トリミングサロンの回転率を上げる7つのポイント(後編)
こんにちは、トリマーワーカーのゆう(@Trimmer_shop)です。
前回は回転率を上げる以下の4点を紹介しました。
1.クリッパーでほとんど仕上げ、圧倒的時短をする
2.毛もつれのお客さんを少なくする
3.お客さんにあわせてカットの提案を変える
4.手入れのしやすく可愛いお店の定番カットを作る
今回は残りの3つを紹介しますね。
ホースドライヤーでドライ時間を激減しよう
あなたはホースドライヤーは知ってますか?
最近は導入しているトリミングサロンも増えているので、すでに導入をしている店舗の方は飛ばしてもらって大丈夫です。
まだ知らない方は、ホースドライヤーの導入を確実にオススメします。
ホースドライヤーとはホース状のドライヤーのことですが、普通のハンドドライヤーやスタンドドライヤーと違うのは、
「圧倒的な風量で水気を飛ばす」ことができることです。
乾かすというよりは”水を飛ばして乾燥させる”
という言い方が正しいです。
例えば、柴のシャンプーコース(爪・耳掃除・足裏・シャンプー・ドライ)なら40分くらいで終わらせることができます。
当店でハンドドライヤーやスタンドドライヤーを使っていたときは、
柴犬のシャンプーで1時間半は時間を取っていたので”半分以下に短縮”できました。
また、プードルなどのカット犬種でも毛を早く乾かすことができるのでオススメです。
ただ、最後の仕上げはスタンドドライヤーなどを利用して、スリッカーで伸ばすほうがよりキレイに仕上がります。
基本的には全犬種をホースドライヤーで乾かせるので、使わない手はないです。
ホースドライヤーでも種類は多く出ていますが、その中でオススメなのが、
キンペックスが発売している「ドラゴンペッカリー」です。
なぜドラゴンペッカリーがオススメなのかというと、他社製品に比べて風量が圧倒的に強いからです。
また、風量や温度の微調整もできるので、他社製に比べると融通がききやすいホースドライヤーになっています。
メーカーサイトを見ると価格が17万ほどと書いてありますが、価格交渉をすればこの価格よりは安くなると思うので、付き合いのある問屋さんに聞いてみましょう。
注意点としては1400wなので、ブレーカーが落ちないように注意をする必要があります。
ケージドライで回転率1.5倍にしよう
シャンプー犬種であればシャンプー後にペッカリーである程度水気を飛ばし、
ケージに入れてドライヤーを少し遠くから当てて乾かすケージドライを活用しましょう。
プードルなどのカット犬種は毛がチリチリになってしまうためケージドライは出来ませんが、
ダックスやチワワなどのシャンプー犬種はケージドライを活用して回転率を上げることができます。
シャンプー→ホースドライヤーである程度乾かす→ケージドライ→違う犬のシャンプー→繰り返し
ケージドライでほぼ乾いたら爪切りや足裏などを行って、ドライする時間を短縮しましょう。
グルーミングでドライが”一番時間がかかる”ので、この部分を短縮することで回転率を上げることができます。
ただ、ケージドライは飼い主さんの印象がよくない場合もあるので、お店の方針によって利用するかを決めましょう。
シャンプー単品で来店数を増やす
シャンプー単品とは爪切りや足の裏の毛などのサービスを削って、シャンプー+ドライのみの最低限のメニューのことです。う。
クイックシャンプーとして提供している店舗はも見かけます。
トリミングサロンによっては15日以内に限り、利用できるところもあるので臨機応変に変えていきましょう。
【シャンプー単品の5つのメリット】
・シャンプー+ブローのみなので30分程度でできる
・毛もつれを少なくできる
・来店頻度が多くなる
・時間単価を上げることができる
・家でシャンプーをしていた新規顧客が増える
シャンプー単品のメリットは短時間で終わらせることができるので、単価を低く抑えらる点です。
シャンプーコースより安めの設定にすることで、カットが2ヶ月に1回のひとでも間にシャンプーのみを利用してもらうように誘導します。
店舗としても売上になるのはもちろんですが、カット犬種が毛もつれになりにくいメリットもあります。
あなたのお店の時間単価を計算して、その時間単価より少し高めの設定にすれば時間単価を上げることも可能です。
また、ケージドライを活用すれば、高回転でかつ時間単価を上げて売上を伸ばすことも出来ます。
ただ、ケージドライをできる犬種と、プードルなどの出来ない犬種などは価格設定は変えましょう。
プードルの場合は最初から最後まで人が付いていないとキレイに仕上げることが難しいので、シャンプー単品でも少し高めの料金設定にします。
他のシャンプー犬種ならば少し安めの料金設定でも、人が関わる時間を少なくできるので、
シャンプー犬は多ければ売上も大きく伸ばすことが可能です。
他にも、今まで家でシャンプーをしていた人も、シャンプーの価格が安くなればトリミングサロンにお願いをする人も増えます。
シャンプー単品は価格を抑えることによって、時間単価を上げ、さらにお客さんを増やすことができる施策です。
少し極端な話しをすると、ケージドライを活用して人が関わる時間をほとんどなくせば、
シャンプー10分+ブロー5分=15分(人が関わる時間)で仕上げることも可能。
シャンプー単品の料金は1,500円でもいい!?
15分で終わることができるのなら、料金1,500円でも利益が大きいんです。
例えば、
15分(1頭)1,500円
30分(2頭)3,000円
60分(4頭)6,000円
最大1時間単価が6,000円にすることができます。
プードルのカット2時間で7,000円の店舗なら、時間単価が3,500円ほどなので、それを大きく超えることも可能です。
飼い主さん的には1,500円でキレイになってオトクと思うかも知れませんが、じつは店にとっても時間単価を大きく上げることができてオトクな施策です。
トリミングサロンで10分1,000円の時間単価を達成することが大事だと考えているので、この目標も達成することが出来ます。
さらに歯みがきなどのオプションも付けてもらえれば、これ以上の時間単価を作ることは可能です。
1,500円なら今まで家でシャンプーをしていた人もお願いしようかと考えるので、シャンプーの売上が大きく増える施策になります。
もちろん、プードルなどのカット犬種は仕上がりに影響するので止めておきましょう。
価格設定の部分は高ければいいというものでもなく、安ければいいという単純な話ではありません。
売上を最大化できるポイントに価格設定をするのが経営者の大事な仕事です。
料金設定の部分は経営者のセンスが一番出るところなので、他の店舗がどのようにしてるのかを確認しても面白いですよ。
活かせる部分は積極的に活かす
ここまで紹介してきた内容は、すでに知っていた部分もあると思いますが、少し違った視点でのアプローチも多かったと思います。
全部を実施するのは現実的ではないので、活かせる部分だけも生かしてみてください。
また、今はできなくても今後余裕ができたらやるなど、あなたの選択肢の一つが増えれば嬉しく思います。
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