彼女が生み出す+1の可能性ーグループが置かれる大きな変化の渦中でー
私の推しメンと言えば、北川悠理さん。
北川悠理:2001年8月8日 アメリカ・カルフォルニア州出身
慶応義塾大学第2学年在籍中(慶応義塾へ高校から進学)英検1級保持
現在、アイドルグループ 乃木坂46 に所属
(坂道合同オーディションを経て 2018年乃木坂46に4期生として配属)
そんな彼女に関して、先日配信されたYahooニュースにもなったエンタメNEXTさんの記事。
生演奏・生歌唱が心にしみた『乃木坂スター誕生!』北川悠理は番組のキーパーソンかも(左藤豊)
この記事の内容のみで捉えると北川悠理が
“番組のキーパーソン”
というのは確かに間違いないが、
実際は番組だけでは留まらず
“乃木坂46のキーパーソン”
特に新世代の乃木坂46の在り方を左右する人物であると私は考える。
私がそのように考える理由は、次の7つである。
(客観性に関しては、考察対象が推しのため、主観性は完全に排除できないことから保証はしないが、可能な限り資料を入れることで論考の質の担保はしていきたい所存である)
①先輩たちが口を揃えて言う「独特の雰囲気の子」→“白”のカラフル化・乃木坂らしさとの共存
北川さんのことを訊かれた彼女の先輩たちは揃ってこう言う
「独特な雰囲気を持った子」<参考:1>
3期生の久保史緒里さんは
「これまでの乃木坂にいなかった独特の空気感」
と北川さんについて彼女の番組<乃木坂46・久保史緒里の乃木坂上り坂 ゲスト:北川悠理 00:21:00~>内で述べている。
その理由は、北川さん自身が成人式の時のインタビュー〈参考:1〉で述べているコメントを紐解いてみると見えてくるのかもしれない。
北川さんはこのインタビューコメントからも解るように、「のびのびと生きてきた」「日常の幸せを感じることができる」人である。
つまり、彼女は実に「フラット」、どんな色にも変われる「白」なのである。
今の社会において、その様な人は実に稀有な存在であろう。だから、前述の先輩たちのコメントが出る。
そんな彼女は、「白」であるからこそ、自分の意思で変化を出していける。
それが、彼女の最大かつ唯一無二の才能ではないかと私は考える。
ちなみに、グループに対して個人の変化が大きな影響を与えることが明白であることは、ここで予め言及しておく。
また、北川さんたち4期生に対して彼女たちの先輩メンバーはそろって「4期生の雰囲気は1期生の雰囲気に似ている」〈参考:1・2〉と述べている。
ここまでをまとめると、北川さんはある意味、これまでの乃木坂46を体現しつつ、個人でも、グループに対しても、最大の変化を生み出すことができるメンバーであると考えられる。
②非選抜でありながら卒業生の寵愛を受けてきた→“優しさ”の継承
北川さんを考察するにあたり、見逃してはいけないものがある。
それは彼女と先輩(特に卒業生)との関係だ。
乃木坂46は各シングルの表題曲を歌うメンバーを「選抜」している。
彼女は、選抜歴0の非選抜のメンバーでありながら、選抜常連であった卒業生の先輩とのエピソードが大量に出てくる。しかも、全てが逸話級である。
〈詳しくは「北川悠理 ○○○○(卒業生の名前)で検索すると出てくるのでそちらをご覧いただきたい〉
主な卒業生としては
白石麻衣さん
高山一実さん
松村沙友理さん
堀未央奈さん
大園桃子さん(芸能界引退済ですがインスタで度々、お姿を投稿されてるので御名前を出します)
etc.
北川さんはそれぞれの先輩から優しさをもらってきた。
そして、1期生で「御三家」の1人と呼ばれ、今は完全に芸能界を引退された先輩とは、直接の接点はないものの、その先輩のソロ曲「ないものねだり」を通して、乃木坂加入前に支えられていたという。〈参考:1〉
北川さんは、まさに乃木坂の「優しさ」に触れ続けてきたメンバーである。
彼女は先輩たちのように優しい人なりたいと昔語っている。〈参考:1〉
その思いは今も変わっていないだろう。
彼女は「優しさ」を伝承できるメンバーである。
③重要なポイントでの立ち振舞い
北川さんの立ち振舞いに感謝しているメンバーもいる。
4期生には坂道研修生として研修期間を過ごし、乃木坂46に遅れて加入したいわゆる「新4期生」と呼ばれるメンバーがいる。
ただ、運営側は先発加入組と後発加入組「新4期生」を区別するつもりはない。
そんな少し特殊なメンバー構成であるがゆえに、やはり現場サイドではメンバー同士の壁もあったことが先発加入組の北川さんと後発加入組の佐藤璃果さんのインタビュー<参考:光文社Platinum FLASH Vol.16(2021)p.52>の中で明らかになっている。
そのインタビューの中では、新4期生は加入直後、メンバー同士の距離感がつかめなくて、先発加入組の4期生に対して敬語を使っていたことが語られている。
佐藤璃果さんはそのような状況下での北川さんのある行動で助けられたと語っている。
北川さんが行ったこのアクションは、研修生として少し遅れて合流した新4期生を含めた“4期生全体”の内部分裂を明らかに阻止した一因であったと感じる。
また、昨年のとある出来事が起こった際にも、彼女は裏でアクションを起こしていた。
北川さんにとっては、常に「自然」で「優しさ」に溢れた人であるからこその直感でのアクションであったのだろうが、それが間違いなく“今”を形成している。
彼女は直感で正解を導きだしたのだ。
恐らく北川さんは、彼女たちがグループ中心となっていくこれからも重要なタイミングで“正解”を導き出していくのではないだろうか。
④動かす行動力→彼女の努力の姿勢が成す力
生演奏・生歌唱が心にしみた『乃木坂スター誕生!』北川悠理は番組のキーパーソンかも(左藤豊) https://entamenext.com/articles/detail/15623
北川さんが出演する乃木坂スター誕生!2ndシーズンの音楽スタッフであるカンケ(柏崎三十郎)氏は冒頭に示したこの記事に触れるにあたり
「北川はよくふらっと来て『○○をやってみたいんですがどうしたら良いですかね』等相談してくる。非常に能動的で勉強熱心で素晴らしい。」
と述べている。
実はこれ以前も北川さんと林瑠奈さんの共同持ち込みによって
林さんと北川さんによる「北川悠理自己紹介ラップ」
が披露されている。
<参考:日経BPムック 日経エンタテインメント乃木坂46 Special 2022(2022)p.147>
(注:この2人はラッパーユニットとしても注目である)
北川さんが色々な番組でよく制作スタッフさんと自身の研鑽のため、アドバイスを貰いに行っていることは、佐藤璃果さんとの雑誌のインタビューにて話をしている。<参考:光文社Platinum FLASH Vol.16(2021)p.52>
北川さんのこの姿勢が、彼女の要望に対して制作側スタッフが動いてくれた要因であると私は考える。
⑤人間性
④でも述べたように北川さんは実に努力家である。
それはライブの裏側でも度々目撃されている。
<参考:乃木坂46・久保史緒里の乃木坂上り坂 ゲスト:北川悠理 00:22:10~>
そして「優しい」<参考:1>だったり「裏表がない」<参考:2>と評されるなど人間性に定評がある。
<参考:1:https://coconutsjapan.com/entertainment/post-68127/68127/
2:東京ニュース通信社 月間B.L.T.2019年3月号(2019)p.42>
しかも、メンバーから「怒る」ことがあるのかと言われるレベルの穏やかさである。
まさに、聖母。
乃木坂メンバーとしてあるべき姿の1つを体現しているといえるだろう。
⑥圧倒的な感性と日本語力
①で述べたように、北川さんは、「白」であるからこそ、自分の意思で変化を出していけるメンバーである。
その点が、唯一無二の才能であるといえるのは「白」であるからこその圧倒的な感性とそれを表現可能にする日本語力である。
北川さんの感性はよく「北川ワールド」と称される。
ただ、彼女の感性は非常に繊細であり、圧倒的だ。
そして、その感性を表現できる日本語力は、正直、変な大学の文学部の教員や小説作家より遥かに上だ。
あの南こうせつさんでさえ乃木坂スター誕生!2ndシーズンでゲスト出演した際に「あり」「凄い」と述べている。
それは北川さんの公式BLOGを読んでもらえばわかると思う。
彼女の感性と文章は人の心を動かす。
同期の清宮レイさん・松尾美佑さんはパーソナリティを務めるラジオ番組内でそんな北川さんを「次元の1超えした方」「すごい方」「イジってはいけない」「天才」「Genius」と称している。
<参考:ベルク presents 乃木坂46の乃木坂に相談だ!|#33 清宮さん みかんを一日〇〇個食べる!?|AuDee(オーディー) 10:30~>
また、北川さんは圧倒的な感性に基づいた発想力も凄い。
そんな、彼女の圧倒的な感性と日本語力は必ず乃木坂に+1を生み出せると私は考える。
⑦ライブ時のポジション
<予めこのセクションは論考にあたり資料を示すことができなかったのでその点はご了承いただきたい。>
乃木坂46にはメンバーの括りとして、各期生以外に、各シングルの表題曲を歌うメンバーで構成される「選抜」とそれ以外のメンバーで構成される「アンダー」という括りが存在する。歌番組では、各シングルの表題曲を披露することになるので自ずと前者のメンバーが主に出演する形になる。
北川さんは現在のところ、後者の「アンダー」の括りに入るため、乃木坂の全体ライブでもポジションはステージの端側であったり、正面からは観づらい位置に配置されることが多い。
「ポジションがステージの端側・正面からは観づらい位置」
一般的にはそのことを聞くだけだとパフォーマンス面だけで
その位置に置かれている理由を考察するなら、
メンバーが運営スタッフ側からパフォーマンス力不足と見られていると考えられる。
しかし、北川さんに与えられるライブ中のポジションは少し意味合いが違う。
北川さんのパフォーマンスがまだまだ発展途上であるというのは、彼女自身も認識しているところであり、彼女も様々な媒体で「頑張る」と述べているところである。
ただ、彼女に与えられるポジションは、パフォーマンスの質云々かんぬん以上に、運営側(特に舞台監督や振付師といった舞台製作側)の信頼が厚くないと与えられないポジションであると自分はライブを毎回観て考えている。
それは
曲中の移動が実に複雑であったり、全体を先導するポジション
だからだ。
アイドルグループの多人数でのステージパフォーマンスにおいて、曲中の移動は全体の表現の幅を左右する重要なパフォーマンス評価の因子であり、そのミスは致命的なエラーとなる。
逆に言うと高難度のポジション移動をこなすことができるというのは、グループ全体の表現の幅を広げることになる。パフォーマンス発揮の最大化を目指すステージ制作の運営側にとって、曲中の移動のキーポジションとなる位置に配置するメンバーの人選は非常に重要であるといえる。
つまり、北川さんは「彼女ならできる」と運営側に信頼された上で、そのポジションを任されているのだ。それを何度も任されているのは、運営側の彼女への信頼が厚いこと、彼女のポテンシャルと努力への姿勢があってこそであると私は考える。
彼女の存在は間違いなく、今の乃木坂のパフォーマンスを支えている。
そして、それは未来の乃木坂においても同じであろう。
まとめ
長々とここまで書いてきたが、以上が北川さんが”乃木坂のキーパーソン”であると考える理由である。
個人的には、明らかに何かの意図(明確には解らない)が働くことで、意図的に「北川悠理」は隠されてきたと思っている。
彼女は新世代の乃木坂46の在り方を左右する人物=切り札・+1を生み出せる存在であると私は考える。
「奇跡をおこせ」