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【9月議会報告】一般質問と決算審議

9月議会が閉会しました。
私にとって2回目の定例会でしたが、今回は決算審議が中心であり、知らなかった行政の事業やそれぞれの必要経費などへの理解が深まる時間でした。

前半に一般質問の内容と簡単な解説、後半に決算審議に関してをご報告したいと思います。特に一般質問はのボリュームが多いので、適時、読み飛ばしていただければと思います。


一般質問の内容と解説

質問通告書や中継を見られた方もいるかもしれませんが、背景や意図が分かりにくいかと思います。そのため、こちらで解説をさせてください。

私の身につけている名札です

フリースクールの進捗

6月議会でご提案した不登校の児童生徒向けのフリースクールに関して、その後の検討の状況を伺いました。先行事例として滋賀県甲賀市へ視察に行かれたこと、制度運用において金銭面以外でも意味があることなどの回答をいただきました。
重要なことと思っていますので、更なるご検討をお願いしました。

学力不振に関して

日進市内の中学校では、5教科150点以下、つまり1科目30点を取れていない生徒はどの程度いるかをお尋ねしました。

該当するのは、1学期末テストでテストを受けた2797名のうち320名で11%とのこと。また、要保護準要保護世帯の方だと、1.8倍となります。学力不振の生徒の割合が想像よりも多いことや、それがご家庭の経済状況によって明らかな差があることが分かりました。
また、これを解決する1つの方法として、校内ハートフレンドにて単元ごとに個別指導でのサポートを受けれる旨の答弁をいただきました。

教員の業務負担軽減に関して

教員の業務量削減で、質の高い教育へ

学校教員の業務負担は年々増しており、実際に私の知人も今年で教員を辞めると聞いています。ブラックなイメージがあることで、教員志望の学生が減っているとも聞きます。そこで、民間への業務委託などを通じて、教員の業務負担を軽減する必要があるのではと考えます。

特に掃除に関しては、業務委託できるのではないかと思っています。

これに関して、前向きなご答弁があった一方で、やはり予算に関してが課題となります。こちらも解決方法を、今後、考えていきたいと思います。

民間幼稚園へのAEDの設置に関して

皆さんの近くにはAEDはありますか?

日進市には市内に4つの民間幼稚園がありますが、AEDの設置はありません。AEDは幼児にも有効であり、多くの幼児が生活する場にAEDが必要ではないかという声がありました。

こちらに関しては、国の「遊具等環境整備事業」による1/3の補助の利用を進める答弁がありました。市としての独自の検討も進めてほしいと思います。

企業版ふるさと納税に関して

先日、日進市の過去最高金額となる1000万円の「企業版ふるさと納税」の橋渡しをさせていただきました。その際に、教育や福祉分野への寄付を希望されていても、本市ではそのメニューが十分ではないことが分かりました。

そこで、教育福祉分野への寄付を活かせる仕組みのお願いをしたところ、既にご検討を開始している旨の答弁がありました。追加での税収となる貴重な仕組みであり、今後の更なる取り組みに期待です。

自動運転バスの補助金に関して

日進市に走る自動運転バスの財源に関しての質問でした。
この際に国庫補助等積極的な活用にチャレンジ」という答弁がありましたが、実際に直後に採択され、本定例会の間で追加の補正予算を審議することにつながります。

民間企業からの献本に関して

献本式の様子

前回の活動報告(議会以外編)でも紹介をしましたが、「騙されない教科書」という電子書籍を日進市内の小中高生に1万冊分、寄付をいただきました。SNSなどを通じて自分の写真や情報を出したり、スパムメールなどで詐欺に引っかからないように啓発する目的があります。

こちらが画期的な取り組みであると評価を受けており、「図書館総合展」で紹介の依頼も受けているとの報告がありました。

DXに関する行政サービスの集約に関して

日進市はDX(アプリなどでのデジタル化)が比較的、進んでいる自治体です。しかし、アプリがそれぞれ異なったりと、使いにくくなる想定がされますアプリなどを作る企業が異なっているため、現状では統一や連携ができていません。

これに関しては、今後はLINEを活用して集約していくとの答弁がありました。私からは、これに加えて「事業者選定・更新において、機能の集約化を視野に入れたり、他サービスとの連携ができるような要件を入れること」のお願いを申し加えました。

決算審議に関して

決算書を読む中で、不明な項目などは担当課に内線電話をして確認

決算審議とは、2022年度の市の支出に関して、そのお金の使い方や用途が正しかったのかどうかをチェックすることです。

元々、予算が組まれているため、実際に使わなかった項目や超過した項目に関して、その理由を確認したり、当初の予定とどのように異なったかなどを確認することが多い印象です。
もう使い終わったお金の審議ですので、「もっとこうしてほしい」などの要望は次年度の予算審議の際にすることとなります。

例えば、我らがマスコットキャラクターの「ニッシーくん」のクリーニング代なども決算書には書かれています。妖精であるニッシーくんをどうクリーニングするのかは分かりませんが(苦笑)、決算書のこの項目がニッシーくんの正体を突き止めるきっかけであるのと同様に、市の様々なことが分かります。

しかしながら、調べても特定できない名目の支出も多く、市の職員の方に確認をするなどの時間を要しました。
今回の決算審議で各名目などへの理解ができましたので、予算審議や来年度以降にもこの経験・学びを生かして取り組んでいきます。

その他(追加の補正予算)

市内で運行中の1台目の自動運転バス

これ以外にも教育委員の任命などの人事案件や、下水道会計などの決算、補正予算の審議もありました。

特に国からの補助金が採択され、2台目の自動運転バスが日進市で走ることになります。本定例会の会期中に決まったため、この議案は最終日に追加で出され、賛成多数で議決しました。

私は賛成討論をしましたが、人口減少・少子高齢化により公共交通機関の担い手不足になる中で、自動運転バスはその解決の糸口となります。そして、それを日進市の皆様にいち早く体感していただけること、またここでの取り組みが全国の自治体に活用してもらえることは、嬉しい限りです。

まとめ

ここまで記事を読んでくださり、本当にありがとうございます!
少しでも読んでいただきたく、簡潔にしようと心がけましたが、文字数が増えてしまいました。

ここには書ききれない思い、答弁などもありますので、気になることがあれば、ぜひ会った際などにお話をさせてください!!

また、6月議会の内容は、こちらの記事でご報告しています。

議会以外の活動のご報告はこちらです。

引き続き、議員活動を頑張っていきますので、見守っていただけたら嬉しいです。