今日からムゲンダイナVMAXを使いたい。
1. はじめに
こんにちは!おもちです。
今日はムゲンゾーンの収録カード公開日ですね!!強いカードも豊富で大変ワクワクするカードリストだと思いました。僕自身楽しそうなカードが多くてこれからのポケモンカードがどうなるのか、本当に楽しみです!
さて今日は発表されたばかりのムゲンダイナV、ムゲンダイナVMAXを使って新しいデッキを作ってみたので「今日からさっそくムゲンダイナVMAXを使いたい!」という人向けに紹介していこうかなと思います。
2. 考察
ムゲンダイナV、ムゲンダイナVMAXは今から2週間ほど前にカードの内容が公開され、話題となっていました。僕自身これらのカードには大変魅力を感じて色々と考察をしていました。
またそのムゲンダイナVやムゲンダイナVMAXをサポートするような悪タイプのカードもたくさん発表されていて、特に
ネズや
クロバットVや
ハイド悪エネルギー
などなど、少なくとも既存のものとはまた一味も二味も違う楽しいカードがたくさん登場しています。
今回はこれらのカードの採用を検討しつつ、クロバットVによる強化が予想される
・アルセウス&ディアルガ&パルキアGX+ザシアンVの通称”三神ザシアン”
・ピカチュウ&ゼクロムGXを主軸とした通称”ピカゼク”
の2つに、まずはまとを絞って勝つことを目標にデッキを構成することにしました。これらのデッキタイプは長く猛威を振るってきましたが、これからも継続して強化されていくことが予想されますので(そもそもシンプルにデッキパワーが高いです…)、勝てなければどうしようもないとまでは言いませんが、使用頻度や人気から言っても少なくとも公式大会では当たる可能性のあるデッキタイプです。対戦相手として予想するなら十分なデッキでしょう。
ムゲンダイナVMAXはその特性の都合上、悪タイプ一本でシンプルに構成していく方がパワーが高く、相手の行動に合わせて対応するデッキというよりは自身のポテンシャルを相手に押し付けるという方が強いと僕は判断しています。そのため、やりたいこと最優先に行動していき、余った枠で何らかのギミックを仕込む方が面白くなりそうだと思いましたので、そのようなイメージのデッキ構築を紹介していきます。
それでは早速デッキ構築から見ていきましょう。
3. デッキ構築
2章での構想を踏まえた上で、作成した構築はこちらです。
ムゲンダイナVMAXの特性とクロバットVのそれぞれの特性を活かしてよりシンプルな形と、2ターン目から純粋なHP340と200~280のダメージを相手に押し付けることを目標として行動をする構築です。
「とにかくまずポケモンを広げる。そして攻撃する」
ということを第一目標に、扱いやすいくてわかりやすい構築に組み上げてみました。
後攻になってしまった場合の選択肢として何らかの逆転手段がないといけないなと思い、ニューラの”こっそりこわす”、ブラッキー&ダークライGXのGXわざ”デッドムーンGX”を視野に入れて相手の行動を阻害することを考えて採用をしています。ムゲンダイナVMAXの起動自体に時間はかからないので、まず1ターン目をどうするべきか?を念頭に、初動を重要視して採用を作っていって、立ち上がってしまえばあとは攻撃するだけなので下手な小細工はかけていません。”三神ザシアン”も”ピカゼク”もほとんどの場合で相手にパワーを押し付けて勝つことが多いので、ムゲンダイナVMAXのこのデッキにおいても「弱点を突かれたらどうするん?」という話は一旦横に置いておきます。全部のデッキに勝つのは無茶がありますので。メタが周り、弱点を突いてやろう!という話が出たところで、じゃあそれならば、と採用を変えていけばいいと思います。
もともとネズを4枚採用していたのですが、このネズというカードの使用感は「純粋な悪タイプのみ」という条件において、ポケモンもエネルギーも縦に引いていけば揃えることができてしまうため、僕はあまり強みを感じませんでした。雷タイプにおけるデンジのようなポジションで、デンジよりも器用な感じではなかったと認識しています。というか僕があまりうまく使いこなすことができず、単純に”博士の研究”を使用していっぱい引き、クロバットVの特性”ナイトアセット”を使用してさらにいっぱい引く、というこの繰り返しで要求札は意外と揃いやすいなぁという印象がありましたので採用を見送ることとなりました。
そこで、博士の研究とクロバットVの特性”ナイトアセット”でしっかり引くことを目指して4枚ずつの採用し、同時にハンドを減らして”ナイトアセット”で1枚でも多く引くことと、何らかの要求を満たせることを視野にスマホロトムを3枚採用しています。手札に欲しいものを選んで固定ができ、かつスマホロトムを使用するとハンドが1枚減って”ナイトアセット”で引ける枚数が1枚増えることになるので、おもしろいなぁと思い採用に踏み切りました。ポケギアやスーパーボール、あるいはエネくじといったものの役割をクロバットVの”ナイトアセット”と合わせて擬似的に再現するギミックです。
クロバットVの特性”ナイトアセット”は強力ですが手札が消費できていないと、あまりその恩恵を受けることができません。よってどんどんカードを使っていけることが大事になっていくので、不要なポケモンを戻して必要なポケモンを持ってくることのできるポケモン通信を厚めにし、それに加えてダークライ♢で手札からエネルギーを場に持っていく動作もできるようにしています。
今回は採用していませんが、純粋な縦引きの性能としては”エリカのおもてなし”や”ホミカ”、あるいは”シロナ&カトレア”なども検討できるところかなと思います。ホミカに関してはここでは”ポケモン通信”を多投している関係上、山札にポケモンを戻してしまうので採用を見送っています。
ダメージ計算では最大火力が純粋に270とやや低めですが、「展開する」ということと「火力をさらに伸ばす」ことの両立が難しかったので、発想を変えて展開してダメージが届かないところに、後から逆転するプランを作るということを考えてアクジキングを採用しました。こちらから一撃で沈めることはあえて狙わず、ムゲンダイナVMAXが持ち前の高いHPで耐え抜いてエネルギーを盤面に残してから、奇襲的にアクジキングの”レッドバイキングで”サイドを一気に進めることで逆転することを視野に入れています。そのギミックと相手のテンポ遅らせるニューラが採用を検討できたため、ニューラとマニューラGXのラインを加えて、今の形に整えています。
4. 採用カード解説
ここでは採用カードの解説を行います。
まず大前提としてイベルタルGXの”デスカウントGX”を使っていくプランは抜けています。色々考えた結果、”オルタージェネシスGX”に合わせてイベルタルGXの”デスカウントGX”を撃ちこめるように作ったとしても、返しのターンのザシアンVであっさり倒されてしまう、などそもそもイベルタルGXにHPがそこまで高くなく、かなり強力ではあるが、メインとして添えることにピーキーだなという思いが少しあったこと。またGXわざ以外での有用性があまり高くなくそちらよりも攻撃にも向いていて耐久力も見込めるブラッキー&ダークライGXを採用したこと。イベルタルGXの型にするならマニューラGX自体は少し雑みであり、ニューラ、マニューラGXのラインを採用したかったのでそちらを軸にしたことなどが理由として挙げられます。
もちろん選択肢は多い方がいいので、スマホロトムを1枚抜いてイベルタルGXを採用するとそのプランも取れるため、まず上から叩いて倒すことに加えて別のアプローチとして頭に入れておくというのはアリだと思っています。長くなりましたが、有用性は十分わかっているのですが、一旦シンプルに勝つ方法を考えて抜いていることをご理解ください。
それでは採用カードの解説です。
ムゲンダイナVMAX - 3
特性の"ムゲンゾーン"が強力な今弾の目玉カード。火力も優秀ではあるが、採用に幅が取れなくなるので、いい調整をされたカードだなぁと思います。おそらく特性の「8匹になり〜」の8は∞の記号を意識しているのかなと勝手に思っています。悪エネルギーと無色エネルギー1枚で”ドレッドエンド”を撃ててしまうので、エネルギーを別のものに変えたり、カウンターゲインを採用するのはアリかなと思います。ですがほとんどの場合でムゲンダイナ側が先行していくことの方が多いので、あまりカウンターゲインは効果が期待できないようにも思って採用していません。
ムゲンダイナV - 3
絵柄のかっこいい進化前です。
ムゲンダイナVのわざはほとんど使用しませんが、”パワーアクセル”は別に弱いわざではなく、ヤミラミVへとつなげたり、ベンチのムゲンダイナVを育てたりと器用なわざだと思います。相手のデッキの展開スピードがあまり早くない、と判断した場合は普通に”パワーアクセル”から攻撃していくことはあります。
”ダイマックスほう”は奇襲的な側面が強く、イマイチ火力に伸び悩みがあるなぁという印象なのであまり使用しません。できる限りVMAXに進化させることを目指します。
ブラッキー&ダークライGX - 1
最初はGXを並べることに抵抗があり”グレートキャッチャー”で負け筋じゃん!と思っていたんですが、そもそもムゲンダイナってクロバットVをたくさん並べてしまうのでクロバットVがボスの指令であっさり取られて、負ける展開が多く、いっそ気にせず並べた方が良さそうな感がありました。またGXわざの”デッドムーンGX”はとても優秀で、こちらがVMAXであるがゆえになんとか進化させなければならない→1ターン隙を与える、ということになってしまうので、そこを補って相手のテンポを遅らせることができるわざとして、デッドムーンGXから入るのはそこまで悪くはありません。対戦が長引けば長引くほどエネルギーが盤面にたまり、GXわざの追加効果を狙って一番最後のフィニッシャーとしても活躍してくれるポケモンなので、後半に取っておくこともでき。僕はものすごく気に入っています。
GX、V、VMAXと満遍なくアタッカーを採用することでザマゼンタVやジュナイパー、タチフサグマなど、強力な特性を持つポケモンによる相手のメタに対してうまく対処するという狙いもあります。
マニューラGX - 2
シャドーコネクションを使用したデッキギミックを担当するポケモンです。しばしば「負け筋」とか言われていますが、現状の”ボスの指令”のある現在の環境ではクロバットVのHP180の方がよっぽど負け筋なので、もう気にせず置いていいと思います。順当にムゲンダイナにエネルギーがつく場合はそもそも立てずにニューラだけ置いておく、ということもしばしばあり、後半で入れ替えたいときやクチナシを使いたい時だけ立ち上げたりします。
かなり置く時には慎重さを要求されるポケモンです。
”こっそりこわす”のニューラ - 3
説明文に”ツメで タマゴに 穴を 開けて 中味を すする。 ブリーダーに 憎まれ 駆除 されることもある。”なんてものすごい怖いこと書いてあるのですが、”こっそりこわす”ってそういう意味なんでしょうか。怖い。そんなわざが優秀で後攻からしっかりと相手に干渉できるカードなのでマニューラGXの進化前としてはこのカードにすることにします。
クロバットV - 4
みんな言ってると思いますが今回の弾で多分一番価格が高騰する汎用性の高いカードです。とにかくデデンネGX、ワタシラガVに並び、どのデッキにも採用する可能性があるカードです。個人的にはデデンネGXと合わせて使うことのできるデッキが強くそれゆえに先述した”三神ザシアン”、”ピカゼク”のデッキに入ってしっかりと仕事をし、後攻の1ターン目からわざを撃たせる要因になっていると思います。
本デッキではとにかく展開することが火力アップに繋がるため、4枚の採用とします。4枚あっても3枚しか使わないというパターンがほとんどなのであまり惜しまず切っていきましょう。
ヤミラミV - 1
サブプランとして2撃で倒していくことを目指していくためのポケモンです。わざマッドネイルは相手に対して、40ダメージ分置くことができれば250ダメージを出すことができるので、40 + 250 =290となりほぼタッグチームGXのポケモンを倒すことができます。後攻からムゲンダイナVが”パワーアクセル”を撃ち30ダメージを載せつつヤミラミVにエネルギーを加速、そこにジグザグマの特性で10ダメージを乗せて40ダメージを作り、次のターンで倒しにいくことを目指します。
またブラッキー&ダークライGXの攻撃とも相性がよく、60ダメージをベンチのタッグチームのポケモンに乗せておけばほぼ確実に次のターンに一撃で相手を処理することができます。
ヤミラミV本体のHPがあまり高くないため、返しのターンでやられてしまうことも多くあくまでサブプランとして考えます。ただ火力が圧倒的なので、アタッカーとしては大変優秀なポケモンだと思います。
ガラルジグザグマ - 2
ベンチに出したら置物になってしまうため、採用を迷いましたし、本デッキではイベルタルGXを採用していないため、いらないかなとも思ったのですが、要求値として280ダメージを出せることと出せないことでは話が違い、なんだかんだと1点が必要な場面は増えている気がするので2枚採用しています。先述したヤミラミVの火力を上げるのにも使えますのでいいかなと思って採用です。
手札に重なった場合は1匹トラッシュに送っておき、ダメカンの乗ったムゲンダイナVMAXと入れ替えてやると良いです。サイドを1枚取られてしまいますが、その分ムゲンダイナVMAXが取られてサイド3枚を失うという状況は防ぐことができます。
アクジキング - 1
このデッキはツールスクラッパーを採用しておらず、かつしっかり2ターン目で280ないし、240ほどの火力がムゲンダイナVMAXで出せるのか?というのが疑問だったので、そこから着想がスタートして採用に至ったカードです。
これはそもそも無理にワンパンで沈める必要がなく別のアプローチから2回目の攻撃でサイドを多くとればいいじゃない、という発想から採用しています。
「ムゲンダイナVMAXが場に残ればエネルギーを2枚盤面に残すことができる」
→ムゲンダイナVMAXはHPが高く、ベンチを狙うor2回の攻撃で倒そうとしてくる
→盤面にエネルギーがたまる
→エネルギーが自由に付け替えれるならばエネルギー重めのポケモンで後半仕掛けることができる
という発想です。つまり「エネルギーを場に残しながら、継戦できる」ということです。ここにマニューラGX型の強みがあります。
ムゲンダイナVMAXでわざを当て、攻撃がうまくいかなかったようにみせ、中盤〜後半でアクジキングの1枚サイドを多くとる、という別の勝ち筋を作っています。初見の相手にめっぽう強く、あまりケアされないポケモンなのでクチナシなどと合わせて使ってあげると奇襲になっていいと思います。
博士の研究 - 4
ソード&シールドの環境に代表される絶対的なドローソースです。捨てることがデメリットではなく、むしろ捨てることを大前提として複数枚カードの採用を増やし、ガンガン山札を引くことで展開が早くなります。サポート権をネズにさき、クロバットVでドロー、という考えではなく、むしろ引いてくることでクロバットVにタッチすることを目標としています。
迷ったとしても最初の1〜2ターン目に博士の研究がきたら、まず博士の研究から入ることを考えるのがオススメです。そこからどうするかを考える方がデッキの選択肢も絞れますし、いい感じに回転していくかと思います。
スマホロトム
構築のところでも説明していますが、僕個人としては非常に感触のいいカードです。クロバットで引きにいく際に何をトップにするかをコントロールすることで、擬似的にポケギアやエネくじ、あるいはスーパーボールのような働きをさせることができます。”ナイトアセット”を使う際には手札をできるだけ消費していきたいので、何らかの方法で手札を使いたいなぁと思い、採用に踏み切りました。とても悪くはないのでオススメできますが、3枚は余分な時も少なくないので、2枚採用とかでもいいと思います。
クチナシ
ダメージの解消手段および相手の予測を狂わせるギミックカードです。ポケモンカードの裁定では、ムゲンダイナVMAXをこのカードを使ってトラッシュのポケモンと入れ替えた場合、ムゲンダイナVMAXの特性が消え、特性の解除が優先的に処理されて、まずはベンチのポケモンを8体から5体にするところから、処理が始まります。
これを応用すると、
ダメカンの乗ったムゲンダイナVMAXをベンチに下げる
↓
トラッシュのポケモンとクチナシで入れ替える
↓
特性が消えるのが先なので、ダメカンの乗ったムゲンダイナVMAXをそのままベンチからトラッシュに送る選択ができる
というコンボが完成します。この時気絶するようなポケモンを選んでも、気絶処理よりも特性が解除されたことによるトラッシュが先に来るため、実質的にサイドを取られることなくダメージの乗ったムゲンダイナVMAXを退場させることができます。やってみるとわかるのですがベンチをあけることによって次のアタッカーや、クロバットVを広げる役を担えるため、あまりベンチ3枚のトラッシュは痛手ではないです。マニューラGXのエネルギー移動を含めてかなり効果的に立ち回れますし、何より、アクジキングをトラッシュ送っておくなど後半に奇襲をかけたりすることができます。
回収ネット
バトル場から退場させる、ダークライ♢の特性を2回使う、ポケモン通信があるときに戻すポケモンをハンドに作ってベンチをあける、ジグザグマの特性を2回使う、など痒いところに手が届くカードです。「とりあえずベンチに展開しておく」という選択肢をよく取るムゲンダイナVMAXのデッキにおいては相性の良いカードかなと思います。
ハイド悪エネルギー
最初は4枚、調整していく中で3枚、最終的に2枚、と採用がどんどん減っていったカードです。今のところ2枚が一番良い塩梅で、3枚だとどうしてもマニューラ
GXの特性で動かすことのできないエネルギーが増えてギミックが成立しないことが多かったです。またムゲンダイナは逃げる選択をすることが少なく、バトル場から引かせたいタイミングはマヒやこんらんなどの状態異常にかかっているときでした。その場合はどちらかといえばポケモン入れ替えが欲しいため、少しポケモン入れ替えに枠を割いてハイド悪エネルギーが少なめになっています。
5. プレイング
まず第一の選択肢としてムゲンダイナVMAXを立てることと、ムゲンダイナVMAXが攻撃を始めるには2ターンかかることを念頭に置かなければなりません。
逆に言えば2ターン目には高火力で攻撃できることを意味しますが、次のムゲンゾーン環境ではさらにゲームスピードが上がり”三神ザシアン”も”ピカゼク”も後攻の1ターン目、もしくは先攻の2ターン目には仕掛けてくるようになることが予想されます。
そこを踏まえていくと3ターン目を作ること、もしくは2ターン目には追いつくこと、というのはデッキを作る課題としてウエイトが大きいと思うのです。先攻を取れた場合これはクロバットVの恩恵もありさほど難しくはありません。問題は後攻を取ってしまった場合です。
後攻を取ってしまった場合は
ニューラの”こっそりこわす”あるいはブラッキー&ダークライGXの”デッドムーンGX”で行動を阻害することなどを念頭に置きます。相手のデッキによりますが、三神ザシアンにはどちらか、ピカゼクにはなるべく”デッドムーンGX”から入るようにするのがオススメです。もちろん”パワーアクセル”でベンチにも1体ムゲンダイナVを展開してエネルギーを付ける選択肢もあります。特にピカゼクはデッキの中でトレーナーズ(特にクイックボール)に頼って序盤の展開を作っていくデッキなので、後攻1ターン目の”デッドムーンGX”は高確率で相手からターンをもらうことができます。ですので、後攻の1ターン目からできるだけ山を掘り進めた上での”デッドムーンGX”はかなり効果的だと考えます。2ターン目の要求はブラッキー&ダークライGXを逃す、マニューラGXを立ち上げる、ムゲンダイナVMAXを立ち上げる、エネルギーを加速する、となかなかハードです。必要があればそのままブラッキー&ダークライGXで攻撃しにいく選択をしてください。ブラッキー&ダークライGXのわざ”ブラックランス”は相手のポケモンに150、ベンチのGXポケモンに60と中火力なわざですが、この次のターンにブラッキー&ダークライGXが生き残ると、アクジキングのわざ”レッドバイキング”が120ダメージとなるので
150+120=270
となりHP 270のタッグチームGXを倒してサイドを4枚取るプランが現実的になっていきます。ジグザグマ込みで考えると280HPまで視野に入れることができるため、これは”三神”まで視野に入る攻撃となります。その点を考えると、こちらのサイドプランは4→2の進行を作ることができる、と考えることができるため、一見うまくいってなさそうに見えても他の勝ち筋と捉えることができます。
ここで問題となってくるのがエネルギーの加速手段と方法です。ブラッキー&ダークライGXのGXわざでターンが返ってくるならば、こちらは3ターン目まで突入できるため逃すことも含めて、要求は満たしやすいのでほぼムゲンダイナVMAXでの攻撃を仕掛けることができます。それ以外の場合はマニューラGXとダークライ♢のギミックを使って、より展開を早めることを狙いましょう。
目標行動としては
【序盤】
①できるだけニューラ、ムゲンダイナVを立てながらハンドを減らしてクロバットV、博士の研究を使用して山を消費する
②状況に応じて、ムゲンダイナV、ニューラ、ブラッキー&ダークライGXのわざを使用する
③ムゲンダイナVMAX、マニューラGX、バトル場とベンチのポケモンを入れかえて攻撃を仕掛ける
【中盤】
①ムゲンダイナVMAXで相手のバトル場のポケモンへの一撃を狙う(一撃で仕留めれない場合、終盤④のプランを頭に入れること)
②ダークライ♢、マニューラGXによる盤面のエネルギー集めを行う
③エネルギーを確実に引く
【終盤】
①クチナシのギミックによるムゲンダイナVMAXをトラッシュに送り、ベンチを減らして負け筋を削る
②クチナシのギミックによるダメージを負ったムゲンダイナVMAXからエネルギーをトラッシュの非V非GXポケモンと入れ替えて、取られるサイドを1枚に止める
③ボスの指令を使用して相手のポケモンを取り、サイドを進める
④アクジキングによってダメージを負ったポケモンに奇襲を仕掛け、サイドを多く取る。または非GXを倒してサイドを2枚取る。
カードの解説でも書いていますが、サブプランとしてのダメージ計算に
ムゲンダイナVの”パワーアクセル”30 + ジグザグマの特性”かんしゃくヘッド” 10 = 40
ヤミラミVの”マッドネイル” 10 + 4×60 = 250
なので 40 + 250 = 290
というのがあり、これはほぼタッグチームGXを一撃で処理できる火力になっていますので、うまく展開できなかった場合はこれで相手を処理していきます。
ブラッキー&ダークライGXの”ブラックランス”で序盤に攻撃していく展開になってしまった時にも単純火力が高いため非常に高い汎用性を有しています。ムゲンダイナVMAXをエネルギータンクとしておき、状況に応じてエネルギーを付け替えて”ヤミラミV”を起動していくイメージです。
ポイントはとにかく盤面のエネルギーを失わないこと。盤面にエネルギーさえあれば即座に体勢を立て直せるのがマニューラ型の強みです。マニューラを狙われたところでこちらはアタッカーが無傷で残るので問題なく、かつ、マニューラが残れば器用に動き回れる、という強みがあります。相手にその2択を押し付けつつ高火力を出して倒し続ける狙いです。
思い切りをよくしてカードを使っていきましょう!!
6. 終わりに
ここまでお読みいただきありがとうございました。
本記事はこれからどんどん加筆をしていきおおよそ1万字以上を目指して執筆していきます。取り急ぎ構築とプレイングから先に書いておりますが、ここから情報量が増えていきますので、ご理解いただければと思います。
ムゲンダイナVMAXのデッキはまだ世に出回っておらず、皆さん考えているところだと思います。一旦僕はこの構築で戦ってみたいなと思います、という雛型としてデッキリストを公開いたしました。
このデッキがどなたかの参考になっていたら嬉しく思います。
それではまた、次回の記事でお会いしましょう。
おもち
7. 追記(6/5)
ムゲンゾーンの発売を受けてさらに回して実際の対戦会に持っていき改良した形と、対戦会で使われた三神ザシアンのムゲンゾーン環境の形、それ考えたので追記としてご紹介します。
書きたいことは上のところでほぼ全て書きましたし、改良といっても少し調整をかけて解説を書くだけです。もしここまで読んでいただいた方で「気に入った!」と思っていただけた方や、「投げ銭してもええで!」と思っていただけた方がいらっしゃいましたら、購入まで進んでいただけると本当に嬉しいです。
それでは改良と新しいムゲンゾーンで環境で調整したデッキのお話です。
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