コロナ禍でNICUとGCUに約2ヶ月間入院した我が子
30週に緊急帝王切開で三つ子を出産し、私は産後6日目に先に退院。
三つ子はNICUで引き続きお世話になることになりました。
(三つ子はおよそ2ヶ月間、NICUとGCUに入院しました。)
面会は週に1回のみ
コロナ禍のため、三つ子に毎日会うことはできず、これからは週に1回の面会のみになりました。
母乳は毎日NICUに持って行ってましたが、面会時以外は看護師さんから三つ子の様子を教えてもらうのみ。
赤ちゃんを産んだはずなのに、私にできることは搾乳した母乳を持っていくだけで、赤ちゃんのお世話をしているのは看護師さん。
三つ子が遠い存在な気がして、自分の無力さに申し訳ない気持ちになることも。
特に産後のホルモンバランスも相まって、訳もわからず涙が出ることもありました・・・。
週に1回の面会時は、出来るだけ夫と予定を合わせて夫婦で面会に行ってました。
三つ子の状態が安定してくると保育器外で抱っこをさせてもらったり、オムツ替えをしたり、ミルクをあげたりお世話もしました。
NICU内には携帯の持ち込みは禁止となっているため、デジタルカメラを持って行ってました。
連絡ノートがあって、NICUの看護師さんが赤ちゃんの様子や体重測定の結果等を書いてくれていて、それを見るのも楽しみでした。
写真を貼ったり、すごく可愛く作ってくれていて、今でも大事にとってあります。
周りの出産おめでとうの言葉が素直に喜べない
産後のメンタルもあり、周りの「出産おめでとう」という言葉に対して、素直に喜ぶことができませんでした。
まだ三つ子の母としてほとんど何もできてないのに・・・。と思ってしまうこともありました。
産後の1ヶ月検診は私1人で受けたのですが、小さい赤ちゃんを抱っこして検診に来ているお母さんを見るとなんとも言えない複雑な気持ちになったのを覚えています。
搾乳した母乳を持っていく毎日
早産児には早産児に応じた母乳が出ると言われていて、粉ミルクを比べ栄養や免疫成分がたくさん入っている母乳をあげることが赤ちゃんにとってすごく大事です。
私も出来るだけ3時間おきに搾乳し、母乳バックに入れて冷凍し、毎日NICUへ持って行ってました。
産後すぐは少量しか出てなかった母乳も、産後2週間くらい経つと70mlくらい出るように。
手で搾乳するのはとても大変なので、電動のピジョンの搾乳機を使用していました。
ピジョン の搾乳機は母乳実感の哺乳瓶をそのまま使えるのがすごく便利で、退院後も上手に母乳を吸えるようになるまでは時々搾乳したものをあげてました。
私は電源に繋いで搾乳するタイプのものを使ってましたが、新しいものはコードレスになってました!さらに便利そうです。
母乳バックはカネソンやピジョン を使ってました。
私的にはカネソンの方が搾乳した母乳を入れやすかったです。
産後ケア制度を利用し、助産師さんの訪問を受ける
産後1ヶ月が経った頃に搾乳量が思うように増えず、時々母乳が詰まってしこりができて悩んでました。
そんな時に自治体の産後ケアで助産師さんに訪問してもらいました。
母乳マッサージをしてもらい、詰まっていたものを全部出してもらってかなりすっきり。その後は搾乳量も増えていきました。
あとは話を聞いてもらうだけで、気持ちも楽に。
その助産師さんには、退院してからも2ヶ月くらいは定期的に訪問してもらい、赤ちゃんの成長具合や授乳のこと等についてアドバイスをもらいました。
その時に母乳量を増やすために言われたのが下記です。
肩まわりの血流を良くするために肩を回す等のストレッチをしてから搾乳する
水分をたくさん(できれば1日2L)飲む
食生活は和食中心が理想だが、ストレスを溜めないのが1番なので暴飲暴食しなかったらOK
疲れをなるべく溜めないように、ちょこちょこ横になって休む
助産師さんに言われたことをできるだけ意識して、過ごすようにしました。
NICUの入院費用のこと
NICUはかなり高度な医療を実施するため高額な医療費がかかるため、「未熟児養育医療制度」という医療費の助成制度があります。
申請窓口は住んでいる自治体で、NICUの主治医の意見書等の書類をもらって申請にいきました。
退院時には直接病院には支払わず、後日自治体から医療費助成をした後の自己負担分の金額について、請求書が自宅に届き支払う形になっていました。
(退院して2ヶ月くらい経ってから届いたと思います。)
退院前の母子同室
NICUの入院が約1ヶ月。その後はGCUへ移り、トータルで約2ヶ月間お世話になりました。
三つ子の状態も落ち着いてきて、そろそろ退院が近づいた頃。
退院前の母子同室が始まりました。
病棟内にある部屋で、朝から夕方まで赤ちゃんと一緒に過ごして看護師さんから沐浴指導や授乳指導等を受けるというものです。私の場合は、3回ほど母子同室を体験しました。
やっとゆっくり赤ちゃんと一緒に過ごせて嬉しかったと同時に、3人のお世話がいよいよ現実味を帯びてきて、本当に大丈夫かな?と不安に・・・。
いよいよ退院
退院は本当に突然決まりました。
主治医の先生から私の携帯に電話がかかってきて、「長男くんが退院しても大丈夫なんですが、いつがいいですか?」と。すぐに退院の日が決まりました。
我が家の三つ子の場合、状態が落ち着いた子(無呼吸発作がなくなった子)から順番に退院しました。
まず長男くん、その後三男くん、次男くんとおよそ1週間の間に順番に退院し、お家へやってきました。(妊娠週数でいうと37〜38週、体重は3,000g以上になっていました。)
少しずつ私も家族も赤ちゃんとの生活に慣れていく感じで、1人ずつ順番に退院するのは良かったかなと思います。
3人が全員が無事退院して、家族6人みんな揃った時はとてもとても嬉しかったです。
バタバタと過ぎていった2ヶ月間
振り返ってみると、バタバタとあっという間に過ぎていったNICUとGCU入院中の2ヶ月間でした。
たくさんの管に繋がれ頑張ってる姿を見ては涙が止まらなくなったり、自分の無力さに申し訳なくなったり、初めて三つ子を抱っこした時は嬉しいと同時にあまりの小ささにびっくりしたり、少しづつ大きくなってる姿に感動したり、いろんな感情になった2ヶ月間だったなと思います。
本当に無事大きくなってくれたことに感謝だなと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうごさいます。
少しでも参考になれば嬉しいです。