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9/27の遊馬的心・寄席の10日間で連続噺が実現か!?

事務局から寄席の夜の部の10日間の主任(トリ)の依頼の連絡があった。

『来た〜!』と心の中で叫んでしまった。
早速、スケジュール帳を開き確認。
『うわ〜』とため息をついて、見栄込みで休みが多い事を伝えた。つまりやんわりと断ったのだった。

初日は大丈夫だし、仮スケジュールも無くなる方が多いし、これくらいの休みの数であれば許されたかもしれないし、それでよければお受けしていた。

ただ私にはやってみたい事があるのだ。
【真景累ヶ淵】を連続噺として10日間で演りきると言う自己満足的な目標だ。

先日の
上野広小路亭の主任では④までは連続噺の形として演った。
しかし1日休んでしまったし、もちろん最後までは出来なかった。
国立演芸場の独演会で余った相関図をチラシと一緒に挟み込んで頂いたおかげもあり、それを見ながら聴いてくださった方、連日足を運んでくださった方もいらっしゃった。
楽しみにしてくださった方もいらっしゃったのは確かだけど、宣伝不足、私の集客力の無さもあり相関図は残った。
帰りのカバンが重かったこと。

事務員さんが知ってか、知らずかはわからないが折角連絡をくれた好機であったのに残念。しかも夜の部であるから終わり時間をあまり気にしなくて良いのに無念だ。

たらればだけど、
もし、今回10日間休み無しで出演出来るとしたら、事務員さんや席亭にネタ出しを相談しただろうか?

そんな身分では無いとか、ネタ出しは生意気だとか、後輩がネタを出して先輩師匠らに気を遣わせるのはいかがなものかと…
自分に言い訳をして前回の「怪談牡丹灯籠」の時と同じように世間に内緒でそっと演るだろう。

それでこそ連続噺だと。どんなネタが前に出ても演る。特別に避けてもらいたくないというプライドか…せこいプライドだ。

今のご時世、前もって宣伝していただいた方がよっぽど良いとは思う。
国立の独演会で8月の後編を聴けなかった方は8日から来てくだされば⑧から聴けるし、
上野広小路亭で④まで聴いた方は5日に来てくだされば⑤から聴ける。この間のクローズドの会で③を聴いた人は4日に来てもらえれば④から聴いていただければ良いし、そのお知らせも出来る。

いつ来て頂いてもその回は満足して聴いて頂きたいのが目標である。

噺が進めば進むほどあらすじが長くなる事。それによって話もわかりづらくなる。これはまだ解消されていない。その上、各回の出来もまだまだ試行錯誤中だ。

気持ちで負けた、逃げでしまったか…

数日休んでも連続で演ってみればいいじゃないか…自分は完璧に出来るわけでないし、どんどん高座で演っていかないといけないんだから…全編出来なくても………

『この続きは明日の晩に申し上げます』じゃなくても
『この続きはまたの機会に申し上げます』

でいいじゃないか。
今更ながら
せっかくのチャンスを逃してしまった気持ちでいっぱいになってしまった。

済んだ事は仕方がないから前へ進む事を考えよう。出来そうな所ならどこでも演ってみたらいいんだ。
いきなりあらすじから真ん中とか。
乱暴だけど
あらすじからいきなり大詰めだって寄席の楽日と同じだもんね。

って、出来るのかよ俺。

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