好きな食べ物なに?
好きな食べ物なに?って子ども達によく聞く。わりと即答で返ってくることは少ない。何秒間か悩んだり、甘いもの、とかざっくりしたものだったり、結構曖昧な答えが多い気がする。
質問しといてなんだけど、急に聞かれても困るよね、と思う。私も以前は即答できないタイプで、一番ってわけじゃないんだけど、「いま思いついた食べたいやつ」を言っていた。
ですが、27歳のいま、やっと確固たる答えを見つけた。
私はこれからこの質問を受けたら、パフェが好きです、と答えていく。この気持ちは不変な気がする。
パフェって見た目にも夢がありつつ、なおかつ計算された味のグラデーションにいつも感動してしまう…。
はじめてパフェという夢の産物に出会ったのは、札幌に住んでいたとき。
札幌には夜パフェ文化というのがあるということを知り、すすきのに出向いてパフェを食べに行った。
地元にはパフェを食べるところなんてめったになかったし、あったとしてもファミレスのパフェとかだったので、初めてパフェ専門店でパフェを食べた時、なんじゃこりゃ!パフェって雑多な食べ物じゃ無いんだ…丁寧に計算されたものなんだ…と驚いた記憶がある。
それは遠い記憶で、岩手に戻って働いているうちに、あのときのキラキラしたファーストインプレッションも忘れてしまっていた。
しかし、また出会ってしまった。あのときめきを思いださせてくれたパフェがある。
27歳の誕生日祝いに、山の上ホテルでパフェをご馳走してもらったときのことである。
そのときは確かいちごとさくらのパフェだった。ピンクの飴細工の光沢が美しくて、なにこれプリキュアやん、食べられる宝石やん、と興奮してしまった。
絶妙な甘さと酸味のハーモニーと、完璧な味のグラデーション。
乙女気分を味わうとともに、体の中までときめきが入り込んだような気持ちで、もう一気に元気になりました。
一番好きな食べ物はパフェです。
なぜなら元気になっちゃうから。
また食べに行こう。そしてまたまた夢だけど、山の上ホテルに泊まってみたいな〜。