどころか、本気で命の危機を感じる事態になりました。
これにとどまらず、夫の友人に誘われて富士吉田のコテージにキャンプに行けばやはり雷雨。満点の星空が見えるようにと天井に備え付けられた窓からは、一晩中ピカピカと稲光が見えました。
さらに初めての一人旅!と気合を入れて出かければ、台風による川の増水で新幹線がストップ。
はるばる秋田までライブを見に行けば、台風により演者の乗った飛行機が着陸できずに中止。
夫と11月に新潟旅行に行けば猛吹雪で、夫のご両親に挨拶に行った際も、やはり台風が九州を直撃して飛行機が飛ばない事態に。福岡で足止めを食らうこととなりましたが、このときに食べたやりうどんはとても美味しかったです。
そして極めつけは、我々の結婚式です。
このように前科がありまくる私は、統計上最も晴れる日にしようと体育の日であった10月10日を選んだのですが、案の定台風が直撃……。
幸い、時勢柄もあって誰も招待していなかったので式自体は無事行うことができましたが、自身の持つ「嵐を呼ぶ力」には我ながら恐ろしくなりました。この一件もあり、夫からはゲンシカイオーガと呼ばれている私です。
とまぁこんな感じで、私が旅行などのめったにしないこと(主に陽キャが楽しむ遊び)をしようとすると、何故か荒天になってしまうんです。気のせいだと思いたいのですが……。私があまり出かけないのは、おうちが好きなのもありますが、「どうせ天気悪くなるし」と半ばヤケになっているのもあります。
関東はいつものごとく、大騒ぎするだけで大したことないのでしょうが、油断は禁物。特にこの週末は、記念すべき100回目のコミケをはじめ、海や山へレジャーに出かける方も多いはずです。
個人的には台風により帰省しなくて済むのは嬉しい限りですが、どうか無事過ぎ去ってほしいなと……意図せずカイオーガになってしまった私はただそう願うばかりなのでした。いやカイオーガは大好きですけどね。
(とくせいパッチ探すかぁ)
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