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ブログよりぬき

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高田渡はいま何を考えているのか?

写真は、「季刊ユジク」という雑誌の創刊号、高田渡のインタビュー。「高田渡けんきゅう会」を旗揚げし、いろんな雑誌や資料をあつめている。 「何にせよ歌っていればいい」「いろんな考えの人がいていい」と言う高田渡だが、やっぱりじぶんの考えや主張を言わずにはいられない。「季刊ぐるり」および「高田渡読本」という本で、豊田勇造さんが「彼はもっと自分のことを知ってほしかったんじゃないか」というようなことを語っている。「レコード・コレクターズ」という雑誌では、鈴木慶一さんがやはり「彼は自

たいまつ

がんばる。生きる。寂滅。偏在。ぺったんこ。死んだ目で戦闘態勢。ばかばかしいお笑いを一席。はじける虚無。誤魔化せないのに、ぐっすり眠れることが罪悪感。都市の空気、軋む命。アイデンティティを繰り返し捨てるポイ捨て音。自分を人間だと思っていたら、いつまでも間の人にはなれない。花になれ。石になれ。植物になれ。人だとしても言葉も火も知らなかったときを思い出せ。宇宙はご丁寧にもカラフルなブラックホールたたえている。何もかも忘れることで思い出せ。そうしてはじめて人間のふりができる。やっ

寄席はシンプル

※こちらはホームページのブログのよりぬきです。 昔は何事も単純明快だった。 落語、漫才、漫談、ボーイズ、奇術、腹話術、コミックバンド、講談、演歌、浪曲、そして喜劇と、芸能のジャンルは雑多に分類されても、ある程度はひとつの場や価値観に纏めることができた。 現代においても、たとえば新宿末廣亭では、噺家さんたちと六代目神田伯山とナイツとニュースペーパーとうめ吉さんが、お座布団に座ってお弁当たべてたら、続々と高座に現れる。それを文化というはず。 だが文化は文明を伴うから、寄