先日出た記事について

※読んでいて楽しいものではないです。該当記事が消える頃に消します(いつ消えるのか分からないですが…)。
※主に夢女子やリスロマンティックの話で、興味がないと分からない単語が出てきます。
※長文です。当方の記事についての補足なので、当方のことばかりを書いています。興味がない場合は本当に何も楽しくないです。

先日受けた集英社オンラインさんの取材について、記事に書かれていないこと、制限時間内に話し切れなかったことが結構あるので、その補足と当方の見解です。
最初のうちはコメントや関連ツイートなど読ませていただいてたのですが、豆腐メンタル故だんだん具合が悪くなってきたので、今は記事を見ることもやめました(賛同や「お幸せに」といったコメントも頂いていたのですが、当方ドのつくネガティブ野郎なのでどうしてもマイナスな意見が心に刺さってしまい…)。
それまでに自分で見掛けたこと、人から聞いたことの範囲でですが、記事のみだと誤解を招いてそうな部分を中心に書き残しておきます。

取材を受けた理由

集英社さんだったからです。次点でお世話になっている方のご紹介だったからです。
記事から察せると思いますが、当方「うちはイタチ」が大好きで、ジャンプ漫画が大好きです。ワンピ全巻実家に、NARUTO全巻うちにあります。もちろんそれ以外も持っています。
頂いたご依頼が集英社オンラインの方からだったので、真っ先に思ったのは「集英社さん…!? いつもお世話になっております!!」でしたし、その次は「私でお力になれることがあれば…!」でした。
もともと個人サイトが主流だった時代から二次創作と共に生きている人間なので、正直あまり目立つような真似はしたくなかった(二次創作を大々的にやるのは不本意)のですが、「お願いします」と言われて受けたい気持ちが勝ちました。なお、お金は頂いておりません。
これがもし「○○ニュースです」とか、「○○新聞です」とかだったらまず受けていないと思います。
そして私はてっきり集英社オンラインのみの掲載だと思ってたので、Yahoo等に流れたのは想定外でした(ここはちゃんと確認しなかった当方の落ち度です)。
集英社オンラインがどんなサイトかは事前に見ていて、コメント欄もなく平和そうというのが第一印象でした。何となくニッチな記事が多く、ターゲットもそういったものが好きな方々なのかなと(だから自分みたいなのに声が掛かったのかと)思いました。ネットに載せる時点で規模も何もないかもしれませんが、そこまで多くの人に見られるような場所に載るのは想定外でした。

リスロマ、Fセク/ロマ、夢女子の話

ざっくり書きますが、
・リスロマ……”両想い”になりたくないセクシュアリティ(相手は二次元・三次元ともに有り得る)
・Fセク/ロマ……性的/恋愛的に惹かれる対象が架空の存在であるセクシュアリティ(架空であれば相手は二次元・三次元ともに有り得る。三次元:実写映画のキャラクターなど)
・夢女子……「夢」創作を好む女性を指す呼称
です(当方専門家ではありませんので、詳細はお調べください)。
当方はリスロマであり、夢女子です。

「二次元キャラと恋をする」のパターンでまず考えられるのが、
①二次元のお相手×三次元の自分(二次元のお相手を三次元の世界に連れてくるタイプ)
②二次元のお相手×二次元の自分(自分が二次元の世界に行くタイプ)
だと思っています。個人的な印象ですが、Fセクの方やお相手をただ一人に決めている方は①が多いイメージです。対して、当方は②です。
①は現実ベースの話なので創作要素はあまりないかと思うのですが、②は二次元特有の考え方が使えるので、
[1] 自分の住む世界はただひとつである(パラレルワールドなし)
[2] 時空の異なる世界が複数あり、二次元化した自分がそれぞれの世界に存在している(パラレルワールドあり)
という概念があると思っていて、当方は[2]です。
さらに、「二次元の自分」というのが
・三次元の自分をある程度そのまま二次元化している(見た目や性格など)
・お相手に合わせたオリジナルキャラとして創作している(いわゆる”夢主”)
など、人によっていろいろなパターンが考えられると思っています。

当方の場合は②かつ[2]で、お相手ごとに夢主を用意して、それに自己投影するタイプです。かなり創作要素が多めです。
パラレルワールドとして考えているので、「Aと恋する自分」と「Bと恋する自分」は別人であり、両立する認識です(記事にもありますが、“乙女ゲーム”のイメージが一番近いです。乙女ゲームの主人公は一人しかいなくても、「Aを選んだ場合のルート」「Bを選んだ場合のルート」はそれぞれ別時空のこととして話が進むため、浮気にはならず両立します。それと同じ考え方です)。記事内で”お相手”として複数キャラの名前が登場していたのはそのためでした。
特に私の場合は一度好きになったキャラに関して冷めることが基本ないので、結果として好きな子が増えています。
「恋する相手が複数いる」というのは現実の世界で考えれば「浮気」や「二股」ですので、お相手がただ一人である方からすると邪道に見えるのは当然と思います。が、根本的に考え方が違うことだけお伝えさせてください。
なお、三次元ではパラレルワールドの考えができない(自分はこの世に一人しかいない)ため、二人以上恋人がいたら普通に浮気とみなします。

ついでなので言うと、当方の考え方が②なので、自分のやったフォトウェディングは正直解釈違いです(三次元の自分を使っているため)。
二次元に行き理想の姿になってお相手と結婚するのが本来したかったことなのですが、どう頑張っても二次元に転生することは出来ないので、現実の自分を使って写真を撮っていただきました。ウェディングドレスに憧れがあったのは二次元の話とは別件で本当なので、それと同時に叶えた形です。
※念のため書いておきますが、“二次元のお相手×三次元の自分”で考えている方々のことを解釈違いとは思っておりません(解釈違いを起こすのは自分にだけです)。他のFセクの方や夢女子の方がお相手とそういった写真を撮られたりお相手のお話をしてたりするのは見ていてとても楽しいですし、素敵だなと常々思っております。
※イタチさんに関して「最推し」「本命」といった表現をすることがありますが、彼の扱いが私の中でちょっと特殊(信者気味)なだけで、基本的にお相手それぞれに優劣や好きな順番はありません。

勝手にキャラと結婚して独占するな、奪うな、同担は?

YahooコメントやTwitterには書いたのですが、「結婚を宣言してキャラを独り占め」といったような意図は本当に全く微塵もございません。大衆に知られている公式のキャラクターそのものと結婚したつもりは毛頭なく、あくまで私の脳内にのみ住んでいるキャラと私の脳内で結婚しただけで、それにより現実に何かが反映されることは一切ありません。
「○○はこんな奴と結婚しない!そんなキャラじゃない!」といったコメントを見ましたが本当にその通りであり、私が「○○と結婚した」と言ったところで現実世界の○○に全く影響はありません。私個人の強めの幻覚です。気を悪くされた同担の方、本当に申し訳ごさいません。
言うなれば「同人誌」と同じようなものです。あるオタクの作った同人誌にキャラAが出ていたとして、Aが同人誌の中で何をやろうとも、本編に出てくる本物のAには全く影響がありません。それと同じです。
記事タイトルが「2次元キャラと“結婚”した」となっていますが、それは私の脳内での話で、法律や公的な書類で世の中に認められるものではございません。
現実の「結婚」には双方の合意が必要なことも理解していて、当然のことだと考えております。二次元キャラと意思の疎通は出来ませんので、お相手の合意を得ることは不可能です。そのため私の言う「結婚」はすべて脳内でのことであり、世には認められず、扱いは同人誌と同等で、二次創作です。
ただ、だからと言って生半可な気持ちで「結婚」と言っているわけではありません。この件は後述します。
※当方が”同人誌”という例えを出したところ、「その程度の気持ちで結婚なんかするな」という意見が出たそうです。”同人誌”は「物事の考え方」の例えに使ったつもりだったのですが、うまく伝わらなかったようでした。愛の重さとか気持ちの大きさとかそういう話ではなく、「現実で客観的に見たとき、私がやっていることはいわゆる”同人活動”と呼ばれるものである」ことを伝えたかったです。ついでに同人誌を作ったことのある身として一応一言添えておきたいのですが、同人誌というものは相当な愛と熱量がないと出来上がりません。結婚とは違う種類の熱かもしれないですが、「その程度の気持ちで」と表現されるのはいささか不満です。
※漫画などのキャラクターに勝手に(原作者の許可なく)恋をして夢を見ている身として、自分がやっていることが”同人活動”や”二次創作”であるという自覚は大事なものだと思っています。原作者がいなければ、そのキャラクター、世界観、ストーリーは生まれなかったものです。それらを”勝手に借りている”という自覚と原作へのリスペクトは絶対に必要なものと考えています。「本気の恋であること」と、「自分のやっていることがいわゆる”同人活動”や”二次創作”であること」は全く別の話です。”同人誌”という例えに対して「こっちは本気の恋なんだけど?」と憤慨してる方は、この部分を混同されている印象でした。

最後に同担についてですが、当方個人としては同担拒否どころか同担大歓迎であり、どちらかと言うと同担拒否に理解がない人間です。
好きな人を好きな人はライバルであるという考え方や、好きな人のグッズを他人が持っているのが嫌だ、など理屈はわかっております。ただ相手が大衆に知られるキャラやアイドルである以上は必ず同担が存在するので、それを拒否していたらキリがないのでは……と思ってしまうのと、私は前述通りパラレルワールドで考える派なので、ファンの数だけお相手がいる=そもそも”ライバル”というのが存在しえないな……と思ってしまいます。
人によって考え方が違うのは当然のことなので、同担拒否という考えは理解できずとも尊重しておりますし、同担拒否の方でも私と仲良くしていただけるのならありがたいです。実際10年来の友達に同担拒否の子がいるのですが、考えに芯があってまっすぐで、尊敬しています。

著作権の話

いくつかコメントで見掛け、当方も気になっているのですが、取材では事前に「ぜひお相手との写真を」と伝えられており、そのため当日ぬいぐるみやフィギュアを持ち込みました。フォトウェディングでも事前の打ち合わせで持ち込むことは確認済みです。
同人誌などと同じ扱い(著作権的にはアウトだが、ファン活動とみなされる範囲で実質許されている。お咎めが来たら取り下げる)なのだと解釈しています。特に今回取材で一番話題に出していたのがイタチさんであり、一番迷惑を被るのもこの人だと思っているのですが、その上で依頼元が"集英社"さんだったので……。

二次キャラのこと、実はそんなに好きじゃないのでは(自分が目立つために利用したのでは)、愛がなさそう、軽そう

正直見掛けた中でこれが一番腹立ちました。
私の普段を知ってる人からそう言われるなら仕方ないですが、全然知らない全く話したこともない方が、私の何を知ってて、何を根拠にそんなことを言うのだろうと思いました。まず私がソロウェディングをするような人間である時点で察していただきたいです。「結婚」は添い遂げたいくらい好きだからするもの、したいものだと思っていたのですが違うのでしょうか……。
私に「愛がなさそう」と言った方、もしご自分に”結婚したいくらい大好きな人”がいるのであれば、何にも事情を知らない私から同じように「愛がなさそう」と言われたときどう思うのか、今一度よくお考え下さい。
確かに記事には当方が熱心にお相手について語るパートがなかったかもしれません。が、記事の初めに「自身のセクシュアリティについて明かしてくれた」とある通り、あの記事はセクシュアリティの話がメインであり、当方の惚気やキモオタエピソード披露をする場ではありません。
当日初めてお会いした(それもオタクとしてお世話になりまくっている出版社の)方に、聞かれてもないのに「学生時代は[者の書]と[皆の書]を常に持ち歩き、いつでも見れるようにしていた」とか、「私はいつか死ぬので、いつまでもお相手と一緒にいられるわけじゃないんだと悲しくなり夜中に泣くことがある」とか、「毎晩寝る前にはおやすみのキスをしている」とか、そういったことを話そうとは思いませんでした。
インタビューも時間に限りがありましたし、向こうは「どうして二次元キャラと結婚したいと思ったのか」「リスロマンティックとはどんなものなのか」といった内容を中心に求めていて、そちらを優先して聞いてきたのだと思います。そもそも「二次元キャラが大好きであること」は「ソロウェディングをした」という事実だけで自明なので、「私がいかにキャラを愛しているか」や「お相手との惚気・エピソード」みたいなのはあえて深掘りする必要もなかったのではないかと思います。
グッズを買わない人は愛がないとか、普段そのキャラのことを話さないから愛がないとか、イベントに行かないから愛がないとか、言われ方は色々あるかと思いますが、本人のことや事情も知らず憶測だけでものを言うのは当方は気に食いませんでした。愛の重さなんて目に見えないですし、他人に推し量れるものでも比較できるものでもないと思います。せめてそういうことを言われるなら、当方とよく話す機会のある人であってほしいです。
……と、結構頭にきたので若干煽るような表現になって申し訳ないですが、お相手のことは本当に恋愛的に好きで愛しています。
それこそイタチさんのことは好きになって15年以上経っており、もはやあまりツイートもしないほど落ち着いてしまいましたが、愛しているものは愛しています。

アクセサリーっぽい、写真映えしそうなキャラ…?

すみません、これは人伝いに聞いた話でいまいち意図が分かっていないのですが、多分「流行りのキャラばっかり好きそう」(イナゴっぽい)ということだと思って書きます。
我愛羅やイタチさんについては何とも言えないですが、煉獄さん・安室あたりを見てそういう印象を受けたのかなと思います。インタビューで「好きなキャラは?」と聞かれた際、「集英社のインタビューだから集英社のキャラで固めねば……」という考えが真っ先に思い浮かび、ひとまず大本命イタチさんと初恋の我愛羅は大丈夫だから出そう→話をするならなるべく有名どころが良いのかな、煉獄さんなら分かるはず(普段下の名前呼びなのですごく違和感ありました)→エースさんも皆知ってるだろう……という流れで順に名前を出し、安室に関してはフォトウェディングで一番大きく映ってたこともあり向こうから聞かれました。
さらに「最近好きになったキャラはいる?」という質問をされ、集英社ではないので一瞬ためらったのですが、素直に最近ハマっているゲーム(SV)のペパーの名前を出しました。
どのジャンルでも大衆と好みが似ているらしく、確かに人気どころのキャラを好きになりがちです。でも決して「人気だから」好きになったわけではなく、好きになったのが人気キャラなだけです。冷めることがないので「飽きたから次の流行りに」というわけでもありません。
そしてお相手が私のアクセサリーだなんてとんでもありません……。そんなおこがましいこと恐ろしくて考えたくもないです。現実で隣に並ぶのも解釈違いなのに……(それでも少しでも可愛くいられるよう、化粧や服装や美容には気を付けているつもりです)。

写真では安室が目立つのに、話の中ではイタチが目立つ。集英社のキャラで固めた(前述)と言ってたのに、写真では安室が一番目立つ

とても単純な話なのですが、公式グッズの量と種類が安室は圧倒的に多くて、手持ちのグッズで一番撮影に向いてそうだったのがあの大きなあむぬいでした。
逆にイタチさんのグッズはあまり出ません(ここのところはアニメ20周年で動いてるみたいですが)。最近になってついにねんどろいどが発売されたと思ったら海外限定だったり(取り寄せました)、キャラやジャンルによって発売されるグッズには結構差があります。
特にイタチさんを好きになって一番熱かった頃、私は中学生くらいで、グッズはほとんど買える状況ではありませんでした(そもそも当時グッズ自体あまり出ていなかったと思います)。それに対して安室を好きになったのは社会人になってからで、しかもグッズが次から次へと出てくる状態でした。
撮影に向いている大きなぬいぐるみも安室はすぐ手に入れていたのですが、イタチさんは手持ちのグッズで撮影に向いてそうなものがありませんでした。そのため確かに撮影では安室が一番目立っており、その時の写真を記事に使われたので、結果「安室が目立っている」状態になっています(写真のチョイスは集英社オンラインの方です。当方は選んでおりません)。
また別の理由として、大きなぬいぐるみをたくさん持ち込むと撮影時に移動の邪魔になりスタッフさんに迷惑が掛かるため、フォトウェディングの現場には(一番撮影に良さげな)安室のみ大きなものを持ち込んで、それ以外は小さめのものをわざと選んでいました。
集英社さんの取材を受ける少し前にイタチさんと我愛羅の少し大きめのぬいぐるみが発売されたので、取材時にはそれらを持って行きましたが、フォトウェディングには間に合いませんでした。
長くなりましたが、結論は「安室は撮影当時に大きいぬいぐるみが手持ちに存在していて、それでフォトウェディングをした。その写真が記事に使われたので確かに目立っているように見えるが、特に深い意味はない」でした。大きくて目立つから愛も一番大きい、みたいなことは全然ないです。

二次創作は隠れてやれ論

前述の通り個人サイトが主流だった頃からのオタクなので、その感覚はよく身に染みております。ただ時代と共に環境が変わり、SNSが発展した今では、私がオタクになった当初とはだいぶ公式関係者やファンの感覚が変わってきていると感じています(特に私より若い世代)。
正直な話、特に最近は、「二次創作は隠れてやれ」論はオタクの勝手なエゴなんじゃないかと考えるようになりました。私がオタクになった当初は「二次創作は著作権侵害だから全て隠せ、決して見せるな」みたいに感じていて私もそう考えていたのですが、最近はワンピのように「絵もコスプレもハッシュタグ使ってたくさん流してね」という所や、公式様直々に二次創作ガイドラインを出されている所が結構な数あります。考えをかなりアップデートしないと時代に追い付けなくなりました。
ほかにも、公式関係者で「そこまでOKなんだ……!?」と思った方を今まで何人か見掛けています。声優さんが配信で(”ファンサービス”として)明らかに腐向けっぽい捏造セリフや夢向けのセリフをキャラ本人の声で読み上げたり、収益が発生してそうな二次創作の動画を原作ゲームのクリエイターがTwitterで「いいね!」と言ってたり……。私の中で「それはだめだろ」と思ったのが公式関係者からするとそうでもないらしいことがちょくちょくあって、感覚のズレを感じています。

今回の取材も同じでした。まさか「漫画のキャラと結婚したい」と言っているオタクに、集英社さんから声が掛かるとは思っていませんでした。
「集英社さんもこういう話題に興味があるんだ……」と思ったのと同時に、「こんなことまで"許される"のか……」と思いました(ひとくちに「集英社」と言っても部署がいろいろあると思うので本当の意味で”許された”わけではないと思いますが、それでも「集英社」に変わりはないので)。
少なくとも集英社さんでは、「自社の漫画のキャラと結婚したがるファンの存在を記事にする」にGOサインが出るのだと今回の件で思いました。私のようなファンの存在を快く思っていなければ、そもそも取材の話など舞い込んでこないと思っています(こういうファンの存在が自社のイメージダウンに繋がると考えていたら、コストをかけて記事など作らないと思います。ただ私個人は取材前にオタクとして「大丈夫か?」と思ってて、記事出したら案の定荒れて、「やっぱり大丈夫じゃないじゃん」とは思ってしまいましたけども……。この辺りも多分「感覚のズレ」だと思います)。
私から集英社さんに「イタチさんと結婚したので記事にしてください」とお願いしたのだったら相当とち狂ってる野郎だと思いますが、なので、ここだけは誤解を招いていたら本当に嫌だなと思っています。
あの記事を見ただけでは信じられないかもしれないですが、一応当方は古めの考えのオタクで、「二次創作はそれなりに隠れてやるべき」派であることは主張させてください……。最初にも書いた通り、今回は集英社さんだったからこそ特例で受けました。

非オタクの方からの「きもい」とか「理解できない」とか

当然だと思います。記事にもある通り当方の家族もオタクではなく、この手の話に基本全く理解がありません(仲は良いです)。理解できない相手のことを「気持ち悪い」と感じるのも、ごく普通のことだと思います。

こんなくだらない話をグダグダと記事にしやがって

不快にさせて申し訳ないのですが、きちんとした形でインタビューを受けて記事にしていただく以上は、1行で終わるような適当な回答は出来ませんでした。真面目に聞かれたことに真面目に答えた結果があの記事だったつもりです。

なんか勝手にフェミだのミソジニーだの男vs女だのの図に利用されて燃えている

フォロワー情報で、現場は見に行きました(具合が悪くなる前に撤退しましたが)。ざっくり説明すると、今回の記事で「安室と結婚した私(=女)」が「初音ミクと結婚した近藤さん(=男)」より”重い”と(勝手に)考えられ、それに対して「そんなことないだろ」みたいな批判が出て、両者(主に男女間)で喧嘩になっている……ような感じでした。地獄か?
その”重い”が明確に何のことを言っているのか分かりませんが、お相手への愛や気持ちの程度のことであれば近藤さんに相当失礼だと思いますし(挙式までした近藤さんの愛がそんな適当なものなわけないじゃないですか)、過去にあった「辛いこと」を比較して私の方が辛そうという意味での”重い”なら、休職にまで追い込まれた近藤さんも相当辛かったと思うので私はそうは思いません。何となく大本のツイートは「初音ミクと結婚した人とはちょっと違う……」みたいなニュアンスで私のことを持ち上げてくれてそうな感じだったのですが、私は近藤さんより自分の方が愛が重いとか辛い思いをしたとか思ってないですし、「過去に辛いことがあり今は二次元キャラと恋をしている」点ではもはや全く同じだと思っています。そこに男女での差はありません。
そもそもの話、「安室と結婚した私」「初音ミクと結婚した近藤さん」を比較して何かをしようとすること自体が不毛だと思います。定量的に測ることのできない「愛」を比較することは不可能ですし、勝ち負けが出るものでもないです。というかもうお互いがお互いを叩くためのネタくらいにしか思われてなさそうで、こんなに真面目に突っ込んでても仕方ないなとだんだん馬鹿馬鹿しくなってきました。本当は該当ツイートに私から突撃しようかと思ったのですが、その前に軽く相談したら「SNSで冷静に話ができる人は少ないので、憂那さんが疲れてるなら相手にするのはやめた方がいいと思います」と諭されて納得したので、放置します。当事者二人を挟まず、憶測と勘違いだけで人間はここまで議論ができるんだなと思いました。疲れました。
疲れてたら、フォロワーのフォロワー(つまり私の知り合いではない方)に「安室さんにハムサンド作ってもらいな」と言われました。そうします。

最後に

見ず知らずの人からの誤解やらそこから生まれる悪口やらで心が荒れてたので愚痴のオンパレードみたいになってしまいましたが、取材自体は本当に楽しくて、担当の方も全員とても良い方でした。ここまで私の恋の話に興味を持っていただけて、いろいろと突っ込んだ話をしたのはこれが初めてです(それが“取材”というのもどうなんだと思いますが……)。
ただ誤解をさせてしまった人とちょっと話をさせてもらった際(誤解は解けました)に、「結局ライターの方はどういう意図でこの記事を書いたんだろう」という話になり、今になって考えると「うーん……」と思う部分は正直あります。記事だけ見たら「よく分からん女が自分の推しと結婚したとかほざいてる」と捉えられても仕方ないと思いますし、実際それで誤解されて燃えてるとこがあるので、これって誰宛ての記事なんだろう?ちゃんとセクシュアリティの記事になってるのかな?と……。
一応ちらほら「リスロマンティックという言葉を初めて知った」「私もそうかもしれない」という言葉も聞いてなくはないので、全く意味がなかったというわけじゃなさそうですが、いやでもどっちかというと変な誤解を招いて変な方に燃えてない?と……。
記事はボイスレコーダーで録音した私の音声をベースに書かれており捏造ではないのですが、もう少しインタビューされた以外のことも修正段階で記事に盛り込むべきだったとオタクとして反省しています(多分“二次創作”とか“同人活動”とかの思考が相手方になかったので、特に話題にもされなかった)。
インタビューを受けること自体が人生初で、公開範囲の確認もし損ねたし、公開後はこんな感じだし、仮に次が来ても(どんなにお世話になってる企業さんでも)もう受けることはないなと思いました。やはり二次創作は同人の中で楽しく、デリケートな話は理解のある中でするに限ります。
それでも私のことをよく知ってるリア友やフォロワーさんからは違和感のない記事だったみたいで、「よく分かる」「素敵だった」と言ってもらえて嬉しかったです。ありがとうございました。逆に私を今回の記事で知って不快な気持ちになった方、本当にすみませんでした。
言葉足らずの部分を今からでも追記してもらえるかどうか、一応相談はしてみたのですが、記事公開後に編集するのは難しいとのことでした(そうですよね……)。

文章のみで伝えられることは限られており、こうやって長々と補足を書いてみても、伝えたかったこと全部を伝え切れているとは思っていません。
「同人誌」という表現もそうでしたが、自分が思ったのとは別の意味で解釈されてしまうこともあり、言葉って本当に難しいなと感じています(普段二次創作をやっている自分が一番わかりやすいと思って選んだ言葉が「同人誌」でした。あくまで”客観的に”見た私のお相手との恋って、いわゆる同人活動や二次創作(主にオタクが非公式で・好きでやっている活動)だなと思うので。お相手が動いてるのは私の脳内だけで出来事含めて全部架空ですけど、もちろん私も本気でやっています)。
同様に「乙女ゲーム」も”世界の考え方”の例えに使っただけで、決して「恋をゲーム感覚でやっている」わけではありません。

記事の冒頭で紹介があった近藤さん(集英社さんからは近藤さん経由で私に連絡が回ってきました)は「二次元キャラとの結婚」について積極的に前へ出て発信していきたいと考えていらっしゃる方ですが、私は「自分を理解してもらいたい」とか「活動を広めたい」とかは全然思わず、むしろそういった類のことにかなり消極的で、できれば内内に引きこもっていたいです(家族にすら理解されないですし)。理解されないならされないで全然構わないので、私に構わずほっといてくれというスタンスです。今回は最推しの出版社からのご依頼だったので、特例中の特例で表に出ました。
……なんてことは取材では言えなかったので(ネガティブな記事にはしたくなかったです)、ここにちらっと書き残しておきます。
どんな性別でもセクシュアリティでも、結婚してても独身でも、みんなが生きやすい世界に一刻も早くなってほしいです。記事のコメントで言われてましたが、「これがニュース記事になること自体がそのうちなくなってほしい(こういう考えの人が特別視されない世界になってほしい)」は本当に同感でした。
長くつまらない文章にお付き合いいただき、ありがとうございました。


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