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第2話:海外を知ることで、日本の良さを知る。

2023年2月16日

 昨日は、日本出国〜ロングビーチの駅に到着までのお話をしたので、今日はその続きから。
 私は、海外にいくまで、日本があまり好きではありませんでした。なぜなら、SNSを開くと「先進国や発展途上国では、年々賃金が上がっているが、日本は全く上がらない。なのに税金は増えていく一方だ」と嘆いている人がいたり、学校では「先生の言っていることが善である」とするような雰囲気が息苦しくてたまらなかったからです。たとえ、海外の人がテレビなどで「日本は素晴らしい国だ!」と、言っているのを聞いても、私はあまりそう思えませんでした。
 しかし、駅を降り、ホテルの方へ向かっていると、交差点で大音量でラップをし、歩行者に絡んでいる集団や、薬物で目がラリって発狂したり、横たわった悪臭のするホームレスなどがいて、一気に身の危険と不快感を感じました。さらに、地面には、なんと薬莢(銃弾の火薬を詰める部分)が落ちていました。
 その瞬間初めて、「治安が整っているということは、本当に素晴らしい。日本はこの超大国アメリカが出来ないことを当たり前のようにこなしている。日本って良い国だな。」と思えました。もちろん僕が、その地のカルチャーに慣れていないということありますが、もし日本でずっと生活しいたら、日本の行政の働きがどれだけ有り難いことなのか、気づくこともできませんでした。
 確かに、カリフォルニアの人と一緒にいる方が気が楽で、買い物をするとき、どこのお店でもカードで支払えるし、高速道路も無料で使えるなどのメリットもたくさん存在する。一方で日本だって、レストランの料理は、アメリカのどこのレストランのものよりも圧倒的に美味しいし、自販機も沢山あるし、コンビニだって24時間空いているなどのメリットが数多く存在する。
 しかし、一つの基準しか持ってないと、それらの良さに気づきにくくなってしまう。比較対象が存在して初めて、自国の悪さにも良さに気づくこともできるということを実感しました。


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