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遊戯王(OCG) マイデッキ No.1 【サンダー・ドラゴン】


自己紹介


はじめまして。noteではお初になります。オーマと申します。よろしくお願いします。


遊戯王のカードゲームの楽しみ方は対戦したり、収集してコレクションしたり、と色々ありますが、私はその中でもデッキを構築する事がカードをコレクションする事と同じくらい好きだったりします。


今までツイッターでも私が構築したデッキのレシピを載せていたりしますが、140文字の制限の中ではうまく伝えきれない部分もあるかもしれないと思い、ツイッターと同時進行でnoteの方でも自己満足になるかもしれませんが、私なりのデッキレシピを載せていく事にしました。


前置きが少々長くなりましたが、下記より今回のデッキの内容に移らせて貰いたいと思います。




1回目は【サンダー・ドラゴン】、つまり【サンドラ】について私なりにアレンジしたデッキのレシピを載せさせて貰います。



下記が今回のデッキレシピです。その下記に公式サイトのデッキ構築画面から引用したサンプル画像を掲載しています。


【サンダー・ドラゴン】デッキ


モンスターカード(24枚) (「サンダー・ドラゴン」モンスターは属性がややこしいので表記)

《サンダー・ドラゴン》×3 (光属性)

《雷源龍-サンダー・ドラゴン》×3 (光属性)

《雷電竜-サンダー・ドラゴン》×3 (闇属性)

《雷鳥龍-サンダー・ドラゴン》×1 (光属性)

《雷獣龍-サンダー・ドラゴン》×2 (闇属性)

《雷劫龍-サンダー・ドラゴン》×1 (闇属性)

《天雷震龍-サンダー・ドラゴン》×1 (光属性)

《孤高除獣》×3

《太陽電池メン》×1

《灰流うらら》×3

《パラサイト・フュージョナー》×1

《アルバスの落胤》×2


魔法カード(16枚)

《雷龍融合》(サンダー・ドラゴン・フュージョン)×2

《超融合》×2

《天底の使徒》×2

《召喚の呪詛》×1

《簡易融合》×1

《封印の黄金櫃》×1

《闇の誘惑》×2

《金満で謙虚な壺》×2

《ワン・フォー・ワン》×1

《コズミック・サイクロン》×2


罠カード(3枚)

《無限泡影》×3



エクストラデッキ(15枚)

《超雷龍-サンダー・ドラゴン》×1

《雷神龍-サンダー・ドラゴン》×3

《雷神の怒り》×1

《ミレニアム・アイズ・サクリファイス》×1

《サイバース・クロック・ドラゴン》×1

《冥界龍 ドラゴネクロ》×1

《捕食植物ドラゴスタペリア》×1

《捕食植物キメラフレシア》×1

《旧神ヌトス》×1

《鉄駆竜スプリンド》×2

《灰燼竜バスタード》×1

《トロイメア・フェニックス》×1


サンドラ Ver.2020.11.17(Tue.)



以上が今回のデッキレシピになります。



デッキの感触


デッキを作り上げて試運転してから感じたことは、後手に回った際の捲り用のカードがメインデッキには少ないかなと感じる懸念があります。


その分、先手を取れた際は安定して能動的に動けますが、私自身が昨今の主流であるソリティア型の動きに頭が追いつけないって情けない話もあり、デッキとエクストラデッキをぶん回してガチガチの制圧盤面が作れるってタイプのデッキ構築では無いです。




【サンダー・ドラゴン】の強みって何?


私が考える【サンダー・ドラゴン】の強みは「リソースが途切れ難い」、「除外やマクロ状態に強い」ってのが真っ先に挙げられると思いました。


まず、各々の「サンダー・ドラゴン」カードがお互いに相互補完しあっている固有効果を持っているため、最悪裏側で除外処理されない限りは、幾ら表側除外で除去されようと何らかのカードで再利用する事が可能だという事です。



《超雷龍-サンダー・ドラゴン》がこのデッキのエースモンスターですが、その制圧能力と耐性の強力さ、呼び出し易さ故に制限カードとなってしまってるため、こいつが処理されてしまうと打点確保も制圧力もガクッと落ちてしまいます。


ですが、《雷龍融合》の融合効果自体が素材のリソース回収となっているため、《雷神龍-サンダー・ドラゴン》の正規の融合召喚をする際に、墓地、もしくは、除外されたカードから除去された《超雷龍-サンダー・ドラゴン》を融合素材に含む事で、再びエクストラデッキに戻して特殊召喚を狙う事ができます。


その様に、「サンダー・ドラゴン」カードは、同名カード以外のカテゴリーをデッキからサーチをしたり、墓地と除外されたカードからリソース回収、特殊召喚、と多岐に渡り相互補完しあっているシナジーを持つデザインになっているため、


今のデッキでは珍しくないかもしれませんが継戦能力とスタミナが非常に高いデッキの1つになっています。



また、《超雷龍-サンダー・ドラゴン》と《雷神龍-サンダー・ドラゴン》の強みは正規の融合召喚だけでなく、セルフ能力による特殊召喚も可能な事から出し易さ、その出し易さの割に打点が高い事、

そして、このデッキでは除外コストが大抵の場合はメリットに変換される破壊耐性を持っている事です。



これら2体は対象耐性こそ持たないので今流行りの《黄金郷エルドリッチ》の墓地送り効果や、《大捕り物》や《精神操作》をはじめとするコントロール変更に対しては無力ですが、

《超雷龍-サンダー・ドラゴン》の方は、破壊耐性は効果だけではなく戦闘破壊に対しても有効なので場持ちの良さが光ります。


ただ、対象耐性を補うカードとして《天雷震龍-サンダー・ドラゴン》が入ってますので、それは後の項で後述します。



相手からして破壊除去をしようと考えれば、そのまま破壊耐性のコストとして墓地の「サンダー・ドラゴン」モンスターが除外された場合は誘発された効果発動にも繋がってしまうため、

その先を考えて動かないといけない点で、見えないプレッシャーを与える事ができるのもこれらの強みだと思います。




遊ぶために入れたかった《召喚の呪詛》


たぶん、《召喚の呪詛》ってカードを初めて知ったプレイヤーさんも多いかもしれません。

そもそもがノーマルレアの初出で再録も一切されていないため、ストレージを探してもそんなに目にするようなカードでない事も一因にあるでしょう。


【サンダー・ドラゴン】の強みの1つに除外とマクロ状態に強いと先述しました。

※ここで述べてるマクロ状態とは《マクロコスモス》や《次元の裂け目》、《M・HERO ダーク・ロウ》や《電脳堺狐-仙々》等といったルール介入型の除外適用効果の事を私はそう呼んでいます。



まず、《召喚の呪詛》のテキストですが下記の通りです。


《召喚の呪詛》

永続魔法

このカードのコントローラーは自分のエンドフェイズ毎に500ライフポイントを払う。または、500ライフポイント払わずにこのカードを破壊する。
このカードがフィールド上に存在する場合にモンスターが特殊召喚に成功した時、そのモンスターのコントローラーは手札を1枚選択してゲームから除外する。


といった効果です。どうでしょう。「サンダー・ドラゴン」モンスターと被除外時の効果と相性が悪くないと思いませんか。思わないですか。そうですか。


単純に特殊召喚の行動をメタりたいだけならば、《虚無空間》で良いよって話ですよね。気が利かなくてすみません。遊びたくて入れたかっただけなんです。


まぁ、こちらは特殊召喚に対するけん制が目的になってるだけですが、自壊デメリットをこちらの意思に委ねる事ができる点と、相手の行動によって勝手に自壊しない事だけは《虚無空間》より優れている点だと思うので、それで目を瞑ってください。


また、このメインデッキには一切入っていませんが、こちらが相手のフィールドにモンスターを特殊召喚した場合でも、その特殊召喚された側のコントローラーに手札除外が適用されるのを逆手に取って、


「壊獣」モンスターや《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》、《サタンクロース》を相手へ送り付けるって荒業もあったりします。


なので、それらのメタカードはサイドデッキに用意しておくのも面白いんじゃないかなと思いますね。




「サンダー・ドラゴン」カードの相互補完ってどうなってるの?



まず、素の《サンダー・ドラゴン》は、だいぶ年期が入ったカードで、除外された場合の相互補完効果は持ち合わせてません。


ただ、《超雷龍-サンダー・ドラゴン》の基本融合素材にもなっているため、《雷龍融合》や《超融合》といった正規の融合召喚を狙う際にも必須になるこのデッキの代名詞と言えるモンスターです。




《雷源龍-サンダー・ドラゴン》は、(1)の自身を手札から捨てて発動する事で、フィールドの雷族のモンスター1体の攻撃力を永続的に500アップします。この効果は誘発即時効果なので相手ターンにコンバット・トリックで発動する事も可能です。


また、(2)のフィールドから墓地へ送られた場合と除外された場合には自身と同名カードをデッキからサーチする事ができる効果です。



ただし、この《雷源龍-サンダー・ドラゴン》に限らず、「サンダー・ドラゴン」モンスター共通の制約で(1)と(2)の効果は同一ターンにどちらか1つしか使用できません。



《雷源龍-サンダー・ドラゴン》は、「サンダー・ドラゴン」モンスターの中でもリリースを必要とせずに通常召喚できる下級モンスターである事、そして雷族である事から、

《太陽電池メン》と同じく《超雷龍-サンダー・ドラゴン》の基本的な媒体となる役割を持ち合わせています。



状況に応じれば「サンダー・ドラゴン」モンスターの相互補完している効果でフィールドに特殊召喚した上級の「サンダー・ドラゴン」モンスターも《超雷龍-サンダー・ドラゴン》の媒体にしていくのですが、


基本は上記の下級2体と、《簡易融合》で呼び出した《雷神の怒り》を媒体とするケースが基本になるかと考えられます。




《雷電龍-サンダー・ドラゴン》は、(1)の自身を手札から捨てる事によって発動する、自身の同名カードをデッキからサーチする誘発即時効果と、


(2)のフィールドから墓地へ送られた場合と除外された場合に発動する効果は、(1)の手札を捨てた時とは逆に、自身の同名カード以外の「サンダー・ドラゴン」カードをデッキからサーチして手札に加える効果になっています。



(2)の効果は《雷電龍-サンダー・ドラゴン》に限った話ではありませんが、「サンダー・ドラゴン」モンスターが候補ではなく、「サンダー・ドラゴン」カードの範囲であるため、魔法カードである《雷龍融合》(サンダー・ドラゴン・フュージョン)をデッキから手札に加える事も可能になっています。




《雷鳥龍-サンダー・ドラゴン》は、(1)の自身を手札から捨てた時に墓地または除外されている自身の同名カード以外の「サンダー・ドラゴン」モンスター1体を特殊召喚する効果と、


(2)のフィールドから墓地へ送られた場合と除外された場合に、自分の手札を任意に選びデッキへ戻してシャッフルした後、戻した枚数と同じ数ドローをし直すという、いわゆる他カードゲーム用語でいう「マリガン」の効果を持ち合わせています。


(2)の「マリガン」の効果は、このデッキだと自然な流れで墓地除外を行う事ができる事から何度か狙って発動できる場合もあり、手札が増える訳では無いですが手札の質を保ったまま継戦できる点もハンドアドバンテージ上での強みです。


また、(1)の手札を捨てる時の効果も他のデッキでは(2)のマリガン目的だけで出張させるケースもあるのだと思いますが、【サンダー・ドラゴン】デッキでは持て余す事無く最大限に活用できるため、無駄に腐らせずに済む点が評価できます。


また、《封印の黄金櫃》との組み合わせは、デュエルリンクスでいう所の「リスタート」のスキルでしょうか。まぁ先から述べてるマリガンですよね。


【サンダー・ドラゴン】デッキにおいては積極的に《雷鳥龍-サンダー・ドラゴン》と《封印の黄金櫃》のコンボを狙っていく必要性は少ないと思いますが、やはり初手などで手札の質が悪かった時でも手軽にマリガンができるのは安定性の面で安心できると思います。



また、《封印の黄金櫃》で《雷電龍-サンダー・ドラゴン》を除外した場合は、その除外された《雷電竜-サンダー・ドラゴン》の(2)の誘発効果によって、デッキから《雷鳥龍-サンダー・ドラゴン》を手札へ引っ張ってきて、

その《雷鳥龍-サンダー・ドラゴン》の(1)の手札を捨てて発動する起動効果で、墓地か除外されている「サンダー・ドラゴン」モンスター1体を特殊召喚する事で、

その特殊召喚した「サンダー・ドラゴン」モンスターを媒体として、エクストラデッキから《超雷龍-サンダー・ドラゴン》のセルフ特殊召喚の条件を満たす事ができます。




《雷獣龍-サンダー・ドラゴン》は、(1)の自身を手札から捨てた時に墓地および除外されたカードの中から自身の同名カード以外の「サンダー・ドラゴン」カードを1枚手札に加える事ができる効果と、


(2)のフィールドから墓地へ送られた場合と除外された場合に、同名カードも含む「サンダー・ドラゴン」モンスターをデッキから守備表示でフィールドへ特殊召喚する効果。なお、この効果で特殊召喚されたモンスターはエンドフェイズに手札に戻ります。


(1)の効果が《雷電龍-サンダー・ドラゴン》と同じく「サンダー・ドラゴン」モンスターでは無く、「サンダー・ドラゴン」カードの範囲であるため、魔法カードの《雷龍融合》(サンダー・ドラゴン・フュージョン)を手札にリソース回収できる点が非常に強力です。


ここが、つまり《雷獣龍-サンダー・ドラゴン》と《雷龍融合》のシナジーが、【サンダー・ドラゴン】デッキの継戦能力の高さを伺える大きな要素になっています。




《雷劫龍-サンダー・ドラゴン》は、これまでの既存の「サンダー・ドラゴン」モンスター達とは性質が違い、カオスモンスターと同様の墓地の光属性モンスターと闇属性モンスターを1体ずつ除外による方法によって特殊召喚を行う事ができます。


このモンスター自身は「サンダー・ドラゴン」モンスター間の相互補完の効果を持っているとは言い難いかもしれませんが、(2)の自身が相手モンスターの戦闘破壊に成功した時に自分の墓地のカードを1枚除外して、デッキから雷族モンスター1体を手札に加えることができるアドバンテージを稼げる効果と、


(3)の効果で相手エンドフェイズに生き残っていることができれば、たとえ裏側で除外されてしまったカードであろうと除外されたカード1枚を選びデッキの一番上か一番下にリソース回収で戻す事ができる効果を備えています。


相手エンドフェイズまで生き残っているってのが昨今の環境では案外難しいのかもしれませんが、裏側除外されたカードを回収できるってギミックは今のカードプールだと本当に稀有な効果なので、

《金満で謙虚な壺》で裏側除外されたカードでも最悪リソース回収できる手段があるって考えられると安心感があるのかも…? しれません。





《天雷震龍-サンダー・ドラゴン》も特殊な召喚方法で、手札から雷族モンスターの効果が発動されたターンに手札かフィールドからレベル8以下の雷族モンスター1体を除外する事によって、自身を手札から特殊召喚する特殊召喚能力を持っています。


(1)の効果の方は、自分の墓地の雷族モンスターを含む2枚を除外する事によって、自分フィールドの雷族モンスター1体を相手の効果からの非対象化する誘発即時効果で、特に下記で後述する「サンダー・ドラゴン」融合モンスターをフィールドへ維持する際に、自身と同時展開していると突破され難く盤面を築く事ができます。


(2)の効果の方は、自分エンドフェイズ時に「サンダー・ドラゴン」カードをデッキから1枚墓地に送る事ができる効果で、【サンダー・ドラゴン】デッキでは実質1アドバンテージ以上に直結する単純に使いやすい効果です。


この効果も「サンダー・ドラゴン」モンスターが対象ではなく、「サンダー・ドラゴン」カードが範囲に含まれているため、《雷龍融合》を墓地に送る事で、次の自分のターンに墓地発動のサーチ効果を発動する前準備をする事も状況に応じては可能となっています。




以上がメインデッキに投入されている「サンダー・ドラゴン」モンスターの概要です。




慣れない内はどれがどの固有効果を持っているのか頭が混乱してしまうかと思います。これは実戦をこなしていって遊んでいる内に頭に刷り込ませていく他ないかもしれません。


逆を言えば、これら「サンダー・ドラゴン」モンスター各々がどの固有効果を持っているのか予め把握した上で、相手の【サンダー・ドラゴン】デッキと対峙した際は、多少落ち着いたプレイングをこちらも取る事ができるのではないかと思われます。



テキストが長文化して、煩雑化した昨今のカードデザインの中では、同じカテゴリーやテーマ間のモンスターでカード(イラスト)とテキストが良く見ないと一致しない事って多くなりましたよね。


私だけかな。いやでも、年を取ったら誰だって記憶を引き出す能力がどうしても落ちて来ちゃうんですよ… って話が反れましたね。



そして、忘れてはならないのが、《雷龍融合》(サンダー・ドラゴン・フュージョン)です。


既存の「融合」魔法の系統と違い融合素材の向かう先が、墓地送りや除外されるのではなく、墓地、および、除外されたカードの中から素材とするカードを選びデッキへ戻す、もしくは、エクストラモンスターの場合はエクストラデッキに戻ります。


そのため、先から述べている通り《雷獣龍-サンダー・ドラゴン》の相互補完のシナジーも相まって、【サンダー・ドラゴン】デッキのリソースが途切れ難い継戦能力を誇っているという訳なんです。


また、(2)の墓地除外の効果がこれ単独であったとしても強いサーチ効果なんです。単純にデッキから雷族1体をサーチして手札に加えられる、「サンダー・ドラゴン」モンスターなら何でも選べるし、《太陽電池メン》も引っ張ってくる事ができます。


ただし、《雷龍融合》が墓地へ送られたターンには、この(2)の墓地除外のサーチ効果は発動できないのは、本当にうっかりしやすいので注意ポイントです。





エースと切り札の《超雷龍-サンダー・ドラゴン》と《雷神龍-サンダー・ドラゴン》


これまでメインデッキの「サンダー・ドラゴン」カードにスポットライトを当てて来ましたが、このデッキのエースおよび切り札になる《超雷龍-サンダー・ドラゴン》と《雷神龍-サンダー・ドラゴン》。


基本的に【サンダー・ドラゴン】デッキでは、この2種を過労死させてビートダウンを行っていくのが勝ち筋になる訳なので、これらをいかに早く安定して呼び出せるか、維持できるかにもこのデッキはかかっています。



《超雷龍-サンダー・ドラゴン》については《雷源龍-サンダー・ドラゴン》の項でも少し触れましたが、

《雷龍融合》で正規の融合召喚を狙っても良いですし、自身の特殊召喚能力で呼び出しても良し、とにかく自身の有り余る性能に対しての呼び出し易さもこのモンスターの強みの1つです。


その中の1つに《簡易融合》から《雷神の怒り》を呼び出して、媒体にしてシフトするって手段もギミックに用意してありますが、こいつは《超雷龍-サンダー・ドラゴン》だけでなく、《雷神龍-サンダー・ドラゴン》のセルフ特殊召喚の条件を満たす事が可能です。



《雷神竜-サンダー・ドラゴン》は基本的に墓地と除外された「サンダー・ドラゴン」モンスターをデッキに戻して、《雷龍融合》から呼び出す事になりますが、

上記の様に、少ない手数で考えれば、《雷神の怒り》と手札の雷族モンスター1体を除外コストとして大型モンスターをポンッと呼び出す事ができるため、状況を見定めて盤面展開の手数が広がりボードアドバンテージを確保しやすくなるのはありがたい能力です。



両者とも効果破壊の耐性を備えているため場持ちの良さもさることながら、《超雷龍-サンダー・ドラゴン》は戦闘破壊の耐性も備えてます。先にも述べましたよね。くどくてすみません。



破壊耐性の時の墓地除外のコストが【サンダー・ドラゴン】デッキではデメリットになっていないため、


うまく墓地に「サンダー・ドラゴン」モンスターを溜め込むことができていれば、すぐに後続を用意したり、手札を増やしたりする事で副次的の流れで手数を増やしたりする事ができる点も、何度も申してますが継戦能力の高さとスタミナの良さに繋がっています。




ややこしい「サンダー・ドラゴン」モンスターの固有効果を軽く纏めると、



《雷電龍-サンダー・ドラゴン》は、闇属性で、(1)のデッキから同名カードか、(2)の「サンダー・ドラゴン」カードをデッキから手札に加える効果


《雷獣龍-サンダー・ドラゴン》は、闇属性で、(1)の墓地と除外されたカードの中から同名以外の「サンダー・ドラゴン」カードを手札に回収する効果と、(2)の同名カードを含む「サンダー・ドラゴン」モンスターをデッキから制約付きで守備表示で特殊召喚する効果です。


《雷鳥龍-サンダー・ドラゴン》は、光属性で、(1)の墓地と除外されたカードの中から同名以外の「サンダー・ドラゴン」モンスターを特殊召喚する効果と、(2)の手札を入れ替える効果の実質的な「マリガン」。


そして、共通した発動条件として(1)は自身を手札から捨てる事によって発動する事が可能で、(2)は自身がフィールドから墓地へ送られた場合もしくは除外された場合に誘発して発動する発動条件となっています。

そして、くどいようですがこれらの(1)と(2)の効果は、同一ターンにいずれか1つしか使用できません。



また、《雷電龍-サンダー・ドラゴン》と《雷獣龍-サンダー・ドラゴン》、そして《雷劫龍-サンダー・ドラゴン》は、闇属性であるため《闇の誘惑》で除外する実質的なコストにする事が可能となっています。


先の2体は手札から捨てた時の効果を使用していなければ、そのまま(2)の効果の発動の流れに移る事が可能になっており、それが【サンダー・ドラゴン】デッキでは《闇の誘惑》が必須カード化している所以です。



そして、《雷電龍-サンダー・ドラゴン》で「サンダー・ドラゴン」モンスターだけで無く、墓地と除外されたカードが肥えている状態であれば《雷龍融合》をサーチ、


《雷龍融合》の墓地除外効果で雷族サーチを使い切ってから、《雷獣龍-サンダー・ドラゴン》の(1)の効果で、除外されたカードの中から(もちろん墓地からでも可)《雷龍融合》をリソース回収とすれば、全く無駄のないサイクルとなっていきます。




ここまでは純粋な【サンダー・ドラゴン】の基本的な情報を説明しました。




もはや必須級 《孤高除獣》


ここで【サンダー・ドラゴン】デッキと相性が良いカードを紹介して行きますが、まずモンスターカードの中で相性が良いと言えるのが《孤高除獣》でしょう。


種族こそ獣族で、雷族では無いため、「サンダー・ドラゴン」融合モンスターの素材や媒体にすることはできませんが、自身の能力はまさに【サンダー・ドラゴン】にうってつけと言える効果を持っています。


また、闇属性であるため先に紹介した《闇の誘惑》の実質的な除外コストにする事も最悪は可能です。



《孤高除獣》のテキストは下記の通りで、


《孤高除獣》(ここうのけもの)

レベル4 闇属性 獣族

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが召喚に成功した時、手札からモンスター1体を除外して発動できる。デッキからそのモンスターと同じ種族のモンスター1体を除外する。

(2):このカードが戦闘または相手の効果で破壊された場合、除外されている自分のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。



以上ですが、こいつの(1)と(2)の効果は同一ターンにそれぞれ1度ずつ使用可能です。



専ら主として活用していくのは(1)の効果の方で、召喚成功時にまず先にコストとして手札のモンスター1体を除外してから発動される誘発効果になっています。

それが通れば、この効果で手札コストとして除外したモンスターと同じ種族のモンスター1体をデッキから除外する処理を行います。


ハンドコストが必要となるため、普通のデッキであれば、《灰流うらら》で《孤高除獣》の(1)の効果を無効化されてしまえば単純なアドバンテージの損失になりますが、

【サンダー・ドラゴン】であれば、被除外時に効果が誘発発動される「サンダー・ドラゴン」モンスターを手札コストにする事で、実質ノーコスト、状況によればコストによる副次的な恩恵だけでもアドバンテージを稼ぐ事に繋がります。



(2)の効果も有って困らない優秀な効果で、この役割としては《封印の黄金櫃》に近いものがあると思います。


ただし、この構築のレシピではこいつを召喚した後に何らかの素材にするという手段は確保できてないため、返しのターンで棒立ちの《孤高除獣》が高打点モンスターのサンドバッグにならない様に注意は必要です。


逆に言えば、相手が【サンダー・ドラゴン】デッキだった場合でも、《孤高除獣》の(2)の効果でアドバンテージ損失を補う能力があるとはいえ、ここを戦闘面で一極集中的に突かれるのはライフ的にも痛いのではないかと考えられます。



《孤高除獣》で除外するカードは先立って《雷電龍-サンダー・ドラゴン》と《雷獣龍-サンダー・ドラゴン》の2体となるでしょう。

手札の質が悪い状況であれば《雷鳥龍-サンダー・ドラゴン》を除外して、手札入れ替えの「マリガン」を狙っても良いケースもあるかと思います。


基本的に先の2体を除外する事で、除外された時に発動する誘発効果によって次の行動に繋がる「サンダー・ドラゴン」カードをサーチ、もしくは、守備表示での特殊召喚へと動いていきます。


ここで《雷獣龍-サンダー・ドラゴン》の(2)の効果で特殊召喚した「サンダー・ドラゴン」モンスターは守備表示となってしまうため、《超雷龍-サンダー・ドラゴン》を呼び出す媒体になると思います。



ちなみに、【サンダー・ドラゴン】デッキの構築がリンク召喚の要素も主体的に含まれるデッキの場合では、《No.41 泥酔魔獣バグースカ》を採用するのも主流であるみたいです。




続いては《闇の誘惑》です。


言わずと知れた闇属性デッキの特権ともいえるドローソースで、効果処理時に先に2枚カードをドローし、その中から闇属性モンスター1体を除外、

その時に闇属性モンスターが手札に無ければ、手札の全てのカードが墓地へ送られるという若干リスキーなデメリットも含んだカードです。



このページで既に《闇の誘惑》の使い所は説明させて貰ってるので、ここでは役割の説明を割愛させて貰いますが、




ブレイジング・ボルテックスのパックに収録された《金満で謙虚な壺》は、発動時にエクストラデッキから3枚か6枚をコストとして発動プレイヤーが任意で選んで裏側除外する事で、コストで除外した枚数と同じ数だけデッキの上からカードをめくり、


その中から1枚を選んで自分の手札に加え、残りのカードをデッキの下に任意の順番で戻す効果を持った一種のドローソースです。


そのデメリットとして、発動ターンに相手へ与えるダメージが全て半分になり、そして、このカードを発動するターンは自分は他のカードでドローを行う事ができなくなるという誓約が課せられます。


そのため、このデッキだと《闇の誘惑》との兼ね合いの悪さがありますし、うっかり《金満で謙虚な壺》を発動するターンのドロー不可のデメリットを失念し易い状況とポイントなので注意したい所です。




《太陽電池メン》は、【サンダー・ドラゴン】において潤滑油的なモンスターです。


自身の召喚と特殊召喚に成功した場合に発動できる(1)のデッキから雷族1体を墓地へ送る効果も、《天雷震龍-サンダー・ドラゴン》の項でもお伝えした通り、【サンダー・ドラゴン】では実質1アドバンテージ以上に繋がりますし、


(2)のトークン生成の効果も、このデッキではリンクモンスターは《トロイメア・フェニックス》以外は組み込んでませんが、上記の《天雷震龍-サンダー・ドラゴン》の特殊召喚素材になったりと無駄がありません。





《トロイメア・フェニックス》が話題に出たのでパパっと採用理由を。


【サンダー・ドラゴン】に対する明確なメタカードの1枚として種族変更カードがあります。その中でも環境で目にするカードの筆頭はやはり《アンデットワールド》でしょう。


《アンデットワールド》の種族書き換え能力は除外されたカードまでは及ばないものの、お互いのフィールドだけではなくお互いの墓地にまで及んでしまうため、《雷龍融合》の発動を阻害されてしまう点も相当痛いです。


そのため、魔法カードと罠カードを除去する汎用カードは必要最低限だけですが、この《トロイメア・フェニックス》と、《コズミック・サイクロン》をメインデッキから用意しておきました。


もちろん、《ハーピィの羽根帚》をメインデッキから採用しても良いでしょうし、このデッキでは《簡易融合》を積んでいる事から、多少タイムラグはありますが《重装機甲 パンツァードラゴン》を積んでも良いかもしれません。






ここで一旦執筆を中断させて貰います。ここまで長文をお読みいただきありがとうございました。



時間がある時に残りのギミックについて加筆していく予定です。


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