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発達障害者がAPDについて書く『実体験』

どうも

ASDとADHDとAPDの三冠王のユウです。
現在ぼくは障害年金2級をもらいながら就職活動中です。

今回はAPD「聴覚情報処理障害」について話します。
同じAPDの人、APDの疑いがある人が読んでくれると嬉しいし、コメントももらえると嬉しいです。

APDってなんなん?

APDは「聴覚情報処理障害」って書いてありますけど実際は脳の障害です。
聴覚に問題はなく、音はよく聞こえているけど複数の音を聞き分けたり、情報量の多い話を理解することが苦手なことが特徴です。
例:上司の説明が理解できない。隣の人の声が気になって友達の話が入ってこない。

ぼくは検査をした結果、APDでした。ただそれだけでなくADHDの可能性が極めて高く、APDはおそらくADHDの合併症であることがわかりました。
ちなみにAPDを診断された後、別の病院で本当にADHDとASDの診断を受けました。

ぼくのAPDの症状としては聞き分けが苦手。聴覚自体は良好。
複数の音を聞き分けるとなると健常者の平均値より下回ります。
最も酷い症状は複数の会話が重なって聞こえる環境下ではほとんど聞き分けができないって所です。イメージとしては無音ではなく、聞こえているけどモヤがかって聞こえて理解できないって感じです。

聞こえない環境:
居酒屋、邦楽が流れている所、音楽Live、休み時間の教室・職場、スポーツの観戦席、飲食店

加えて周囲の音が気になって集中できない聴覚過敏もあり、子供のキーキー声や声の高い女性の声は物凄く苦手です。

日常生活で困る場面


歩きながら喋る時


物凄く聞き耳立ててる。(それでも聞こえない)
自分以外に3人友達いたら会話諦める。

電車やバスの中


電車はトンネル入ると会話はホントに聞こえん。何故このタイミングで話しかけるんや笑

遊びに行く時に自分含めて3人が限界


ご飯みんなで食べる時、隣と前の席は聞こえる。対角線の人の声聞こえづらくて会話しにくい。だから自分含めて4人以上で遊ぶのに抵抗ある。

声小さい人


聞き直しても聞こえないから適当に相槌打つしかない。すると相手はもう話してくれなくなる。

訛りのある人


普段から他の人より聞こえづらかったり、空耳が多いから音の雰囲気とか言葉の繋がりの雰囲気で返事することが多い。
だから訛り強いとその雰囲気が読み取れずに結構大変

空耳が多い


空耳と勘違い、加えて思い込みも強いから「その紙取って」が「そのワニ取って」に聞こえる。何度聞き直しても思い込み強くてワニにしか聞こえん。するとバカだと思われて「もうええわ」って言われる。

電話


電話で聞き取りづらいことや聞き間違いが結構あります。口の形とかで何話してるのか予想してる部分はある(APDの人なら自然と身についてると思うので)電話だときつい。

マスク


接客業してて、マスクされると本気で内容聞こえない。
特に人の名前は最近予想もしない名前の人が多いから全然聞き取れない。
当然だけど口元も見えないからAPDの人にとってマスク文化は向かい風すぎる。

APDの人との関わり方 〜これされると嬉しい〜

話しかけるときに名前を呼ぶ

APDの人は突然話をされると準備ができていないので理解するのが立ち遅れます。なので名前を読んで意識をあなたに向けさせてから話してくれると嬉しいです。

ゆっくり大きな声で話す

これは難しいんですが、自分は比較的声が小さい、もしくは会話のスピードが速いと自覚がある人はゆっくり、少しボリュームを上げて話してくれると聞き取りやすいです。

指示を出すときは要点をまとめて欲しい

指示を出されるとき、煩雑な指示だと絶対にミスをします。
なので要点をまとめて指示を出したあと、最後に何を指示したのか自分の口から言わせて下さい。指示が4つ以上になるとだいたいどれか抜けてます。
間違いないのはLINEや社内SNSで文章化して指示するのが面倒かもしれませんが間違いないです。

終わりに

というわけでAPDである自分の実体験を書いていきました。
少しでも参考になれば幸いです。
APDだと思う人はもしかしたらADHDの可能性もあります。
APDだと障害者手帳や障害年金といったサポートを受けることができないので、ADHDも可能性として考えられるなら是非病院で検査することをおすすめします。
ぼくはその方法で障害年金2級を認定されました。

ではまた!

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