【編集長のつぶやき vol.604】 コーヒー道ならぬコーヒー邪道の勧め(1) ハンドドリップは2煎目以降も美味しい?
2019.02.12
こちらのマガジンは、メールマガジン、及びブログ「まちおこし編集長の取材ノート」で約10年に渡り、掲載し続けてきた「編集長のつぶやき」が600号を迎えたのを機に、noteに引っ越したものです。599号までのバックナンバーはコチラをご覧下さい。
弊社では昨年5月、【編集部取材】 コーヒーで「地方創生」はあり得るのか?その鍵は、あえて世界を意識しない「独自進化」。 岡山県岡山市 という記事を掲載しました。
結論から言えば、コーヒーで「地方創生」は「あり得る」という取材記事です。
個人的には、もともと決して味にうるさい方ではありませんでしたし、いわゆるコーヒー通でもなかったのですが、あの取材以降、不動産や観光関連の取材で地方を訪れる際、ついつい時間がある限り、自家焙煎の珈琲店を訪れるという癖?が付いてしまいました。
そんなようなワケで、昨今は夫婦共々、自宅でハンドドリップで淹れるコーヒーにはまっています。
とくに、「好み」としてはまっているのは、エチオピア産の豆を使用した浅煎り系のコーヒー。
コーヒーらしい「苦味」よりも、コーヒー豆が持つ「甘さ」や「フルーティーな香り」に惹かれてしまいました。
とは言え、所詮は素人。。。
バリスタがお店で淹れる、あの「味」と「香り」を再現できるほど、コーヒーの世界は「甘く」はありません。
そこで、素人なりに、いろいろと「邪道」を極めるべく?実験してみました。
まずは、「蒸らし」の抽出液を捨ててみる。
ハンドドリップでコーヒーを淹れる際、通常は最初に「蒸らし」という作業があります(蒸らし時間は20秒という説が有力?)。
熱湯をポタポタとたらし、一種の「ガス抜き」をすることらしいのですが、問題は、その際に抽出されたコーヒーの液体をどうするか?という点。
ネットでサーッと検索する限り、蒸らしの抽出液は黄金の一滴?なので捨ててはいけない、という意見が大多数です。
しかし、少数意見ではあるものの、「あの抽出液は飲めたもんじゃないから捨てるべし」「なるべくならコーヒー本体に混ぜない方がお勧め」と言い切っているロースターやバリスタも発見できました。
まあ、ココから先は好みの問題もあるでしょうから、正解は無いと思いますが、個人的にはコーヒーらしい「苦味」を犠牲?にしてでも、コーヒー豆が持つ「甘さ」を引き出したかったので、蒸らしの抽出液は、味見をしつつ、捨てることにします。
ちなみにこの抽出液、豆の種類や鮮度などで大きく味が異なっていて、総じて鮮度が落ちれば落ちるほど、グエッとするエグ味が強くなりました。
また、豆の種類によっては、苦味やエグ味よりも、酸化による酸味(これも好みだという人がいるようです)が強くなることもあったりして、同じ淹れ方をしても、どんどん味は変化していきます。
そして、2煎目以降も淹れてみる。
ここから先は、邪道中の邪道を邁進します(笑)。
蒸らしの抽出液を排除し、ハンドドリップで1煎目を丁寧に淹れ、それなりに「コーヒーらしい味」を楽しんだ後、少しだけ温度が下がったお湯で、2煎目以降を淹れます。
「ハンドドリップ」「コーヒー」「2煎目」などでネット検索して頂ければお分かりかと思いますが、まさに非難轟轟です(笑)。
確かに、コーヒーらしい美味しさを追求するのであれば、2煎目以降は「出がらし」以外のナニモノでもありません。
しかし、コーヒー豆が持つ「穀物臭さ」とも取れる甘さを抽出した「コーヒー風味の飲み物」と考えれば、淹れ方によってはこれが結構美味しい!
もちろん、好みにもよりますが。。。
ただ、あの甘さは、砂糖では絶対に出せません。
もちろん、その甘さの出方は、豆の種類や鮮度、淹れる際の温度、さらには飲むタイミングの温度などにより、短時間で大きく変わってしまいます。
あの甘さを最大限に楽しもうとしたら、飲むタイミング(しかもその旬はほんの瞬間)を見計らうという、高度な?邪道テクニックが必要になるでしょう(笑)。
プロのバリスタにかなわないのは承知のうえで。。。
ちなみに、ココ最近、当方のコーヒー邪道の「生贄」となったドリップ用の豆は、取材先で立ち寄った際、いくつかのお店で購入したものです。
ご参考までに、そのお店に立ち寄った際のPR記事です。
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いずれのお店も、エチオピア産の豆を使用した浅煎り系のコーヒーに特化したお店ではありませんが、それぞれに研究し尽くした?独自のブレントや焙煎で、独自の味を創造している感じでした。
好みの違いはあるにしても、現地のお店でバリスタが淹れたコーヒーを飲んだ感想は、いずれも「さすが」という感じです。
まあ、それがスペシャルティコーヒーというものなのでしょうけど。
逆に、自らの邪道っぷりが、尊敬すべきロースターやバリスタを侮辱していないか、心配になってしまいました(笑)。
どこのお店のどの豆をどのように「邪道淹れ」したのかは、現時点では秘密としておきます。
当然と言えば当然ですが、確実にそのお店の美味しいコーヒーを飲みたい、という人は、現地のお店で飲むに越したことはありません。
それでも当方は、今しばらく「コーヒー邪道」を極めたいと思います。
邪道は邪道なりに、その方法はまだまだ無限大なので、次回以降もぜひご期待下さい(笑)。
まちおこし・観光・不動産ニュース遊都総研.com 編集長