クワガノンVデッキ2案
1. はじめに
こんにちは。おもちです。
最近新型コロナウイルス感染症の自粛ムードの中、ポケモンカードは早くも次の弾が発売されようとしています。大型大会が中止となり”環境”というものを考えなくなった今、対戦よりもむしろ「いかに楽しいデッキを作って遊ぶか」というカードゲーム本来の純粋さに立ち返ったような気がします。
今回は大会などは行われておりませんので結果の肩書きはありません。
ただのポケカ大好きな人が好きに書く記事です。
来たる最新弾”爆炎ウォーカー”で収録される新カードクワガノンVを使い、とても面白いデッキを2つ考えたので紹介していきたいと思います。
2. クワガノンV
はじめにクワガノンVのテキストとカードをご覧ください。
うーん結局何が強いの?と疑問を持つ方もおられるでしょう。
現在のポケモンカードに置いてHP210のわざのダメージが190というのは、全体の高火力、高耐久化が進むポケモンカードスタンダードレギュレーションにおいては「やや強い」ぐらいの感覚であるかと思います。リザードンVMAXやザシアンVをはじめとした200ダメージから果ては300ダメージへとつながる高火力のものと比べるとやや見劣りする火力とも言えるでしょう。またHP210というのも同様で、現在のスタンダードレギュレーションのVの中では、今や普通の耐久力です。
ではどのあたりが魅力なのか。
それはグッズを使わせない上のわざ”パラライズボルト”に加えて190ダメージを出すことができる。この点です。そしてそれが優秀なサポート、グッズ、スタジアム、エネルギーに支えられた雷タイプのポケモンであるということ。
この2点において現在のカードプールにおいてクワガノンというカードは非常に優れた存在です。
グッズを使えないからってサポートは使えるじゃん!そんな声も上がるかと思います。ですが、大量のグッズに支えられて、今まで猛威を振るってきたデッキも結構多くあるのです。
代表的なものといえば”火の玉サーカス”のズガドーンを主軸とした”小ズガ”と呼ばれているデッキタイプでしょうか。
このデッキは大火力で相手の高耐久のポケモンを一撃で倒して勝負をつけるデッキです。トラッシュした炎エネルギーを”炎の結晶”や”エネルギー回収”などで回収しながら手札に溜め、相手のバトル場のポケモンを粉砕します。デッキ内容を見ると、多くの場合オドリドリGXやジラーチなどがバックアップを行い要求札を集め、相手のGX、V、VMAXのポケモンを倒していくのですが、採用されるサポートは”溶接工”のみに絞られているケースが多く、他はほとんどグッズです。
ゆえにクワガノンVがわざを使えるところまでしっかりと準備ができると、あとはしばらく上のわざ”パラライズボルト”を撃っているだけで、エネルギーの回収を制限して、攻撃手段を封殺することができます。
今までの環境ではズガドーンに対しては、ハンドを減らすリセットスタンプやマリィなど撃って事故を待つ、あるいはデッキ相性の良いLOデッキなどを使う、などしか無く決定的な有効打はあまりなかったのですが、このクワガノンVはかなり相手のデッキに刺さるカードであると言えます。
僕はクワガノンVに関しては通常の通り大会が開催されているならば、大きく環境が動くカードであったと確信しています。
3. デッキ作成の経緯
長々と前置きをしましたが、今回は二つほどデッキ案を作りました。
対戦の対象となるデッキは主に
・リザードンV、VMAX、レシリザをはじめとする大火力大型の炎デッキ
・小ズガ(これは先述の通り圧倒的な有利マッチです)
・ピカチュウ&ゼクロムGXをメインにした”ピカゼク”
・アルセウス&ディアルガ&パルキアGX +ザシアンVの”三神ザシアン”
・想定されるクワガノンVによるミラーマッチ
以上の対象にまず勝ちを取ること。
それに加えて、現在僕自身が好んで使用しているドラパルトVMAXのデッキに勝つこと。合わせて合計6つのデッキタイプと渡り合うことを目標に構築を作りました。
なお現在”環境”というものがなく、「決まった型」のようなものがぼんやりしていて見えにくい現状ですので、内容の新しいドラパルトVMAXのデッキタイプは一番最新の公式戦である”スペシャルリーグ銀座”で使われた、優勝のヨネダタクヤ選手のデッキ、準優勝のイトウシンタロウ選手のデッキレシピを参考に対策をとることとします。
ヨネダタクヤ選手のデッキ
イトウシンタロウ選手のデッキ
【課題1】火力で押し切られてしまうパターンをどうするか?
基本的には普通に何もせずに戦うとデッキパワーと単純な火力に押し切られ、小ズガ以外には負けてしまいます。こちらがちまちまとグッズロックを仕掛ける前に相手にバトル場のポケモンを取られて、テンポよく押し切られてしまう負け方です。
クワガノンVをメインとして採用する場合、何よりもまずこちらが相手の準備よりも先にグッズロックを仕掛ける、準備をする時間を作る、といった動作が必要になっていきます。
【課題2】どういう勝ち筋を作るか?
クワガノンVは先述の通りややもすると火力不足の感じはある、という話をしました。決して低いわけではないですが現在のカードプールでは一撃で粉砕することができない相手は多数存在します。
そこで、単純にサイドを取りきって勝つという条件以外にも特殊勝利という勝ち筋などを考慮することにします。特にクワガノンVはグッズの使用を封じ込めるため、相手の山札を無くす、場のポケモンをなくして勝つなど、特殊勝利の条件は十分考慮できると思いました。つまりこちらの火力不足をあえて考えず、違う勝ち筋を模索するという方向を考えてもいいということです。
また単純にサイドを取りきるプランにしても、どこかでダメージを乗せて番を返すターン、エネルギーを貼るだけで攻撃ができないターンなどが出てくる可能性があるのでどうやってダメージを乗せていくか、どうやってダメージ計算を立てるのか、と言ったダメージラインの計算やそれに合わせたゲームプランは大事になっていくと思いました。
これらの課題をクリアするようにクワガノンVには相方としてサポートするポケモンとそれらを組み合わせた勝ち筋を追うための構築を研究しました。
まだ発表されて間もないため、考察不足なところもあるかと思いますが一つと読み物として楽しんでいただければ嬉しいです。
4. デッキ構築①
まず「使用感がとても面白いな」と思ったデッキから紹介します。
構築はこちらです。
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