【黄金の三日間シリーズ⑥】「脱」学級崩壊!!3つの対応で子供のアドバルーンをPokonしよう
1 教育におけるアドバルーン
子供との出会い。
どの子も目が輝き、やる気に満ちている。
しかし、次のような言動をする子も少なからずいる。
「え~。めんどくせぇ。こんなのやるの?」
「こんなのやってられっかよ。」
「先生、シャーペンじゃダメなの?」
「前の先生の方が良かった。」
イスを横にして座る。
このような言葉を
「アドバルーン」
という。
普通は、デパートにあがる風船がアドバルーン。
ここでは、
教師を試す行為
と考えるとわかりやすい。
2 アドバルーンは見逃さない
アドバルーンを見逃すとどうなるか。
小さな悪いことを見逃す→もっと悪いことを見逃す
→教師をなめるようになる→すごく悪いことを見逃す
→教師に逆らうようになる→学級崩壊・いじめがおきる!!
学級崩壊・いじめのアドバルーンがあがったら、
力がある教師でも太刀打ちは難しい。
小さなアドバルーンのうちにpokonするのが良い。
ただし、
アドバルーンを止めさせようと、
厳しく叱ってしまうのは、大きな間違いである。
叩く・潰すではなく、pokonする!!というイメージ。
3 アドバルーンを分類してpokonする
では、どうすればよいのか?
アドバルーンを分類してpokonをするのが良い。
私は、次の3つに分類している。
① マイナス発言・態度はpokon!!
② 比較発言は共感してちょっとpokon
③ 想定外発言は後で対応してpokon!!
① マイナス発言・態度はpokon!!
「え~。めんどくせぇ。こんなのやるの?」
「こんなのやってられっかよ。」
このようなマイナス発言は、見過ごしてはいけない。
必ずpookonする。
叱る必要はない。
くりかえし正しい行為を伝えれば良い。
この場合だったら、
「やります。」
と伝えるだけでいい。
もし、マイナス発言を続ける子がいれば、
少し語気を強めてくりかえせば良い。
「やります!!」
ほとんどの子は3回、繰り返せば言わなくなる。
それでも、やめない場合は、
学級の力を使って制止させる。
「今、A君が『やってられっかよ。』
と言って全くやりません。
みんなどう思いますか?
先生はダメだと思っています。
やらなくてもいいよと思う人手をあげて?
いや、先生の言う通り、
やらなきゃダメと思う人手をあげて?
A君。みんなやるべきだ!っていってるよ。
だから、やりなさい。」
力技であり、
やるからには必ず勝たないといけないので、
やらないに越したことはない。
② 比較発言は共感してちょっとpokon
「先生、シャーペンじゃダメなの?」
「前の先生の方が良かった。」
このような比較発言は、
まず共感。
「そうだよね。シャーペン使いたいよね。」
「そっか。A先生、やさしいもんね。」
その上でpokonする。
「でもね、シャーペンは、
芯がぽきぽき折れて勉強に集中できなくなります。
先生は集中して勉強してほしいんです。
だから、禁止です。」
「でもね、担任の先生を君たちが選べないように、
先生も教える子を選べません。
一期一会です。出会いを大切に頑張っていこうね。」
ポイントは、趣意説明を入れることである。
なぜ、その言葉を入ってはいけないのかを語る。
子供に納得させることに重きを置く。
③ 想定外発言は後で対応してpokon!!
学校のルールがあいまいなものがある。
例えば、
「体育の時間スパッツをはいても良いのか?」
「学校に漫画をもってきても良いのか?」
「派手なカチューシャをしても良いのか?」
などである。
自分の中で、
「?」が浮かんだらすぐに対応しないで後で対応する。
「先生もちょっと分からないので、
担当の先生に聞いて、また伝えますね。」
安易に対応して、あとで訂正をすると、
「先生はうそつきだ!!」となる。
教師の信頼が落ちてしまうので要注意である。
YouTubeでも公開中
https://youtu.be/Keg3kqZbEBE
先行実践・参考文献
「いじめの構造を破壊せよ」向山洋一著(明治図書)
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