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転職活動するからちょっと待ってください

そろそろ転職活動しないとな。11月頃には就職したいな。

なんて悠長に考えつつ、一応と思って転職サイトに登録した。どんな求人があるかを眺めるだけでも、しておいた方がいいかなぁと思った程度だった。

登録を進めると、いろんな情報を入力する必要がある。過去の会社の履歴とか、思い出して入力。それだけでも、正直しんどい作業である。

面倒だなぁなんて思って入力しているうちに、気づかずに「転職エージェント」に登録してしまったようだった。そんなつもりは全くなかったから、しまったと思った。軽くスルーしておこうと決め込んだものの、そうはいかなかった。

「オンライン面談のご希望日程を登録してください。」

電話、メール、SMSを駆使してゴリゴリ連絡が来る。えー・・そんなに?と思いつつ、押しに弱い私は、まぁなんでもやってみるか・・・と思って面談日程を登録をしてみた。

そこから、面談までにキャリアシートだのなんだのと、入力を完了させてくださいと連絡が来る。まだまだ何も考えたくないのに!と思っているけど、やらなければならないことは無視できない性格なので、重い腰を上げて入力を完了させた。実際、低気圧の影響で体がだるくて重くて、起き上がるのでさえ辛かったのによく頑張ったなぁと自分を褒めたいくらいだった。


その翌日、オンライン面談を受けた。

担当は、バリキャリな感じの女性。対面したらごっそりエネルギー持っていかれそうな雰囲気。こういう人に元気をもらえる人はたくさんいるんだろうけど、私は消耗してしまうんだろうなぁというのが、初対面の感想だった。正直、オンラインで本当に良かったと思う。

私の経歴や今までの経験を話しながら、転職活動とはこういうもの、だとか、現在の業種の求人情報などを伝えられた。その女性は、私の話を聞いて、こう言った。

「水野さんは、ホスピタリティ溢れる方ですね。相手の立場に立って考えて行動できるのは、素晴らしい強みです。ぜひ自己PR欄に書いてくださいね!」と。そうなのか。自分ではあまり気づいていなかったけど、私にはそんなところがあったのかと、新しい発見ができた。そんな風に言ってもらえたのはありがたかった。

その後、すぐに職務経歴書を作って、まず10社応募してくださいと言われた。エージェントの言うことだから、実際その通りにしていくほうがいいんだろう。50〜60社受けて、1社内定もらえるくらいだという話が本当なら、臆せず応募してさばかれて、面接に行って経験を積み、マッチングする会社に出会う努力をすべきだ。それが、転職活動というものらしい。

ただ、とても追い込まれた気分になった。気持ちだけが焦り、「○○すべき」という義務感が頭にこびりつく。登録したメールアドレスには、おすすめ求人やエージェントからの指示がどんどん届く。見るたびに心が重くなり、疲れてしまうのを感じた。どんどん疲弊していく。

そして思う。「働きたくない。」なんて甘いんだ、社会を舐めているのかと怒られそうなものだ。

正社員か派遣社員か、どの業種か、どんな働き方をしたいのか。そもそもどんなことに興味があるのか。自分の中で定まっていないから、余計に圧迫された気持ちになるのかもしれない。自分のことをもう少しわかっていたら、こんなに焦ったり嫌な気持ちになったりいないのかなぁと思う。

「自分がどうしたいか」なんて、その場でじっとしていたってわからない。転職活動を進めていく中で発見することもたくさんあるはず。動かないより、動いた方がいい。わかってはいるけど、動く気持ちになれなくてもやもやとしている。

やる、やるから。お願いだから、ちょっと待って!というのが本音。あんまりペースを乱されるのは苦手だ。

結局、やることにはなるんだから。転職エージェントにも、しっかり頼ってお世話になると思う。素直に伝えて、無理せずにやっていきたい。その中で前向きな気持ちになれればといいなと思うが、あまりにも無理することになるなら、立ち止まることもしようと思う。

何が自分のためかって、誰が決めるのかわからないけど、せめて自分の納得できるように選んでいきたい。


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