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“Viel Erfolg” Hiroki Ito

僕は伊藤洋輝の活躍を願っているはずなのに、2回目の「いってらっしゃい」も笑顔で送れなかった。

名古屋を出たあの日。「次は笑顔で送ろう」と決めたのに

声が出せない代わりに、マスクを濡らした7月3日。


今シーズン。50番や4番が話題に上がる中、ジュビロの試合に来ている人たちの中で15番を背負って彼を応援している人は、彼が磐田に帰った年より確実に増えていた気がする。


“伊藤洋輝を応援する大きなパワーの一部”になれた事が嬉しかった。


さよならの日

朝起きると不思議な感情だった。


悲しいと嬉しいが混ざりそうで混ざらない不思議な気分。

数秒おきにくる喜憂の波。

懐かしい感情だった。そう、心に空いた穴を埋めに彼を観に行ったあの日。

そんな僕の感情を他所に、いつもと変わらないプレーをしていた。

さよならの試合

目の前で見せたあのアシストも、お洒落なプレーもガッツ溢れる姿も、勝った時の嬉しそうな顔も出来る事ならやめてほしかった。

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君のピッチでの姿をもっと間近で見ていたいと思ってしまうから。




心が躍ったあの時

振り返ると色んな感情を貰い、切り取らせてもらった期間だった。

・ワールドカップに送り出したあの日

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・小林裕紀と中盤を組んだ日

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・悔しかった日

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・名古屋のサポーターを虜にした日

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・違うチームの選手になった日

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・強くなった日

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・頼もしくなった日

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・うまくいった日

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・さよならの日

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こんなのはごく一部。


ボールに触れるその一瞬。ピッチを走るその一秒で

あなたは僕の心を躍らせた。

同じ時間にその場に居れた事を幸せに思う。


VFBの。いや、世界のヒーローになれ

キミには強い味方がいる。ドイツの人たちを惚れさせた日本人の先輩がトップチームにいる。

その輝く左足とアイデアでドイツの目の肥えた観客達を魅了してやれ

帰ってきます」とセレモニーで言ってくれた。

そんな優しさはいらない。

僕がキミに惹かれた時に感じた感覚を、感じたワクワクを世界で伝え続けてほしい。

欧州の大舞台。世界中が注目する試合で、菅原由勢vs伊藤洋輝を僕らに見せてくれ。


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いってらっしゃい

あなたは僕の顔を知らないし、知る必要もない。なのに、あなただけが感謝を伝えてくるのは本当にずるい。

そういう所がかっこ良すぎるのだ。

いつかあなたに会える日が来たら“ありがとう”と直接伝えたい。

その日が来るまでMach’s gut

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