ライブ雑感
はじめてみたサニーデイ・サービスのライブがかっこよすぎました。
ドラムの前にガッと3人集まってかき鳴らす音、曽我部さんの歌、
たまらなくバンドでした。死ぬかと思った。
途中からずっと泣いてました。ひとりで行ってよかった。
誰かと来てたら、引かれて、いじられて、きっと大変でした。
曲の合間にフレンドリーに話しまくってる人が、最後楽器鳴らし終わったら
まだ残響鳴ってるうちにステージからいなくなるんです。
何やねんあれ。
GEZANがアンコール最後の一曲をその場で変えて、曲が始まった感じもたまらなかった。
全部出し切ってる感じ。
こういうことやねんなー!という。
ウォークマンにとり憑かれていた高校生か大学生のころ、
なにかの記事を読んで覚えているのが「CDとはライブ会場への招待状なのだ」という一文。
NGKのえらい社員さんが打ち上げの時に言うてはった言葉
「人が、人に会いたい、会ってみたいっていう欲望はなくならへんねん。
だからNGKもなくならへんねん。」
人間失格を読み返す時がたまにあります。
最後のバーのマダムの言葉を聞くためです。
人間はとても多面的なんだなと思います。
SNSはその多面性を切り取ってある一面だけを強く見せてしまう。
これの反対はライブだと思うのです。
会うということ。
ぼく、野良犬を追い払うのが得意なんです。
コツは、身体中から「俺に噛み付くと、貴様もタダではすまない」という
気持ち(フェロモン)を出すことです。
これは人間同士でも同じではないかと思っています。
いっしょにいれば、相手のことをどう思ってるか
全部は伝わらなくても、会ってみれば少しわかることがあります。
だからそばにいるということは大事なんだと思います。
メールや電話でどれだけ言うてきてても、
一瞬でも目の前にいてくれた時のあの感じ。
あれが全てな気がします。
もうだめだな、も、ああやっぱりいいな、も、どっちも少しだけしっくりくる。
腑に落ちるというやつ。たぶん。
何かの用事で劇場に行った時、たまたま出番の後で楽屋にいらっしゃったので
「新しくコンビを組んだのでまたよろしくお願いします」と挨拶すると
「おもろい奴が帰ってきたでー!」とでかい声をかけてくださった。
絶対にまた岩橋さんと一緒に仕事できるように頑張ろうと思いました。
岩橋さんだけじゃなく
あるひとは、何も言わずに背中をポンと叩いてくれたり
あるひとは、東京から来て飯に連れてってくれたり
ほぼ毎晩助手席に乗せてどっか連れてってくれたり
道で会っただけなのにグッと肩組んでくれたり
何も聞かずに「いろいろあるよな」だけ言うてくれたり
書ききれないたくさんの手に触ってもらって
今もライブに出させてもらってます。
ありがたいなあ
ライブって、会うって、すごいなと思います。
自分なりに会ってみて、そこで受け取ったことで
その人を評価できればそれでいいんじゃん、と思うのです。
ぼくの中の東京人がそう言ってます。最先端です。
バイト行ってきます。
ライブのチケットを買ってくれた方がお互いのためだ!