【黄金の三日間シリーズ ④】子供の名前を覚える!!大切にしている3つの事
少し前に、
クラス文集(4年生)を作りました。
Aちゃんが
「先生への一言」欄に
こんな言葉を書いてくれました。
「最初の日に○○さんってよんでくれましたね。
今でもおぼえています。ありがとうございました。」
そういえば、Aちゃんは前列にいて、
担任発表後に声をかけた記憶があります。
毎年、名前を「覚える」努力はしています。
名簿を見て、紙に書いて、寝る前に何度も思い出す。
忘れては覚えを、くり返していました。
でも、
こんなにもはっきりと文章で書いてもらえたのは
初めてでした。
1年経っても子供の心にしっかりと残っている。
名前を「覚える」ことは、
教師の強力な武器となるのです。
今回は私が名前を覚えるために
大切にしている3つのことを紹介します。
その3つとは、
1 名前を想像する
2 漢字も覚える
3 完全に覚える
です。1つずつみていきます。
1 名前を想像する
子供と出会う前に名前を「想像する」のです。
例えば
山田優元(やまだゆうげん)
なら、
優元くんはどんな子かな?
やさしい子かな?
元気な子なのかな?
引き継ぎでは、頑固ってあるけど、
どんな頑固さかな?と勝手に想像をふくらませるのです。
名前を「覚える」ことは、
意識しないと機械的な作業になります。
それでは、あまりにもったいない・・。
ぜひ、名前を「想像」してほしい。
名前を想像することで、
教師の感性が「豊か」
になるからです。
子供とのはじめての出会いは、
教師の感性がすごくすごく大切です。
テクニックでほめるのではなく、
心からほめる。
そのために、子供の名前にこだわる。
だって、
子供の名前は心をつかむ「把手」
ですから!!
名前を覚えることを通して、
感性を磨く努力をしたいと私自身思っています。
2 漢字も覚える
引き継ぎ後、すぐに名前を覚えはじめました。
1日5人おぼえれば、
8日間で全員達成。
4月5日の出会いに間に合います!!
次のようにして練習しました。
まず、やったことは
名前の音読です。
5人だけですから、すぐに終わります。
次に、指書きをしました。
書き順ではなく、名前を声に出しながら
子供の名前を机の上に書くのです。
目をつむって指書きができたら、
愛用のユニボールのボールペンを使って
ノートに漢字で書いていきます。
2回続けて書いて、
3回目は、見ないで書けたら合格です。
最後は空書で終了です。
(*空書き…指を使って空中に書くこと)
3 完全に覚える
「愛情を伝えるのも技術が必要」と言ったのは
有田和正先生です。
「名前を完全に覚える」ことも
愛情を伝えるための技術です。
毎日5人ずつ名前を漢字で書いて覚えていきました。
覚えては忘れを繰り返し、
4月5日の始業式には、完全に覚えました。
完全に覚えると
子供の見え方があきらかに違うことが実感できます。
例えば、私は次のようなことがありました。
4年生の漢字で「菜」を教えました。
「○菜ちゃんの菜と、○○菜ちゃんの菜だね。」
自然と口から言葉がでてきました。
また、こんこともありました。
「先生―!!
○ず(子供の名前) の『ず』って漢字、難しいよね!!」
「○ずちゃんの『ず』は、
『珠』だからねー。6年生でも習わないかもね。」
何気ない会話の一場面です。
でも、とっても大切にしたい場面です。
漢字を覚えることは
努力するだけで誰でもできます。
しかも、
完全に覚えれば、それは技術になります。
愛情を伝える最強の技術です!!
YouTubeで公開中
https://youtu.be/R2ieJQ_Kli4