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はじめて銭湯に行ってみた話


最初はサウナ初体験が目的だった。
サウナも今となってはハマりまくっているが、
その時は思いもよらず銭湯の魅力に取り憑かれてしまい、今は都内の銭湯を開拓中だ。

初めての銭湯体験は近年リノベされたモダンな銭湯だった。

何の予備知識もいれずに行ったため、
はじめて見るカランや動かせないシャワーに戸惑いを隠せない。

え、シャワーみたいに動かせないの?
背中どうやって流すの?

あ、シャンプー忘れた。

どうやらここは備え付けのボディソープやシャンプーがないみたいだ。
仕方ない。お湯で体と髪を洗い、(汚くてすみません)やっとの思いで浴槽に向かう。

その銭湯は、浴槽から洗い場が良く見えた。

体格の良いおばちゃんがシャンプーで泡だった髪を
豪快にワシャワシャーッとすごい勢いで洗い流している。

その後ろ姿を見ながら
この人は普段からせっかちな性格なんだろうなーなどと勝手に想像したりする。


サウナの出入りするタイミングがほぼ同じだった金髪の大学生らしき女の子に対しては
一人で来てるのかな?この子はいつからサウナが好きなんだろう。夜も遅いしご近所さんかな?などと考えていた。


そこで気づいた。
喋ったこともない他人の裸を見ることは温泉でもあるけど、それとは違う。

銭湯には近所の地元の人達がくるから、よりその人の生活の一部を垣間見れる気がする。

それぞれ全く異なる人生を歩んできた人たちが一糸纏わぬ姿で自分と同じ空間にいるのって面白い。

『他人の生活の一部を感じられる』

これが、私が銭湯に惹きつけられた一番の理由かな。

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