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「風邪といえば」

先週、うかつにも風邪をひいてしまった。
気を付けてはいたんだけれど、ついにやってしまった。

今までにも何度か体調不良のまま演奏したことがある。
これが演奏中には咳やクシャミが出なくなるから不思議だ。
ひょっとしてプロ根性ってやつかな?

とはいえ集中力が切れると一気に再発する。
もう仕方がないので咳き込みながらもギターを弾く。
なんかシャッフルみたいなリズムになっているかもしれない。

咳止めシロップを飲んで演奏をしたこともある。
咳を止めるだけあって、頭がポ~っとしてなかなか気持ちがいい。
ルーズな演奏なら問題ないんだけれど、どうも指先が微妙に震えてしまう。
力を入れてもピタっと止まらなくて、やはりプルプルしてしまうのだ。
なんかトレモロとか上手く出来そうな気もするが…。

風邪といえば、母親がいつもグチっていた、ある町医者の話がある。

「中井さん、今日はどうされましたか?」
「はい先生、どうも風邪をひいてしまったみたいなんです。」
「風邪かどうかは医者の私が決めます。勝手に判断しないで下さい。」
「あ、はぁ、すみません。」
「だいたい風邪という病名は無いんですから云々。」
「それで、先生どうなんでしょう?」
「中井さん、これは典型的な風邪ですな。」

あそこの医者には絶対行くな、といつも言っておりました。

#なごみの手帖  【2005/11/12 HP更新】

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