【月夜に抱かれて】4①
その日は高2の夏休み中に起きた。
友達と遠出するのに始発で待ち合わせ駅まで
行く予定だった。
相変わらず母は男の所に行って留守。
そっと着替えて明るくなり出した空を見ながら足早に駅に向かっていた。
途中、自転車に乗る若い男とすれ違った。
駅に向かうのに歩道橋を渡る階段を昇って前を向いたら、さっきすれ違った男が逆側からニヤニヤして向かって来る
「普通じゃない、逃げなきゃ」
私は来た階段方面に走った。
その数秒後、腕を掴まれ口を塞がれた
声も出せない。でも、こんな奴に負けたくない
必死にもがいて相手の腹に蹴りをいれた
倒れた男を見る間もなく階段をおり走った
走って隅にあるビルのBARの階段に隠れた