【EX予約】e特急券を受け取る前はよく考えること
e特急券を早く受け取り過ぎたせいで、3,670円を追加で払うことに…。
1. 前もった行動が3,670円の損失を生んだ
お盆に東海道新幹線を使って、東京から関西へ夫婦で帰省した時のこと。
自分は東京→新大阪、妻は東京→京都で乗車するため、
・e特急券(グリーン車指定席)東京→新大阪 A席
・e特急券(グリーン車指定席)東京→京都 B席
をエクスプレス予約で購入し、乗車日の3日前にきっぷとして受け取った。受け取りは前々日や前日でも良かったが、単に前もっての行動だった。
なお、料金は京都・新大阪で変わらず、共に10,590円(のぞみ号利用・最繁忙期)である。
しかし、乗車日の2日前。
急遽、妻の京都での予定がなくなり、2人で新大阪まで乗車することに。
予約状況を確認したところ、乗車予定の「のぞみ23号」は、お盆の帰省ラッシュでほぼ満席であったが、妻のB席は京都→新大阪において予約は入っていなかった。
e特急券をきっぷとして受け取る前であれば、スマホを使ったり、エクスプレス予約カスタマーセンターさんのお力をお借りしたりして(後述)、
「無料で」着駅を京都から新大阪へ変更ができるのだが…
きっぷとして既に受け取っている。
詳細は後述するが、
結局、京都→新大阪のグリーン車指定席(のぞみ号利用・最繁忙期)の割引なし料金、3,670円を支払うことになった…。
2. 受け取ったe特急券は原則変更できない
e特急券をきっぷとして受け取った後の変更については、公式HPに次の記載がある。
e特急券をきっぷとして受け取った後は、「同一日・同一区間・同一設備・同一列車種別」に留まる、列車や座席の変更等を除いて、そのまま変更することができない。e特急券を無手数料で払い戻した後、割引なしの新幹線特急券を新たに購入することになる。
3. 時期も悪かった
割引なしでも、東京→新大阪(グリーン車指定席・のぞみ号利用・最繫忙期)の料金は11,080円であり、e特急券との差額は490円に過ぎない。
前段で書いた通り、e特急券を無手数料で払い戻した後、割引なしの新幹線特急券を新たに購入すれば、490円の損失で済み、3,670円の損失は生じないはずだった。
しかし、この手続きを選択するには、帰省ラッシュの時期に限って、致命的な問題があった。
それは「駅窓口においても、e特急券で予約した座席をキープしたまま、割引なしの新幹線特急券を新たに購入するような処理はできない」という問題である。(※JR東海 東京駅「JR全線きっぷうりば」で確認。)
要するに、予約していた座席を他人に取られてしまうリスクがあるということだ。
東海道新幹線の指定席はお盆の帰省ラッシュで、ほぼ完売。
そんな状況の中、一旦の払い戻し(キャンセル)処理を行えば、同じ座席を割引なしの新幹線特急券として再購入するまでの間に、座席を他人に取られる可能性が高いことは想像に難くない。
よって、この手続きを選択することはできなかった。
4. 車掌さんに相談してみた
e特急券を利用中の乗り越しについては、公式HPに次の記載がある。
この記載を見るに、「新幹線車内で、新たに割引なしの新幹線特急券を購入できる」と読めなくはない気もしたので、
東京→新大阪の、割引なしの新幹線特急券を買い直しできないか、乗車した新幹線の車掌さんにダメ元で相談してみた。
しかし、東京→京都のe特急券は既に使用を開始しているため、前段の「別途乗り越し区間に対する料金をお支払いただく」しかない、という然るべき判断であった。
こうして、京都→新大阪のグリーン車指定席(のぞみ号利用・最繫忙期)の割引なし料金、3,670円を支払うことになったのだ。
5. e特急券の受け取り前なら何ができたか
実は今回のケースのような場合、e特急券をきっぷとして受け取る前であっても、スマホで簡単に変更することはできなかった。
上記の通り、エクスプレス予約は列車に残席がないと予約変更ができない仕組みになっているからだ。
ならばどの道、京都→新大阪のe特急券(グリーン車指定席・のぞみ号利用・最繁忙期)3,400円を新しく買うしかなかったのだろうか?
厚かましいのは承知の上で、今回のケースをエクスプレス予約カスタマーセンターさんに確認したところ、「e特急券をきっぷとして受け取る前であれば、予約変更をサポートできたかもしれない。」という旨の、丁寧なご回答を頂戴した。
つまり、無料で着駅を京都から新大阪へ変更ができたかもしれない…のだった。
6. まとめ
長々と書いたが、今回得られた知見は次の通りである。
① 前もった行動が裏目に出ることがある。
「前もって行動しろ」とはよく言われるが、これはそうしたがために損をした最たる例である。
② e特急券を受け取る前はよく考えること。
e特急券をきっぷとして受け取った後は、変更に大きな制限がかかる。
③ エクスプレス予約カスタマーセンターさんで予約変更をサポートできる場合がある。
④ 駅窓口でも、e特急券で予約した座席をキープしたまま、割引なしの新幹線特急券を新たに購入することはできなかった。
⑤ 車内で割引なしの新幹線特急券の買い直しはできなかった。
※ 記載している価格は2024年8月10日時点での金額。
7. 自由席や在来線に乗れば良かったのでは?
「京都→新大阪くらい、自由席や在来線に乗れば良かったのでは?」
これは、尤もな指摘である。
お盆期間中、のぞみ号は全車指定席であったが、自分が普通車のデッキで立てば、新幹線特定(自由席)特急料金、870円の支払いで済むし、在来線を利用すれば、損失を生むことがない(少なくとも金銭的には)のは理解していた。
超お金持ちの外国人旅行客でも、京都~新大阪(13分)をわざわざ新幹線のグリーン車で移動するのか疑わしい。車掌さんに相談した時も、京都→新大阪で3,670円も本当に支払うのか、流石に確認してくださった。
で、3,670円を支払うことにした理由だが、
他でもなく、愛猫を連れていたからだ。B席に他人が来ると、お互い困るだろうし、移動時間も延ばしたくなかったんだ…。