子育ての結果発表は突然に

息子達の心配事を母にこぼすと必ず
「大丈夫よ、男の子なんだから」
と言われてきた。
私の愚痴がめんどくさいから、そう言ってかわしてるんだろうなと思っていた。
でも最近、「あいつら、大丈夫かもしれない」
と思うことが多くなってきた。

昨日、突然長男がラインでポンと送ってきた写真
「店長」
と肩書がある名刺
「3月から新店舗を任されます」
とコメントしてあった。
今までの苦労が報われる瞬間て、こんな?
飛び上がりたいほど嬉しくて、お母さん泣きそうです。
それをラインでどう表現したらいいのか。
ハートの連打なのか?(キモッといわれる)

とりあえず、さりげなく次男に転送する。
休職中の次男の刺激になればいいと思いつつ
「にーちゃん大丈夫なのかな」
と冷静に送る。
ほんとはすっごくにやにやしているんだけど、ラインならばれない。
素直な次男は「え?!すげぇ」と返してきた。
そして、俺も言うことあったというように
「今度面接に行くのはここ」と
自分が目指しているお店のリンクを送ってきた。
すごいところだった。

ちび時代の二人が
黄色い帽子に黒いランドセルをかたかた揺らして
私をめがけて走ってきた!
そんな気持ちになって
よくがんばった、がんばってるじゃんと
あたまをぐりぐりしたい気分。

私の中ではまだ、この子達はこんなイメージだ。
でも現実では、専門学校をでてからはや何年?
ふたりとも社会にもまれ、苦しみながらもホフク前進していたんだね。

「男だから強い」とか「男ならこうだ」という時代ではないけれど
君達も良い意味で「男」としてのなにかを背負って生きているんだね。
母のいうとおり、男の子はほっといて大丈夫なんだなぁ。

たまに友達に会っておしゃべりする時、できればお互いの子供たちの話をしないように、話をそらしてきた私。
よそ様の子と比べてはいけないけれど、「結婚して家を買った」「孫が生まれた」「ボーナスで食事に誘われた」
そんな素晴らしいオトナに育てた友人がうらやましくなる。
私は子育て下手くそか。

私が子供達からもらうのは「親に進められた進路が違った気がする」とか「ほんとうはエンジニアみたいな仕事のほうが向いてたのに」などというクレームばかり。言わせてもらえるなら、それは私のせいじゃないかも。
でも、子供たちが幼児のころから、「なにか手に職を」と誘導してきた私としては「そうだったら悪かったな」というしかない。
茨の道に誘い込んで、たいして手を差し伸べることもなく、ただ見ていただけの母を恨んだ日もあっただろう。

「子育ての結果は20年後」と
幼稚園ママ時代に誰かが言っていたのを思い出した。
弁護士になったんだって、兄弟3人とも医者だって!と、素晴らしい結果をだした人のうわさはすぐ耳に入ってくる。
でも、うちの息子達だって立派に大人になって自分の力で生きている。
学歴や仕事やイケメン度?審査項目はいろいろあるが、正解はひとつじゃないし、採点して結果発表をするのは自分でやっていいのでは?。

というわけで、本日時点
私の子育ての結果には「二重丸」をつけさせていただきました。


結局長男には「昇進のお祝いを送るので、転居先の住所を教えて」とラインした。
先月、アパート借りるからお母さんを緊急連絡先にしたよと連絡あったけれど
新しい住所を言ってこないままだ。


既読スルーのまま24時間が経過した。
そういうとこだぞ
もうちょっと成長していってほしいところだ。





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