Alone~一人っきり
人間は一人っきりでどのくらい生きられるのだろうか?
持参できるものはたったの10個。
設定はアラスカの秋。
住む場所も食べるものもすべてそこにあるもので調達しなければならない。そして野獣から自分の身も守らないといけない。
そんなリアリティショウを見た。
登場人物10人、最後まで残った一人が50万ドル、今の日本円にして約7千万円弱の賞金を受け取る。
他人の苦しみを見ただけで自分なりの感想を述べるので、いささか判断を下しているようで心苦しいところもあるけれど、それが「人のふり見て我がふり直せ」だと思って自分の教訓としてとらえた。自分の中では深い経験となった。
自分なら、、、
私だったら何を持っていくのか、とはじめに思った。しかし、番組を見ていくにあたり、それはあまり重要ではないことがすぐに見えてくる。
登場人物は皆それぞれ何かしらサバイバルの経験があり、自然の中で生活することにある程度自信がある人ばかりだった。
初日から早速食べれる植物を探す人、どんな動物がいそうか調べる人、居住にふさわしい場所を検討する人、それぞれ。
住処を作るにも様々なスタイル、ティーピーのようなしのぎ場を作る人、ログハウスを作る人、半地下の家を作る人など。
皆それぞれのアイデアが生活となる。
その生活が人の経験をつくる。
役に立つもの
最終まで残った人とそうでない人の差、それは知識、経験、行動力、考え方、気力、そして幸運。全部がずば抜けていたわけでもないが、その組み合わせ、補い方、タイミング。
しかし、すべての経験がつながっており、本当のところ役に立たないものなんて何もないんだろうなあ、と思った。
脱落者の理由
当たり前のようだけどびっくりしたのは脱落者の理由。
始めの意気込みでは、みな素晴らしい経験があり、意欲満々で自信もたっぷりだった。だから(飢えによる)健康上の理由であきらめる人が多いのかと思っていたが、案外シンプルで家族と一緒にいること。
賞金の高さの理由は、おそらく「全くの自己責任」にあると思った。
何が起ころうとも、自己責任。きっと死亡を含めて。そう思うと、自分という人を認め、暖かく受け入れてくれる存在、それは孤独で寒さに震える人にとってかけがえのないものに思えたのだろう。そしてこの人たちはきっと自分の家族にこころから感謝し、大切にしていくのだろうと思った。
私の中に残ったもの
何とも言えない感覚が2,3日尾を引いていたので、時間を取り考えてみた。
生きることの大変さー
孤独とは、本当の自分を見つめるということー
思考とは、気力を与えるものでありー
そして何よりも、
与えられた環境から何を見出し、何を作り上げ、どうやって出来事に対処し、感情をむき出しにしながら、それでも前進していく、静かに周りを察知し、微妙なタイミングをつかむ。疑うことなく自分を信じ、創造を楽しむ。
それは、まさに私の日常生活に必要なことではないか!
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