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【9月議会報告】

9月議会の報告を書きます!
今回も一般質問と議案(特に決算審査)が中心でしたので、そちらをメインに書きたいと思います。


一般質問について

不登校の児童生徒へのサポートに関して

昨年度の毎議会で取り上げ、ご提案していた「要保護準要保護の方のフリースクール通所」に関する補助ですが、1名の利用申込があったとのこと。制度は作って終わりではなく、利用していただくことで意味を持ちます。
行政にしかサポートできない形で、少なくとも1世帯の力になれたということで嬉しく思います。

ここから、さらなる認知度向上と、使いやすく意味ある制度へのパワーアップを期待します。

モザイク加工で全文を読めないようにしています

また、教育版マインクラフトを利用した不登校支援も活用されています。NHKでも報道され、先行事例として注目を集めています。
こちらのご縁も、私がお繋ぎしたものですので嬉しく思います。

放課後児童クラブに関して

私は日進市内の幼稚園に通園していたのですが、その時の同級生から連絡があり、相談を受けたのが本件の始まりでした。

放課後児童クラブ(小学生が学校終了後に利用する施設)の申込には、希望者多数の場合に選考がありますが、この選考基準が明確ではないこととご指摘を受けました。こちらは市側にお願いをし、公開いただくことになりました。

また、民間放課後児童クラブに関しては「二次応募」の存在が、申込説明会の際に口頭で行われているのみで、不安に思われている方がいました。今後はホームページや市の広報に掲載いただくことになりました。

すぐに改善に繋がり、安心いたしました。

乳幼児の防災備蓄に関して

乳児向けの肌着

災害時に避難をした際に、大人は同じ服で数日を過ごすことは多少の不快感で済みますが、乳幼児の場合は肌荒れや、すぐに汚してしまったりと替えの必要性が高いと考えます。一方で、大人用の服と異なり、代替品をすぐに入手するのは難しく、市としての備蓄が必要と考えます。

特に日進市は道の駅ができることで、防災倉庫も新設されるため、この機会に追加の備蓄を提案しました。担当課からはご検討いただくとの答弁でした。

なやみSOSに関して

3月議会に質問をした「DV、ネグレクト」などの相談を、こども本人が家庭から電話等するのは難しい問題に関してです。1人1台配られている学校タブレットから相談できるようにすれば、人によっては相談しやすく、早期発見にもつながると考えています。
そして、今回の質問で「なやみSOS」という名称で、実際に導入に向けて準備中との回答がありました。早速、動いてくださり、感謝をしています。

多子世帯の保育園の副食費負担に関して

パパママ意見交換会の際にいただいた意見で、3月議会でも質問をしていた件です。詳細は重複するので割愛しますが、第3子の無償化の際のこどもの年長者の対象年齢を引き上げた際の具体的な人数を確認しました。
人数がわかれば、予算等も見えてくると考えますので、前向きな進展に期待です。

教職員の業務負担軽減に関して

こちらも以前からの引き続きになりますが、今回は文科省のデータを用いて「成績処理」に関する業務負担が大きいことを示し、その軽減に関してを伺いました。
デジタルドリルの利用も進んでいるが、次は紙ベースのテストの採点もデジタルで採点するシステムがあり、その先進事例を参考にしたいとの回答がありました。また、経験の浅い教員に対しての市独自のサポートを今年度から開始したとの話もありました。

職員にスマホを貸与して働き方改革

7月に三豊市の視察に行き、そこでは市職員が1人1台のスマホを貸与されることで、連絡が円滑となり、またスマホを活用したチャットツールや翻訳等を活用できるようになったと聞きました。
年度末の部署編成の変更や、職員の異動で発生する配線工事の必要もなくなり、また出張時やリモートワークにも対応できるようになります。スマホアプリを使用することで、通話料も削減できる例もあるようです。

日進市は北庁舎の建替を検討しているため、それに合わせての提案をし、前向きにご検討をいただけるとの回答がありました。

決算審議に関して

予算決算委員会を行う大会議室

前年度の決算審議(実際の市の収入と支出について、問題がないかをチェックする)も9月議会の大きな役割です。例年の費用や当初予算からの乖離や、各事業での問題点または創意工夫などを確認します。

1つ1つは細かいために、ここでの紹介は省略しますが、市の職員の皆様の努力も多く伝わってきました。

「否決したら支出したお金が返ってくる」と思われる方もいるかもしれませんが、そういった効力はないと決まっています。そして、予算時点で承認しているため、決算が否決されることは滅多にありません。
もし否決多数の場合には、否決した理由(意思決定のプロセスや、問題発生の原因)の改善を求めることになり、特に来年度の予算編成や執行に影響を及ぼすことになります。

その他の議案に関して

スポーツ施設や会議室などの使用料・手数料の料金を値上げすることに関する関連議案が複数、審議されたのが9月議会の特徴でした。

本来は「5年ごと」に料金の価格改定を行うことになっていますが、前回はコロナの蔓延のために据え置きとなり、長らく改定できていませんでした。特に最近は光熱費を含め、各物品も物価高騰の影響を受けており、価格改定はやむおえないと考えます。

維持管理費から計算した「算定額(本来の徴収すべき金額)」よりも安い「使用料」である施設が大半です。安いことは良いことに見えますが、利用者が支払わない分は、市税を投入することになり、市民会館やテニスコート、グラウンドなど公共施設を使わない方々にも負担が生じていることになります。

「受益者負担」を適切にお願いするということで、「算定額」を反映した「使用料」に改定するのは市の判断として通常のことと考えます。その上で、今回は「こども料金は値上げしない」「差が大きくても最大1.5倍の改定にする」「民間施設で代替できないものは1.25倍の改定にする」などの制限を設けており、その配慮も適切と判断しました。

まとめ

写真は「岩崎こども相撲」

9月議会の間にも、様々な地域で大雨での河川氾濫等が発生し、防災への備えの重要さを再認識しました。被害に遭われた方々には、心よりお見舞いを申し上げます。

また、日進市内では「夢まつり」「こども相撲」なども開催され、市民の方々が賑わう姿を見ることもできました。
特に夢まつりでは、主催の商工会の方をはじめ、市職員・消防団の方々が交通整理や誘導を行なっており、議員になる前には見えていなかった「多くの方の支え」を意識するようになりました。
こども相撲も地域のおじいちゃん・おばあちゃんが運営しており、温かさを感じました。

今月で日進市は30周年。
多くの方の支えで日進市がここまで創られてきたと考えると感慨深いものがあり、私たちの世代もしっかりとより良い形で紡いでいきたいと強く思います。