登記申請にチャレンジ!
今回は、登記申請を自分でチャレンジしてみました。
はじめに
数年前に父が他界した際に、父の所有であった持ち家の土地・建物について所有権移転の登記申請をする必要がありました。
当時、登記申請は、法律的にも急いで実施する必要が無かったため、
優先順位を後回しにして、年金手続き、銀行手続き、役所の手続きなどや、法事、遺産整理など急ぐものを先に行ないました。
これらの作業に追われて、しばらくは登記申請についてはなかなか
出来ない状態が続いていました。
通常は行政書士などに依頼して行うことが出来ますが、費用もおそらく
10万円程度かかるため、手続きを先延ばしにしておりました。
きっかけ
最近、住宅ローンの借換えを検討しようと色々調べていたら、
土地と建物の名義が父のままになっていることを思い出しました。
また、登記申請する前に、相続人である私に、もしものことがあったら、
残された家族が登記の手続きするときに対象となる関係者が増え、
手続きが複雑になる場合があるなど、準備に手間がかかる可能性があるので早めの処理をしておいた方がよさそうです。
ある日、ネットで検索したら、法務局に登記申請のサンプルがあり、
また色々調べてみると行政書士に依頼しないで、登記申請を行った人が
いることも知ったので、自分でも出来るかもしれないと考え、
チャレンジしてみることにしました。
調査した主な内容
早速、色々調べながら、法務局のサンプルを確認したところ、いろんな状況に応じてサンプルのパターンがありましたので、今回自分が該当している
所有権移転登記申請書のサンプルを確認しました。
サンプルにある必要な書類は、所有権移転の登記申請書 相続関係説明図
委任状でしたが、今回は自分で処理を行うため委任状は不要です。
また相続対象者が複数いましたので、遺産分割協議書も作成し添付する
必要があるようです。
資料作成開始
まずはサンプルを基に自分なりに項目を入力し作成してみました。
土地や建物の面積及び評価額などは、固定資産税を納税する際に
郵送されてくる最新資料の内容を確認しながら書き出し、
また、正しい住所を記入する為に法務局から土地と建物の登記簿謄本を
入手する必要がありました。
登記簿謄本については、本来なら法務局に出向いて申請して入手する
ものですが、最近はネットで証明書請求をできるようになっており、
法務局のホームページから『登記・供託オンライン申請システム
登記ねっと供託ねっと』にID登録して請求できます。
請求できる時間が午前8時30分から午後9時までで時間は限られて
おりますが、証明書を請求処理した後、インターネットバンキングで
支払を行えば郵送してくれるシステムです。
インターネットバンキングの処理時間は午後17時過ぎ頃までと制限が
ありますが、前日夜に証明書を請求しておけば、翌日朝8時30分以降に
ネットでの支払処理を行なうことで郵送処理していただけるようです。
登記ねっと で処置した場合は、通常法務局に出向いて書類を取得する
場合に比べ、100円程度安かったと思いますのでお得ですよね。
また、ネットで処理できるのはとても便利でした。
簡単でしたので、もし自分の家の名義などを確認したい場合は、法務局のホームページを確認されて、証明書請求されてはいかがでしょうか?
数日後、法務局から資料が郵送されてきましたので、資料作成の続きを
行いました。
必要項目を入力して、評価額から課税対象の課税価格を計算するのですが、計算方法が別途法務局のネットの中に計算方法を示したホームページが
ありましたのでそこで確認し計算しました。
また登録免許税についても計算方法がありますので、その計算に従って
数字を入力しました。
一応、自分なりに提出資料を作成して見なしたが、調べていくうちに
いろんな疑問が発生してきたので、後日問い合わせることにしました。
戸籍の準備
所有権移転登記申請に関する資料作成以外に、他界した父の除籍謄本や
遺産相続対象者の印鑑証明 及び 住民票などの資料を添付する必要が
ありました。
必要な資料については、所有権移転登記申請サンプルの後ろに
注意書きがあり、そこに記載されていた内容を参考にしました。
役所で入手するしかないので、他の用事があった際に取りに行きました。
戸籍関係の資料については、妻が過去に役所に勤めていたことで戸籍の
知識が豊富であり、また地元の地域センターに妻の知人がいて、
丁寧に対応していただいたのでこの2人のおかげでスムーズに
準備することができて助かりました。
不明な点を確認
その後、法務局に質問する為に電話連絡したら、
現在はコロナウィルス感染拡大防止の為、訪問相談は受け付けておらず
電話のみの対応だけのようです。
早速、相談できる都合の良い時間を予約しました。
時間になったら法務局から連絡がありましたので、あらかじめ
まとめておいた質問事項をひとつずつ確認し、教えてもらいました。
とてもわかりやすく丁寧に教えていただくことが出来る為、
不明点を解消することが出来ました。
質問する内容を自分であらかじめ把握しておく必要がある為
その点をしっかりしておけば問題なくスムーズに対応できました。
教えていただいた内容を踏まえ、自分で作成していた資料を修正し、
資料を完成させることが出来ました。
資料提出
提出資料も揃い、いざ法務局に提出に行きました。法務局に行くのは
初めてでしたのでとても緊張しましたが、
到着して玄関の案内板を確認し、登記申請の窓口に向かいました。
窓口について、『登記申請はこちらで良いでしょうか?』と質問したら、『ここで良いですよ』と教えてくれました。
その後資料を提出しましたが、別の窓口で登録免許税の印紙を購入し、
登記申請の台紙に印紙を貼り付ける必要があったようですので
印紙の購入窓口に向かいました。
自分が計算した登録免許税の金額分の印紙を購入し、資料に貼り付けて
再提出しましたが、自分が計算した金額は1000円未満を切り捨てで
計算していたのですが、100円未満切り捨てて計算するのが正解であると
指摘されたので修正しました。
修正は、手書き修正し訂正印を押印することで対応できました。
もしもの為にと思って、持参していた印鑑(実印)があって
助かりました。
後は提出を終了し、後日、不備があるか手続き完了した時点で
連絡頂けることを確認して、法務局を後にしました。
登記申請の完了
その後、特に指摘もなく約10日程度で登記完了の連絡がありましたので、
日程を調整して引取に出向きました。
もし指摘があれば、資料の修正や不足している資料の提出が必要となる
場合があり都度対応する必要があるので、何もなくて良かったです。
登記は、完了後3ヶ月以内であればいつでも引取可能のようです。
無事資料を引き取ることが出来てとてもよかったです。
今回は家族も協力も得ながら、自分たちで実施したこともあり、
とても達成感がありました。
あと、行政書士に依頼していた場合に発生する出費も抑えられたので、
よかったです。今後も今回の登記申請のように自分でできそうなことは
勉強してチャレンジしてゆこうと思います。
皆様も同じ状況の方がいらしたら、少しでご参考にしていただければと
思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?