【シルクホースクラブ2023】募集馬評価・おすすめ馬3頭編
こちらではシルクホースクラブ2023年募集馬の中から募集予定馬の動画、写真をみて絞り込んだおすすめ馬3頭のレビューを公開しています。
※募集予定馬全馬の診断記事では御座いません。
今年はこちらの記事に加え、クラブお馴染み良血馬、人気馬7頭編、2つの記事を詰め合わせたおすすめ馬3頭+クラブお馴染み良血馬、人気馬7頭編の3つの記事を公開していますので、自身に合う記事をご購読して頂ければと思います。
※公開している人気馬7頭の中におすすめ馬がいる場合は人気馬7頭編、おすすめ馬3頭+人気馬7頭編の記事でおすすめ馬として挙げています。
当然ですが、今年も自信を持っておすすめ出来る馬をセレクト出来ましたので、ご興味がある方は是非参考にして頂けたらと思います。
なお、おすすめ馬の記事に関しては例年同様に新規の方にもおすすめ出来る馬もセレクトしていますので、初めての方にもおすすめ出来るコンテンツとなっております(票読みはしていませんので、新規にはノーチャンスという場合も御座いますので悪しからず)。
一応どのようにレビューを書いているかわからない方が大半という事もあり、サンプルとして過去に公開した馬のレビューを公開しておりますので、そちらのレビューを是非参考にしてもらえたらと思います。
本コンテンツの詳しい説明に関してはブログにて記事を更新しております。そちらも合わせてご確認の上、ご検討頂ければと思います。
サンプルレビュー
レッドベルオーブ(レッドファンタジア18)
父 ディープインパクト 母父 Unbridled's Song
西 藤原厩舎 4月5日生
生産 ノーザンファーム
総額 8,000万円 一口 200,000円
体高 158
胸囲 170
管囲 20.3
体重 435
兄弟にフェアリーステークス3着のレッドベルローズなど。ここまでは期待されていた程の活躍馬は出せていないかもしれないが、レッドベルディエス、レッドベルジュールなど素質馬もしっかりと輩出しており、これからの成長次第では大きく化けてくる可能性は十分考えられる馬だろう。
一口200,000円とかなり強気な価格設定となっているが、ディープインパクトの牡馬であればそれも仕方なし。
これがキャロットクラブ、シルクホースクラブでの募集になれば1億も十分考えられたので、これでも少し安いと思うのがある意味普通では。
馬体や動きは勿論ではあるが、母の年齢や仔出しのタイミング的にも本馬が出世頭になってもよさそうではあるが果たして。
前脚
肘付きは少し物足りない感じはするが、肘付きは良好で全く問題なし。4月生まれの割には肩の筋肉量も豊富で、胸の広さも馬体を考えると理想的。
前から馬を確認した時に若干球節から下が外向きになっているが、歩かせても大きく脚が捻じれている感じはしないので、ここに関しては大きく割り引く必要はなさそうで、肩から地面に真っ直ぐ線を引いてもバランスはしっかりと取れている。
管は気持ち長く感じるが、管囲は20.3と細い感じは一切なく、馬体とのバランスを考えるとまぁこんなものか。
それ以上に膝や球節が気持ち大きく出ている事もあって肘付きや管の長さの欠点を帳消し出来ている事がここのパーツの長所と言えるのでは。
繋ぎは角度、長さ、クッション性など大きな減点材料は見当たらなかったが、歩かせた時に肘付きの影響もあって脚が思った程前へ出ないので、現時点では可動域の狭さとストライドが伸びない点だけは頭に入れておきたい。
後脚、トモ
横からトモを確認すると腰節からデン端、腰角からデン端までの幅が狭い事、そして胴と脚の境い目がはっきりとしない事がどうかと思ったものの、前や後ろから馬を確認すると相当厚みがある事がわかる。
大腿骨や脛骨がそこまで大きな馬ではないので、ストライドが伸びない事を心配したが、動画を見る限りでは極端に可動域が狭くも感じないので、ここはトモの厚みを重視して考えたい。
何より飛節が強烈に発達している馬で、デンから飛端へのバランスも抜群に良く見える。ここが本馬の大きな強みであり、今後の武器となるのではないだろうか。
歩いた時の踏み込みにも程良い深さがあり、母、父どちらの長所も受け継いだ理想的なパーツと言える。
背中、馬体
歩かせても背中にブレはなく、腹とのバランスも取れている。
トモや肩の筋肉量が豊富な馬なので胴だけみるとちょっと違和感を感じてしまうが、全体的に柔軟性、弾力性もあり、皮膚も薄く出た点がいかにもディープインパクト産駒といった感じで、胸の深さも理想的。
頸に硬さがあるように思えるが、これは肩甲骨が太く発達している為と思われるので、ここに関しては減点材料にはならないと判断。
案外血統の割には胴が詰まっているタイプなので、距離に関しては1600~2000mぐらいが持ち場となる馬では。
総合評価
高額馬とだけあってかなり厳しく評価したが、とにかく大きな欠点がないのが一口向きの馬と言える。
特別可動域が広いタイプでもなく、胴に詰まりもあるだけに距離に関しては融通は利かないかもしれないが、全体的なバランスは素晴らしく、馬体の柔軟性、弾力性がいかにも走るディープインパクト産駒といった感じで、特に飛節の大きさや歩様は今回の募集馬の中でも群を抜いて素晴らしい。
まだまだパーツの甘さが見られる部分もあるが、この辺りは馬の成長を優先して使っていく藤原厩舎に託せば問題なし。
現時点では体重が435キロと小柄に出ている印象を受けるが、4月生まれなのでここは気にする必要はないだろう。
一口200,000円とだけあって回収率を重視する人にはおすすめは出来ないが、大舞台に乗せる事を重視したい人にはこの価格であってもおすすめしたい1頭。この母の産駒の出世頭となる可能性はそれなりに高いのでは。
※こちらの馬は少し当初の読みとは適性などがズレてしまいましたが、お買い得物件だったという事で当日のおすすめ馬として公開した時のレビューを公開しておきます。
ベレヌス(カフヴァールの17)
父 タートルボウル 母父 デュランダル
生産 ノーザンF 3月6日生
総額 1,600万円 40,000円
体高156.0
胸囲174.0
管囲21.2
体重457
母カフヴァールは新馬勝ちを含め、現役時代は3勝。本馬が2仔となる。繁殖能力は未知ではあるが、馬を見る感じではいきなりからそこそこ面白い馬を出してきた。
こちらもあまり人気になりそうなタイプではないが、出来は良さそうなので穴として狙ってみたい1頭。
前脚
肩、胸前の筋肉量が豊富で骨格もしっかりしている点からすると完全にパワー型と思うが、歩くと想像以上に脚捌きがスムーズな馬なので案外スピードもありそう。
ただ、肘付き、肘離れがしっかりしている割にはストライドの伸びがイマイチのように感じるタイプで、硬さもある点を考慮すると現時点ではダートの方が面白いのではと思ってしまう。
やや寝繋ぎのように思えるが、管の長さ、そして膝、球節と脚もとのパーツはかなりしっかりしているので、靭帯へかかる負担はそこまで大きくないのでは。
大きく推せるポイントこそ見当たらないものの、減点材料もほぼ見当たらない、安定タイプ。
後脚、トモ
飛節の大きさは申し分なく、トモの筋肉量や厚みも十分。ラインも綺麗に出ており、形も理想的。後脚にも硬さがあるが、その分だけ力強さを感じる歩様といえ、可動域があまり広くないという点以外には大きな欠点は見当たらず。
飛節の大きさ、そしてバランスとこちらも水準を上回っており、これだけ踏み込みも力強ければ当然悪い印象は受けない。
背中、馬体
少し背中は垂れているが、全体的にバランスは取れているので全く気にする必要はない。脚と同じく馬体にも柔らかさを感じられないが、完全なパワー型と割り切って考えてしまえば何も問題はないだろう。
胴は詰まっており、頸も硬い。距離は延びて良い印象は受けないが、これだけパワーがありそうなパーツが揃えば持ち場に困るような事はない。
総合評価
何かに特化した馬ではないが、安い割には減点材料がほぼ見当たらない馬で、血統、厩舎といずれも地味ではあるが買い材料はそれなりに揃った。
クラシックなどを狙えるような馬ではない事は確かではあるが、芝、ダートの短距離路線でまた違った楽しみ方が出来そうなタイプと言える。
今思えば母カフヴァールもキャロットクラブで募集がかかった時には長く売れ残っていた馬ではあるが、新馬勝ちを含めて全3勝。
その時の募集額を考えると十分すぎる成績を残しており、一口馬主を楽しむ上で必要なのは、重賞を勝つという事よりもまずは1勝、そして息の長い競争生活を送れる馬に出資する事。
その点を考えると脚もとが丈夫そうで、総額1,600万円の割には大きな減点材料がない本馬は一口馬主向きの馬と言えるのでは。新規、一般枠、1.5次募集向きの馬という事で抑えておきたい。
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