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さよならセブンティーン | 「五線譜より始まる物語」Vol.07

1.はしがき

 今日で、セブンティーンが終わる。明日からは、十八になったわたしが、ここにいるというわけだ。人間の歳を重ねるメカニズムは不思議なもので、自分が気付かぬうちに、いつかは身体の老いというものに向き合わなければならないよう設定されている。

 今はまだ老いを直に感じるようなことはないものの、わたしだって、いつかはおじいちゃんになるし、誰かに最期を看取られる時が来るだろう。それは、誰もが同じ話である。その中で、どう自分を、自分の人生を生きていくか。以前にも書いたかもしれないが、おそらく、これが生きるうえで一番大切なものなのだろうと思う。わたしはね。

2.今回の一曲

どこまでも広がる青空にずっと遠い未来描いてた
だけどそばに君がいるだけで冷たい雨にも耐えられる気がした

昨日のつづきが現在(イマ)になり
今日のつづきが未来(ミライ)になる
当たり前の素晴らしい一日

THE ALFEE「今日のつづきが未来になる」より

 今回の一曲は、THE ALFEEの「今日のつづきが未来になる」。

 2016年に発売されたシングルなんだけど、わたしがアルフィーのファンになってから、リアルタイムで初めて発表を知ったシングル。作品の世界観としては、Vol.01で紹介した「Another Way」と繋がっているような雰囲気もあって、「人生ソング」と謳われるのも納得の日常的な、身近な内容。

 今のアルフィーが歌うからこそ説得力がある、そんな一曲。「三位一体」が発売されてから最初に発売されたシングルということもあって、どんな曲が来るのだろうと楽しみにしていたんだけど、一気に引き込まれた。歌詞の内容もそうだし、メロディーも勿論そうなんだけど、わたしの中ではかなり重要な位置を占める楽曲だと思う。

 落ち着いた時に聴くのもいいし、ちょっとしたイベントが終わったときに余韻を楽しむというか、そんな感じで聴くのもいい。自分の感情にそっと寄り添ってくれる、わたしが大好きな一曲を今回は紹介させていただきました。

3.あとがき

 セブンティーンは本当に速かった。あっという間に、エイティーンになろうとしている。わたしより歳を重ねた方が言うからには、これから、もっともっと一年が速くなるそうだ。

 「一日一日をちゃんと生きないと、すぐに一年、二年は過ぎていくよ。」

 こんなことも言われた。これまで、少し生き急いでいたような感もあった自分が、ようやく落ち着いて自分を見つめなおせるときがやって来たように思える。十八は、地に足をつけて、自分のやりたいことを正直にやってみる。そんな一年にできたらいいな。

 周りの目を気にしないようになれたら、それが一番だけど、まあ、ちょっとずつ頑張っていくしかないよね。

 十七歳のわたし、一年間ありがとう。
 十八歳のわたし、これからよろしくね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。 いただいたサポートは取材や創作活動に役立てていきますので、よろしくお願いいたします……!!