ウィークエンドは何を飲む? | 「五線譜より始まる物語」Vol.06
1.はしがき
週末になると、ボーッとしたくなる。毎日のように、まるで死んだような寝方をしているわたしにとって、一日の最大の目標は「とにかく寝落ちしないでちゃんと寝ること」だから、あまり体力を使いすぎないように、活動をセーブしているのも少しはあるかもしれない。
基本的にルーティンワークが好きなわたしは、毎朝同じものを食べようとする。パンと、ヨーグルトと、チーズと、カフェオレ。チーズはプロセスチーズではない、ナチュラルチーズが好みだし、カフェオレはミルクとコーヒーが8:2でないといけないと自分の中で決めているから、少しの調合の違いで一喜一憂してしまう。きっと、面倒くさい奴だと家族には思われているはずだ。
だが、ルーティンワークを持っていると、余計なことを考えなくて済む。理想は先日亡くなられたフェラーリ元会長のセルジオ・マルキオンネのように同じ洋服を買い込んで、それを着回すこと。わたしの場合、ファッションに興味がありすぎて、ついつい服を買い込んでしまうので、それは難しいのだけれども。
2.今回の一曲
Why don't you get a full time job?
You've been hearing this for years.
But you're not scared by any mirrors.
You've become what you wanted to be for so long.
Manceau「Full-time Job」より
今回は、そんなわたしが、週末に旅をしたくなったときによく聴いている曲を紹介しよう。
皆さんは、フランスのロックバンドというものにあまり馴染みがないかもしれない。わたしも、正直、今日紹介する「Manceau」というバンドといつ出会ったかを覚えていなかったりする。ちなみに、他のフランスのバンドでは「Caravan Palace」や「Tahiti 80」が好きだ。
「Manceau」は「Tahiti 80」に近いような音楽性で、本当に休日のまったりとした時間にパッと聴きたくなる。ついついオランジーナを飲んで、足を組みながら新聞を読むという格好付けたことがしたくなってしまう。
この立場で文化の話をするのは誠に恐縮なのだが、日本の文化って、どちらかといえばフランスと親和性が高いと個人的には思っている。繊細で、優美で、情緒的。ドイツ人に近い国民性を持っているのに、文化はフランス的。ちょっぴり矛盾を抱えているのが好きなのだけど、共感していただける方はいらっしゃるだろうか。
3.あとがき
いつか、ヨーロッパを旅することが一つの夢で、毎日一単語ずつとか、非常にのんびりしたペースではあるものの、フランス語やドイツ語などの勉強を続けている。
パリはもちろんだけど、フィレンツェにも行ってみたい。「芸術の都」と呼ばれる場所で、本やGoogle Arts&Cultureで眺めた絵画を自らの目で見る。最高に素敵なことだと思うだよな。
あと、フィレンツェでは、「ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ」も食べたい。「結局、食べる話かよ」と思ったそこのアナタ、たぶん、わたしは毎回のように食事の話をこれからもするだろう。
みんなも、美味しいもの食べよ?