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SEGA Ferrari F355 Challenge Deluxe顛末記Part2
はじめに
2024年10月19日。
今まで生きてきて確実に五本の指に入るやべえ買い物の結果のブツを某所に搬入しました。
https://x.com/yuu0419/status/1847573321845788959?s=46&t=BU0pr-V7jAH0tbDe7FlqyA
このNoteでは入手までの経緯、レストアの履歴、近い未来のことを書ける範囲でなるべく詳細に記録し、間違いなく人生後半戦に差し掛かったわたしが将来もっと歳を食った際に読み返して「あぁ、あの頃は本当に楽しかった」と笑顔でココアを啜りつつチョコレートと共に肴として眺めるべく残すログになる予定である。
さて2記事目のNoteである。
動機
わたしの家に来ただいたいの人は「ワンダーランド」とか「魔窟」とか好き勝手に言ってくれていますが上には上が居ることを知っています。が、「好きなものを好きなだけ」手元に置いておきたいとは常に思っています。
そして、人間の欲望とは恐ろしいもので。
ひょんなことから自由になるスペースを入手してしまったのでうっかり自宅をゲーセンにしてしまいました。
で、スラストマスターのハンコンにFerrari 599XXのステアリングを装着した瞬間にやはり思うんですよ、「ああ、やっぱり筐体でF355チャレンジやりてえな」と。たとえForzaの最新作で美麗なグラフィックと確かな挙動のF355を駆って精緻に再現された鈴鹿を走っても。いや、走れば走るほど、身体は闘争を求める。間違えた。代替品ではない「本物」が欲しくなる。わたしにとって「F355で走るゲーム」は情熱の結晶としか言いようがないあの作品だけが本物なのだ。
最初のチャンス
話は少し遡る。実は、今回(2024/10)の前にも購入チャンスはあったんですよ。
大型筐体を取り扱っているお店の商品リストをたまに眺めているんですが、10年ほど前に一回見たんですね。しかも今にして思うと、たぶん今回購入したやつより状態よくてメンテナンスされてそうなやつが。何名の方から連絡をいただいてその気になったのでお店にも電話で値段聞いて。でも置き場所は考えてなかったので少しだけ考えさせてと伝えて商談継続中だったのを覚えている。
だがしかし、物事にはタイミングっていうものがありまして。
さてお金と置き場所どうしようかなーと考えながらわたしは実車フェラーリF355ベルリネッタをちょっとした用事で購入店まで走らせていたら、ただでさけ避けられやすいのにその日に限ってめちゃめちゃ車間を空けられがちなことに高速道路上で気が付くわけ。
で、ちと渋滞気味になって止まったらなんか視界が白い。あれ?と思って路肩に止まって見てみたら
まるで昔のF1中継でエンジンブローでリタイアするクルマみたいにおもっくそリアのエンジンから白煙噴いてた
んですよ・・・。そしてそのまま入院、数日後に見積もり見たら130万円って書いてあるようにしか見えないので卒倒しそうに。目を凝らして13万円だったらいいなと思いつつもう一回見てみるもやっぱりエンジン脱着やらシリンダー打ち替えやらオイル下がり対処やらで130万円って書いてある。マジかよ。いやいや流石に筐体買っている場合ではない(笑)
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というわけで最初のチャンスは流れたのでした。ちなみにこの修理は完了までに9か月掛かったよ。電車っていいよね。時間に正確で。
そのゲーセン
話は流れた。まあ置き場所も決めてなかったし持て余すかもな、と自分に言い訳をしつつ少しの喪失感を抱えてインターネットを徘徊していたところ、数年後にあるクラウドファンディングを見かける。
その内容はゲームセンターの移転のための資金調達。
調べてみると過去のレース/ドライブゲーばかり集めたゲーセンではないか。リッジレーサーデラックス筐体の6MTを見て将来は6MTのクルマを買おうと決める→数年後にJZA80スープラを購入して最終的に600馬力の直線番長にしちゃうくらい影響受けたし、その他もデイトナUSAやらセガラリーやらレイブレーサーやら湾岸MIDNIGHTやら、「あの頃」をゲームセンターで過ごしたわたしにとってはどれも馴染み深いラインナップ。
そのゲーセンの名はBTTA. Back to the Arcade.名前超かっこいい。
パッと見ただけで賛同したくなったので少額ながら支援させていただき、早速Twitterでお話してみると店長は情熱に溢れた、いや溢れすぎた方でとても尊敬しつつ、
「あのー、もしF355チャレンジDX買ったら置いていただけますか・・・?」
と恐る恐る聞いてみたら快諾いただけてしまったので場所問題がほぼクリアできたわけである。
逆に、今にして思うと自宅にスペースがあるっていう理由だけではあの筐体は維持できまい。有識者の協力あってこそだと思われるのでよかったんでないかなと。
あとは、やっぱり稼働させてゲーセンに来た人に遊んでもらってあのガチシミュレータ挙動にビビり散らかしてほしいという気持ちはある。
その後は先の店の筐体リストを眺めてたりもしてたけどまーあんなもの滅多に出るわけもなし。半分諦めたまま時は流れて2024/10、うっかり見つけてしまってこの顛末記の冒頭に続くのだ。
教訓:大型筐体との出会いは一期一会。一度逃せば十年後。
今後
今年(2025年)からはちょいちょいBTTAの店長さんと共にレストアを進めていきたいと思っています。
わたしのX(Twitter)で#F355ChallengeDXのタグで探してもらうといろいろ「在庫はすべてを救う」みたいな保守パーツが出てきますのでご興味ある方は笑いつつ気長にお待ちください。経過はX、またはこのnoteの続きでお読みください。