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FP1級(学科)合格の鍵は基礎編?応用編重視の戦略リスクについて私なりの考え方!
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FP1級は「沼」と呼ばれることもある試験ですが,自分に合った勉強法を続ければ,独学合格も可能です!
このnoteでは,働きながら2か月でFP1級の学科合格を目指したときの考え方をご紹介します!
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この記事がおすすめな人
●独学での勉強を考えている人
●実際に勉強している人
●勉強法に迷っている人
1. FP試験のこれまで~応用重視がセオリーの時代~
FP1級学科試験のセオリーと言えば,
「応用編(午後)で点数を稼ぐ」
でした。
FP1級は200点中120点で合格です。応用編で点数を稼ぐとは
応用編:70点 / 基礎編:50点
を目安とするということです。
この理由として,応用編は解法がパターン化されており,初出の論点が多い基礎編よりも点数を取りやすいからです。
しかし,近年は応用編でもひねった問題がでるようになり,安定して70点以上を取ることが容易ではなくなってきました。
得点分布が公表されていないので,真偽は不明ですがX(旧Twitter)でのポストを見ると,自己採点を下回ったといった報告もあります。
これまで,応用編は加点(部分点)があると噂されていましたが,最近の試験では一律減点されたのでは?という憶測までたっている状況です。
つまり、これまでの応用編で稼ぐというやり方は通用しなくなってきています。
2.受験決意時に立てた目標~基礎編で合格圏内へ~
この状況を踏まえ,勉強を始めるにあたって目標を考えました。それは,
「基礎編(午前)で合格圏内にもっていく」
というものです。
応用がだめなら基礎で取れば良いじゃない。
そんな単純な考えがなかったとは言いませんが,私が基礎編に力を入れようと考えたのは,応用編が難化したからではありません。
そもそも応用編で点数を稼ぐ戦略にはリスクがあると考えていたからです。
3.応用編重視戦略のリスクとは
応用編で点数を稼ぐ戦略のリスクとは何でしょうか?
私の考えるリスクは次の2つです。
①たった一つのミスで連鎖的に不正解となる
②応用編は配点が公表されていない
順に理由を説明していきますね。
3-1. たった一つのミスで連鎖的に不正解となる
これは主にタックスプランニングと相続の分野で起こります。
一度でも問題を目にした方はわかると思いますが,前の問題の答えを踏まえて解く問題が出題され,ミスすると影響が大きいです。
例)・大問1ー小問複数
・大問2ー小問複数
・大問3-小問複数 ←大問2の答えを使う
つまり,大問2の小問のどこかでミスをすると大問3も全部不正解になります。
実際に私も本番試験で大問2をミスをし,大幅に失点しました。
3-2. 応用編は配点が公表されていない
私はこの点を最もリスクが高いと考えました。
多くの国家試験は合格率にブレがでないよう配慮されていると考えられます。
では,合格率に差が出ないようにするために,皆さんだったらどうしますか?
まず,試験の難易度を調整しますよね。ただ,これは実際に試験をやってみないと答えがでません。
仮にとーっても簡単な問題を出しすぎてしまい,このままでは合格率が爆上がりになってしまいそうという状況になったとします。
さて,どうしましょうか?
私だったら,正答率の低い問題=高得点/正答率の高い問題=低得点とします。これで合格率をぐっと下げることができます。
実際にこんなことをするかはわかりませんが,配点が公表されていないということはつまりそういう調整も可能,ということです。
某人気漫画のセリフを借りると「生殺与奪の権利を他人に与えている」状態ですね。
自分が正解した問題が,正答率が高い問題ばかりだった場合,正解数がそこそこでも落ちる可能性が十分にあるということです。
合格発表までハラハラどきどき・・怖すぎますよね?
これが私が応用編重視戦略をリスクと捉えている理由です。
他の受験生との兼ね合いで落ちる可能性をはらんでいます。
でも,安心してください!
これを回避する戦略があります。
4. 新たな戦略の提案~基礎をだいじに~
4-1. 基礎編のメリット
新たな戦略。それは単純明快で
「基礎編でも得点を稼ぐこと」
です。
基礎編で点数とれたら応用編に余裕が生まれるのは当たり前でしょ・・・
とかそんな話ではないのです。基礎編の最大のメリットは
「基礎編は配点が明確」
であることです。つまり正解数がわかれば基礎編の点数は固まり,調整が入る余地はありません。
なお,私は基礎編で合格圏内に持っていく(70点以上)ことを目標としていましたが,「基礎編でも得点を稼ぐ意識」を持って勉強することでも十分です。
これにより,応用編に重点を置きすぎるということを意識的に避けられます。
具体的な点数としては,60点を目安にすると良いでしょう。
つまり30問正解です。50点から比べてあと5問正解で届きます。
どうでしょうか?ちょっと頑張れば届きそうですよね?
そして,基礎編のメリットはなんとそれだけではありません!
基礎編だけにしかない特徴。それは,
四肢択一!!!
なんと25%の確率であたります。
Xを見ていると「2択まで絞れたんだけど~」という人も多いので,そうなると確率は50%です。
もちろん運に頼るのは禁物ですが,全て記述の応用編よりはあたる確率が高いことは確かです。これにより,試験に対する安心感が増し,取り組みやすくなります。
4-2.基礎編が大事な理由~これまでの受験を踏まえて~
さて,さすがに最後にとんでも理論はアレなので,まじめなことを書きます。
基礎編のメリットは,①配点が明確なこと ②四肢択一であること
ですが,それ以外に大変重要なことがあります。
それは,基礎編はその名のとおり「基礎」であり知識の礎となるものだということです。
私は社会人になってから計7つの試験を受けてきましたが,基礎を固めることが最も重要だと感じています。
知識を広げるには,幹となる「知識の基礎」が必要です。
基礎をしっかり育てることで,枝葉の知識がどんどん紐づいていきます。
実際に私が基礎編を重視して勉強した結果として,応用編のひねった問題や初出の問題に対して基礎知識を生かして対応できました。
これは,計算メインの応用編ではなかなか身に付きづらいです。
また,応用編は分野ごとに出題されますが,基礎編は関連事項がミックスして出されるので,横のつながりを意識しやすいというのもあります。
この点でも,基礎編の勉強は大変重要です。
5. さいごに
長くなりましたが,以上が私が「基礎編(午前)で合格圏内にもっていく」ことを目標とした理由です。
KPIは得点でしたが,基礎編を合格圏内にもっていくということは,すなわち基礎固めを徹底することを意味します。
基礎固めは大変な作業です。
いくつも国家試験を受験しており,ある程度勉強に慣れている私でも相当苦しかったです。
何度も逃げようとしましたし,サボりましたし,応用編しかやらない日もありました。
しかし,知識はやればやるだけ蓄積されます。
何度もやめようと思ったり挫折したりそうになりますが,続けることで確実に前進しています。
皆さんも,諦めずに自分のペースを保って少しずつでも進んでみてください。続けることで必ず結果はついてきます。
努力が実を結ぶ瞬間を信じて、一歩一歩進んでいきましょう。
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