「在りのままで進め」
誰も悪い人が出てこない映画を観てきました。
クリスマスイヴに、十三のシアターセブンで!
「在りのままで咲け」「在りのままで進め」二作品の同時上映。原案・企画・プロデュースで主演女優の水村美咲さんとは大阪時代からのお友達なのです。
映画館のエレベーターを出ると彼女が立っていて、顔を見るなり「変わってないね〜」と言ったのが素っ頓狂だったみたいで軽く笑われまして「昔ここにレッドライオンてライブハウスがあってね、このビルも20年ぶりくらいだよ」と言った直後によく考えると数年前も去年もスタジオリハしたり第七藝術劇場にも来てました。と早々に自身の社会性の無さを露呈しつつ座席まで在りのままで進みました。
もう素晴らしい!の一言でしたが、もう一言くらい書かせて下さい。二作品とはいえお互いリンクしていて分けられない映画なんです。
本編は俳優を中心に映像にまつわる人達のリアルな葛藤を、鬼気迫る演技と心の描写と垣間見せる映像美で綴っています。何らかの作品を創作して仕事にしている人には幾度も経験してきたシーンが展開されます。ピュアな気持ちとは何か?大人とは何か?親であるとは何か?スキルとソウル(魂)と知名度と興行と利益がコングロマリットされていく感じに心が雑巾のように絞られる気がしました。
で、見終わってみると前向きな作品という印象が残りました。重くなり過ぎないのは松本動監督の世界観なのでしょうか。ま、コメディで作るとラジオの時間みたいになりそうですけれども。
終演後に舞台挨拶がありました。最近は映画といえば娘とシネコンでマーベル系が多かったので、逆に新鮮で刺激的でした。だって今見てた女優さんが目の前にいる驚きと喜び!何?フォトセッションがあるの!え、質問していいの!!うわ、目が合ったわ👀みたいな。
クリスマスイヴにタイミング良くパッと見に行けることになりラッキーでした。素晴らしいクリスマスプレゼントとなりました!
追伸、ミニシアターだったので帰り際に監督(と言った気がする)さんから手渡しで別の映画のチラシを頂きました。既視感あると思ってたら年明けにご一緒させて頂く女優さん(泉希衣子さん)出演の映画でした!