
10/2の遊馬的心【横浜にぎわい座の出番】
久しぶりのにぎわい座は持ち時間25分の中入り前の出番…多少オーバーしても大丈夫だろうという私的考えから…『真景累ヶ淵』を演れる!
この日は早朝のにぎわい座を使っての学校寄席が有り、気をつけていたのに喉がすり減った感じになってしまった…演れるが辞める!?になってしまった。
が、やはり演らねば何をしに来たになる。
楽屋のホワイトボードを見ると〇〇高校OB会〇〇名と盲導犬のお知らせ。
…感度の良いお客様なので演る。いやどんなお客様でも演って喜んで頂かなくては。
今日からノーベル賞の発表が始まるから落語界の凄い人という事で圓朝師匠から真景累ヶ淵へ。
いつも①ばかりではいけないのと時間的にも②が良いと試してみた。
あらすじ導入部でお園を先行させては良かったが、真面目で硬い感は果たして伝わったか?
①の皆川宗悦と深見新左衛門の掛け合いから、下男の三右衛門に宗悦の金を渡して宗悦の亡骸を捨てさせるくだり、またもや上手く出来ずに入れて、あらすじにしては長くなってしまったか?②で三蔵への振りとして入れてみた。
私の場合は新五郎を救う下総屋惣兵衛を表に出して、自害を試みる新五郎を止めて、説教じみた事を言わせますが、ココはあまり長くタラタラ言うより、短い言葉を選んでスッキリさせた方が印象的になるのかな?
お園の看病する新五郎について、三蔵との掛け合いの場面。
番頭の三蔵としていた所を、
下総屋惣兵衛が、三蔵の父三右衛門とは同郷の下総であり、懇意である事から、三蔵は店を継ぐ為に来ている事にして、セリフとして入れて三右衛門のフリに対するウケにするつもりがハッキリとわかるように上手く入れらず…これは伝わってないな。
三蔵も後々関わり合いが出てくるので、三蔵と新五郎のからみも整理しなくては…
惣兵衛と三蔵の掛け合いでは
滑稽味も出しているつもりだけど出ていたか?もっと出せるか?…この部分は
無くても話は進みそうだけど下総屋惣兵衛さんは好きなので。それにこの人が新五郎を救わないと話が始まらないか??
時間の無い時に、
新五郎とお園をいない事にして③へ行くのも有りか??
でも、カットよりもより面白くする方が良いだろう。
酔った新五郎がお園に告白する場面は少し変えて、繰り返し『でも…』3回を使ってみたが改良の余地有り有り。その後もダラダラ言う所をダラダラをカットした。
お園が
『待って、新五郎さん!』…とは言わず、すごすごと新五郎は部屋を出て行く…
と入れてみたら、たまたま『間』が良かったのか、お客様が緩和した感覚が面白かった。
新五郎がお園を殺害してしまい店のお金を盗んで消えていなくなります…ココで時計を見て、剣術の師匠が仙台公のお抱えになっていたのでそこに逃げ込んだというくだりをカット…たいして短くはならなかったか。
新五郎がお縄になるまで、少し急いでしまったか、いや全体的にも時間に納めようとしてしまって、単調になってしまったか。
3分オーバーと前が2分短かったので都合5分オーバーでホッとして、ホッとするな!
せっかく①のあらすじの終わりで幼い新吉は下男の勘蔵が下谷大門町で育てる事になると入れたのに。
『ここからこの話は面白くなる所ですが、この続きはまたの機会に申し上げる事にして、本日は深見新五郎でございました。』
としてしまった。
それより、
『これから19年後に新左衛門の次男の新吉と宗悦の姉娘のお志賀が出会うという因縁、因果はめぐる真景累ヶ淵でございました』
と、まだこちらの方が良かったか。
トリの小満ん師匠の『小言幸兵衛』を舞台袖で勉強させて頂いて、帰りの電車もご一緒させて頂いて、色々お話を伺えてラッキーな1日でした。