失敗からは学べない発達人
得意なことをさせてると、年齢以上に出来たりするから、苦手な環境(学校)に身を置かないと多分難しさが分かりにくい息子氏。
よく「失敗から学べ」と聞くけど、これがまた簡単ではない。
例えば忘れ物。
一般的な子の場合
忘れ物をする
→誰かにお願いして借りる
→気まずさを感じる
→次回から気をつける
というフローになるかと思う。
まぁ子どもだから一発で出来ずとも、わざわざ教えなくても自分でそのうち学べる。
息子氏(一年生当時w今はまともな対応できる)の場合
忘れ物をする
→無断で近場にいる子のを拝借
→叱られたり文句言われたりする
→逆切れして暴れる
→逆切れして暴れた事を叱られる
→叱られてる時の態度が悪くてさらに叱られる
→そもそも何で注意されたのかもわからなくなる
→また忘れ物をする
→前回は誰かに見られたのがいけなかった(そこかよ😂)という見当違いの学びから、誰も見てない隙を狙って無断で拝借する
→が、誰かに犯行現場を目撃される
→泥棒扱いされる
→逆切れして暴れる
→逆切れして暴れた事を叱られる
→叱られてる時の態度が悪くてさらに叱られる
→そもそも何で注意されたのかもわからなくなる
→またまた忘れ物をする
→エンドレスリピート🔁
なので見守ってなんかいたら、どんどん被害者は増えるし、どんどん望ましい行動からは遠ざかるし、永久に失敗からは学べないんですわ💦
普通級の先生は基本あまり療育的関わりは期待できない。色々息子の意識に入りやすい声のかけ方などをお願いはしているけど、35人も子どもがいる中(しかも息子のようなタイプの子も何人かいる)なかなか難しい現実がある。
そんな訳で対応は後手後手で、大概は、
「お友達のを勝手に取って困っています」
という趣旨の電話が来るわけだ。
このような電話は本当に気が重く、対応としてはこんな感じだ。
先生や先方への謝罪
→なぜ取ったかという理由を息子が責められたと感じないように慎重に言葉を選びながら問う。(それでも時折失敗し、ママも僕を悪ものにする💢と癇癪になって理由を上手く聞き出せなかったりするw)
→忘れ物をしたらどうするのが望ましいか考えさせ、望ましい行動を思いつくまで話し合う。
諦めて違うことするとか、家に帰るとか、望ましくない案も沢山出てくるww 「忘れたので貸してください」という台詞を思いつくまでに、かなり時間が必要。
→望ましい行動を考えついたら似たような状況を想定して練習する。
定型児ならやらずに済む事をこれだけやりながら頑張ってもなお、息子が迷惑かけた方の中には激怒してその後何かと大変な方もいるし、このやり方が過保護だという人もいる。
まぁ悪いのはこちらだから何言われても仕方ないけど。
一般的な人が自然にできる考え方が、相対性理論を理解するバリに脳を使わないとできないんだ。
こんな事が、日常のあちこちに散らばってるのが、やはり1番の難しさかなと思う。