焦った時に“固定概念”に縛られる
焦ったり疲れていると、“固定概念”に縛られるのだ。
自分自身の思考回路について思い知らされた出来事。
固定概念①
台湾へ初めて訪れた私。駅近くのホテルを選んだ。
訪れる段階になって実は空港からのアクセスが非常に複雑なことを知る。そこで私は、乗り換え回数を少なく済ませて、少し離れた駅から歩くことを決意。
第1ターミナル(紫の路線)→三重(黄色に見えるオレンジ色の路線)→行天宮
中山國中(黄土色に見える茶色の路線)まで徒歩。
歩き出した時間は22時ごろ。お店は閉店作業をしていて、ごみ収集車にお店の人が袋を持って並んでいる。電気がついていないお店も多く、すでに暗い感じ。
晩御飯を買いにコンビニに入ったあと、方向を間違えていては困るので、念のためGoogle先生に案内をお願いした。
慣れないことをするものではない。
普段私は位置情報サービスをオフにしていて、地図を見ながら見知らぬ場所も歩く。
現在地を参考にするのは良いが、案内に沿って動くと、言った通りに進んでいるのに何度もまっすぐ進んでは、右への指示。
2回ほど経って、現在地を見ると、行天宮からホテルまでとは反対側に進んでる!?
もう時間は22時半。案内は完全に切り、現在地とホテルの場所を頼りに大きな通りを歩くことに。
ホテルの場所に着いたのが23時。私はへとへとになっていた。周りは真っ暗。
ホテルがあるとされるビルの1階にもう真っ暗で1つの間接照明だけをつけてタバコを吸っている従業員が2名、見えるばかり。
2階の看板も違う。
焦ってうろうろ。
よくよく見るとフォーエバーインの文字。
泊まる予定のホテルだ。
角の向こうを見ても、ホテルの入り口らしきものはない。予約サイトにも特に注意書きはない。どうしたものか。すでに頭が動かないことを自覚して、1階の真っ暗なお店に入り、聞いてみることに。
すると、指差しで「あっちにあるよ」らしきジェスチャー。見つけられなかったと英語で言うと、「日本の方ですか?」と日本語が聞こえてくるではないか。妙にホッとして、肯定すると、角を曲がって少し行ったら入り口がある、と教えてもらう。
実際曲がってビルの裏側に普通のアパートにあるようなエントランスが。
ホテルならば、入り口はわかりやすいだろう、と言う固定概念①
固定概念②
エレベーターに乗ると、3階と6階にホテルのシールが。3階に降りると…エントランスも何もない!?さらにドアを開かない!?
プチパニック!
24時間対応と書かれた壁掛け電話に向かって、「予約していた北山です。チェックインしたいんですけど、ドアが開かなくて」
と言うと
「後ろにマシーンがあるよ」
と。
そうよ、もともと、遅くに着くのもあって、24時間機械でチェックインできます、ってホテルをとったんじゃない!
と自分にツッコミ。ホテルならばエントランスエリアがあるだろうと言う固定概念2つ目。
チェックイン自体はとっても簡単で、終わるとレシートのようなものが。Wi-Fiのパスワードや部屋番号が書かれている。
6階かぁと、階段で向かうとまたもドア。レシートを見ても何も頭に入ってこない。
またも24時間電話。
今度ばあきれた声で
「紙出てきた?パスワードがあるでしょ」
と。
よくよく見てみると、確かに、パスワードが記載されている。パスワードを押して、ドアと部屋のドアを開けてくださいと英語で書いてある。
これは概念ではなく、ボケていただけ。
固定概念③
とにかく疲れていて、晩御飯を食べてシャワーを浴びると泥のように眠った私。現地時間、4時半起床。
出かける時。
またも、ドアが開かない!と焦る私。
ええ!!開けてるよねぇ!?と3回繰り返して、はっ!とする。
鍵があるドアは、鍵で開閉する、と言う固定概念なのでは!?と。
例のレシートのような紙を読む。昨晩と違い、ちゃんと英文が理解できて、またもホッとする。出る時には“ボタン”を押してください。
これか!?
ビンゴ!ちゃんと開きました。
私は、自分自身を「頑固だけれどある程度柔軟に可能性を考えられるタイプ」だと思っている。しかし、違うのだ。焦ったり、疲れていると固定概念が強くなる。
仕事では、焦りや疲れはミスの素と深呼吸する癖がついているのに、プライペートでは、なんたる体たらく。へっぽこなのだ。
焦った時や、疲れた時は、要注意。
自分に言い聞かせる。
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