Rockwellさんがやべえって話
お久しぶりですこんにちは、悠雨です。
突然ですが、表題の通りDECO*27×Rockwellというコンビがやべぇという話。
RockwellさんがDECOさん楽曲の編曲にクレジットされてるのは「ヒバナ」からです。
ゴーストルールとヒバナを聴き比べて頂ければ感じて頂けると思うのですが、乱暴な言い方をすればこの2曲は"似たような曲"なんですけど、音の構成が明らかにブラッシュアップされてると私は感じてます。
推測ですが、おそらくRockwellさんはそれまでのDECOさん楽曲の音や構成から大きく外れずにそのまま活かす編曲をしたんだと思います。
DECOさんが作成した元音源に多少の調整を加えるだけにしたのか、あるいは思いっきり寄せて音を作ったのか…後者っぽい気はするけど、さすがにそこまではわかりません。
Rockwellさんの編曲によって、DECOさんの曲は「より鮮明になった」というのが率直な感想です。
各楽器の音が全て2段階くらいレベルアップしていて、すごく高い次元でアンサンブルされてる。そこにミクさんの声が乗ることでよりボーカルが映える。結果、楽曲全体の厚みと深さが増している…そんな印象を受けてます。
特に、どの曲でもギターをしっかりと前面に出した感じが強いです。
ゴーストルール と ヒバナ
リバーシブルキャンペーン と アンドロイドガール
愛言葉1,2 と 愛言葉3
妄想感傷代償連盟 と スクランブル交際
このあたりを並べて聴き比べるとはっきり分かるのではないでしょうか。
極め付けは2019雪ミクテーマソングの「アイ」です。
この曲を最初にしっかり聴いたときは本当に衝撃的でした…
キーボードやホーンセクションも入っていて、特にイントロやサビへの盛り上がりで印象的に使われているのですが、1曲丸々通して聴くと良い意味でその印象は薄れていき、ストレートなバンドサウンド曲だという印象が強く残る曲なんです。特に落ちサビ→大サビ→アウトロなんてもはやエモの塊で、とんでもない泣きギターでぶん殴られます。おい、イントロのポップな感じはどこ行ったんだ…なんて思う暇もなく首を持っていかれる。なんだこの曲やばい。
この曲はDECOさんの過去曲でいうと愛言葉やRooter's songのような、いわゆる可愛い・爽やか系のPOPSに近い路線で作られた曲だと思います。実際イントロはそういう雰囲気ですし、コンセプト的にもそうでしょう。
恐らく、過去のDECOさんであれば全体の音をもっと軽やかに仕上げたと思いますし、例えばアウトロにはイントロのパターンを繰り返しで持ってきたと思います。今までDECOさんの曲を散々聴きまくってきた方ならなんとなく想像できるんじゃないでしょうか?
DECOさんはそれを嫌ったというか、もちろん今までの芯は残しつつも、さらに攻めていく姿勢を出した。前作「GHOST」から更なる進化のために、Rockwellさんというとてつもないパートナーと手を組まれたのではないでしょうか。
ゴーストルールという750万再生OVERのバケモン楽曲を生んだ後ですから、そこからの進化は容易じゃないですからね。
「編曲」というものがイマイチよくわからない人が結構いると言われてたりしますが、こういうところに着目するとまた新たな楽しみ方が出来たりします。
まぁ、ボカロ曲だと作曲編曲を兼ねてる人が大多数なので、あまり意識する機会が少ないのは確かなんですけどね。