一夜限りのUT×YOASOBIライブ
今回のライブは2月14日に配信された『KEEP OUT THEATER』以来の配信ライブだった。しかも誰でも無料で見れるYouTubeでのライブであった。そして今回のステージは誰も予想していなかったであろうユニクロ本社のオフィス。それも今回のライブはユニクロとのコラボで実現したライブであったからだ。2月にあったライブとは全く別の会場でのライブだった。最初にユニクロ本社の内装をカメラが縦横無尽に走り、その先にいたのはYOASOBIの2人とバンドメンバーの姿だった。カメラがYOASOBIの姿を捉えたところで「三原色」のイントロが流れ始めた。先日配信されたばかりの「三原色」を最初に持ってくるところがYOASOBIらしくセンスがあるなと感じた。イントロが流れた時点でものすごく胸が熱くなった。自分は「三原色」が一番最初に来るとは思ってはいたが何故だかすごく感動した。初歌唱がこのライブの最初であることに。そして、何よりikuraが楽しそうに歌ってる姿を見てさらに感動して尊いと感じた。普段では見せないような姿を拝見できて本当によかったと。続く2曲目は「ハルジオン」だった。迫力のあるリズムから始まるこの曲はすごく気持ちも上がる曲で大好きな一曲。あの落ち着いた空間の中で聴く「ハルジオン」もオシャレでどこか切ない感じさもあった。これもまたikuraが全身に魂込めて歌い上げた。バンドメンバーらも一人一人熱心に楽しそうに演奏している姿が見えた。そしてここで一息。YOASOBIのメンバー紹介とこのライブ会場について説明した。そして次曲に移る。それもめざましテレビのテーマソングである「もう少しだけ」。まさかここで歌うとは思わなかった。ライブでの初めての歌唱であったが圧巻の歌声と演奏で素晴らしかった。ここでikuraが自ら会場であるライブラリーをぐるぐる回って時折カメラに視線を送る瞬間があった。すごくキュンとした。「もう少しだけ」は朝、起きて学校や会社に行くときに聴きたい一曲ではあるが、この時間帯に聴くのもなかなかいいなと改めて実感した。いつ聴いてもいいと思える楽曲であるなと。続く「たぶん」はこの会場にピッタリの一曲だなとすぐ感じた。ローテンポで少し切ない感じのメロディーと歌詞がすごくマッチしているなと感じた。ここでもまたikuraが会場を動き回りながら展示されているUTを優しく触れながら歌っていた。自分たちのUTとこうやって身近なところにいるということがすごく感銘したのだろう。ikuraも普段見せないような表情で優しく歌い上げていった。そして、次曲に移るわけだがなんといきなり会場が移り変わり普段社員が働いているというパソコンなどが置いてあるオフィスで「怪物」の演奏が始まった。前回のライブと同様、ライトが青や赤に光り激しいライティングの中「怪物」が演奏された。カメラワークも激しくなっていき全体を映したり、バンドメンバー一人一人しっかり捉えている場面も多かった。ここでikuraが歌詞を間違えてしまったのだがそれでも気にすることなく最後まで歌い上げた。バンドメンバーもikuraをカバーするように演奏を続けた。2月以来のライブでもあったから間違えることは仕方がないことでもあるし、人間だから緊張で歌詞が飛ぶことなんて誰にでもあると思う。ikuraが最後まで歌い上げたのは本当にすごすぎるしリスペクトしている。自分も見習わなきゃと思った場面でもあった。そして、「怪物」を歌い上げたikuraはオフィスの窓の方に近づき外の景色を眺めた。そしてここから次曲に移る。「アンコール」が演奏されたのだがその前に1st EPである『THE BOOK』から「Epilogue」が演奏された。そして「アンコール」に移る。「アンコール」はまた「怪物」とは違い落ち着いた雰囲気の中で演奏された。カメラワークも先ほどと違い、ゆっくりとオフィス内を走っていき一人一人の表情を捉えていた。ここでも感情を込めてikuraが歌い上げていった。「アンコール」を歌い上げると続く曲はYOASOBIの原点とも言える「夜に駆ける」だ。この曲はまさに原点にして頂点とも言える曲でバンドメンバーも楽しそうに気合を入れて演奏しているのが印象的だった。日本で知らない人はいないのではないかというほどに有名になった一曲でファン以外の人にも心に刺さったのではないか。かなりアップテンポな曲ではあるがこれもまた最後までikuraが歌い上げていった。「夜に駆ける」を歌い終わると、ikuraとAyaseが机の上に置かれたパソコンで自分たちの配信を見ながらライブのコメントを拾っている様子が映された。「本当に生配信なんだよ。」と2人が言葉にしてしばらくパソコンで自分たちの配信を見ると別の会場へ移動して行った。そして次にikuraとAyaseが姿を表したのは先程と全く違う大きなホールであった。そしてなんとそこにはYOASOBIの曲のカバー動画を出していた大阪桐蔭高校の吹奏楽部の姿が。誰も予想していなかったであろうコラボレーションだった。そして始まった次曲は去年の12月に配信された「ハルカ」。大阪桐蔭とYOASOBIのバンドメンバーの演奏の上に優しくikuraの声が乗せられ素晴らしい演奏が実現した。「ハルカ」はずっと一緒にいたマグカップと少女の切ない別れを描いた曲で、大阪桐蔭の迫力のある演奏で会場が一気に盛り上がりを見せた。弦楽器や打楽器、管楽器など様々な音で奏でる演奏は視聴者全員を楽しませたのではないか。そして最後を飾ったのはもはや最後にふさわしいであろう「群青」だ。壁にぶち当たっては人に捧げた応援歌のような歌で大阪桐蔭、そしてバンドメンバーによる演奏で会場はますますの盛り上がりを見せて行った。ikuraも演奏に優しくのせるように一生懸命に歌う姿があった。そして最後の合唱では大阪桐蔭、バンドメンバー全員が一致団結になって合唱した。会場では大量の紙吹雪が舞い、それぞれの本気の力を出し切りこのライブの終わりを告げた。約半年ぶりのライブだというのに予想を遥かに上回るライブとなった。ファンと時間を共有しながら楽しむことができて本当に嬉しかった。次回のライブもますます楽しみになってきた。そして、ここでお礼を言いたい。
「Ayaseさん、ikuraさん、そしてバンドメンバー、大阪桐蔭吹奏楽部の皆様、本当にお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。」
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